囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

さくら咲く!!!

2014-03-27 20:36:38 | 囲碁きちのつぶやき
今日、袴田事件の再審が決まったとのテレビ、ラジオの報道がありました。

東京新聞の夕刊です。



この見出しを見て、驚いたことが二つあります。

その一つが「証拠ねつ造の疑い」と言う文言です。
今日の決定の中で書かれたそうです。

袴田さんを無理やり犯人に仕立てるため、その証拠をねつ造した疑いがある と言っているのです。もし、これが真実だとすれば、明らかに「犯罪行為」です。警察・検察がグルになってある人を犯人に仕立てるために証拠を故意に作ったとすれば、それは犯罪以外の何ものでもありません。

もう一つは、「拘置停止」の文言です。
再審決定と同時に、袴田さんをこれ以上拘置するのは著しい人権侵害だと明言しました。この決定通り、夕方には、袴田さんは48年ぶりに社会に出ることが出来ました。

こんな理不尽なことをやってきた警察・検察、そして予断をもって判決を出した裁判官の責任は極めて大きいと思います。

先日の東京新聞には、第一審で死刑判決を下した裁判官のことが載っていました。
若かったその裁判官は、袴田さんの無罪の心象があったにもかかわらず、先輩の二裁判官の判断に抗しきれず、死刑判決の判決文を書いたと言います。その自責の念から間もなく、裁判官を辞職し、弁護士になったそうです。弁護士になっても自責の念から解放されず、結局弁護士もやめたそうです。そして、袴田さんと同じ、キリスト教徒になり、彼と同じ境遇を共有しようとしたそうです。

袴田事件を契機に人生の岐路に立たされたこの裁判官は、正直に生きてきた方だと思います。それに引き替え、袴田さんを犯人に仕立てた警察・検察、そして死刑判決を下した裁判官にどれだけの自責の念があるのでしょうか?

まだ、無罪が確定した訳ではありませんが、今日の再審決定でいろいろのことを考えさせられました。
コメント
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