降って来るもの

写真と散文とぽえむ

全う

2020-01-05 06:10:05 | 詩19

      全う


如何しても 詩句に昇華されなかった

言葉たちの 鬱憤が

衛星のように 頭内を巡航し

折を見て 燃焼を止めたり

契機を見い出しては 再噴射して

存在の全うを 図る


Homo sapiensも 多分

イノチの核を燃やし

行くべき己の星を目指して 燃焼する


誤って激突したり 見つけられずに彷徨ったり

もしかして

推力が尽きて消滅したり

ブラックホールに飲み込まれたり・・

運不運幸不幸の 多種多様の

それぞれの宿命を 全うしながら

            R2 01/05 06:23:24

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読み書き

2020-01-05 05:44:02 | 詩19

      読み書き


書く の前に

おそらく

読む がある

読む の後にしか

たぶん

書く は生まれない


何を読むのかは

それぞれの

資質と環境に因る

何を書くのかは

それぞれの

原資と意志の如何で


読める人が

書ける人だとは

必ずしも

決まっていないけれど

読まない人が

書ける人になるのは

きっと

砂丘のひと粒の砂のように

希有なこと


そうして

書ける人が何時でも悔いるのは

つねに

書く前に読んだ

種類と数量と熟成による

エキスとエッセンスの貧困さだ

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