「今年の漢字一字」が発表されました。「災」だそうです。確かに今年は自然災害が多く、被災された方には心からお見舞い申し上げます。併せて、一日も早い復興を願っています。
でも、台風や大雨など地球温暖化の影響ではないか とも言われています。或る意味では、人類の営みがもたらした結果も影響しているのでしょう。来年以降も続くかも知れないと思うと心配です。
私は、「災」の一字で思い起こすのが、アベ政権のやっていることです。議会制民主主義を顧みず、自分が決めたことを力づくで押し通すやり方は、国民に多くの災いをもたらしています。
明日14日には、沖縄の辺野古の海に土砂を投入する方針です。沖縄県民との溝を埋めるのではなく、美しい海を土砂で埋め、県民の気持ちとの間に、深い溝をつくることは間違いありません。
国民にとっての「災」の源、アベ政権は一日も早く退場して欲しいと思います。
そんなことを思いながら、今朝の東京新聞のコラム「筆洗」を読みました。
でも、アベ政権がやっていることに、「災いに会うがよかろう」とは言っていられません。災いは基から絶たねばなりません。私は、「アベ政権を許さない」の気持ちを来年も持ち続けようと思います。
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筆洗
2018年12月13日
今年の「一字」が発表されました。「災」だそうです。確かに、転変地変の
天災が多かったです。
災難を逃れる方法がある。そう教えているのは、江戸期の禅僧、良寛である。越後を襲った地震で子を失った知人宛ての書状に書いている。「災難に逢(あ)う時節には災難に逢うがよく候。死ぬ時節には死ぬがよく候。これはこれ災難を逃るる妙法にて候」
▼災難が来たら災難に遭えばよい。死ぬ時には死ぬのがよい。きょうび、SNSにこんなことを書き込めば、それこそ災難が降りかかろうが、教えているのは災難を災難と考えるのではなく自然現象としてそのまま受け止めるしかないというところか
▼今年の漢字。選ばれたのは災害の「災」だった。西日本豪雨に大阪北部地震、北海道胆振東部地震。台風被害も大きかった。夏の猛暑は災害として扱われた。「災」に振り回された一年でその字が人の心から離れなかったのだろう
▼良寛は「災」をただ受け止めなさいというが、現代においてはそうあっさりとうなずけぬところもある
▼「わざわい」の「わざ」とは神の行為の意味と聞く。良寛の時代なら、なるほど「災」とは自然現象に他ならぬが、異常気象の背景とされる地球温暖化を思えば、現代の「災」という字の裏には自然ばかりではなく間違いなく人間がいる
▼人が対策をすれば、人があらためれば、「災」の字を小さくできぬか。そう考えた時、良寛さまは笑おうが、「災難に逢うがよく候」とはあきらめきれぬ。