降って来るもの

写真と散文とぽえむ

YAGATE

2020-01-10 05:36:09 | 詩19

 

             YAGATE

 

軈て書けなくなるから

否応なくその日は来るから

是非もなく

書ける時は遮二無二書く

書ける時は闇雲に書く

 

息も継がせぬほどに

手休めも拒否するほどに

言霊に取り憑かれた如く

役行者の一心不乱の如く

平凡の非凡を阿修羅の如く

 

軈て、見失うから

軈て、無に帰すから

 

僕が此処に居た一つの軌跡を

僕が此処で立てたひと波の揺らぎを

僕が此処で落とした一滴のこころsizukuを

僕が此処に確かに居たと

 納得させるひと塊りのイノチの匂いを

 

 

 

コメント (2)
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