子供たちがテレビを見ています・・・。
民放です。
バラエティ、クイズ番組、ワイド番組・・・。
ギャラの少なそうなタレントさんをたくさん投入し、できるだけ経費のかからない番組を放送する。
コンテンツは、かなり空疎・・・。
見ていて視聴者である自分でさえ目を押さえたい、本当に悲しい状況です。
小職は、大学を卒業後、日本橋三越前のある広告代理店に入社しました。
電波媒体の扱いの多い代理店で、新入社員の時にはCX「ミュージックフェア」の裏方も担当させていただきました。
現在の天皇陛下が皇太子時代に美智子さまとの婚姻パレードに森永製菓をスポンサーにつけて急成長した広告会社です。
当時は、花王、ライオン、資生堂、ブリヂストン、キューピー、全日空等のクライアントを持ち、自由闊達な社風があっりました。
株主は、読売新聞社、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレ朝。
が、今では、外資系となり、世界最大の広告会社オムニコムグループの一員となっています(少し残念・・・)。
広告会社に勤務していた頃、テレビのタイム=番組制作には、多くの職人さん、コダワリを持つ裏方さんが多数いました。
アタマをひねり、台本を磨きあげ、見応えのある、個性ある番組を創っていました・・・。
それからウン十年。
民放は、時間を埋めるためだけの、さみしい存在になってしまったような気がします。
わたしの前の世代は、大橋巨泉さんや前田武彦さん、前都知事青島さんなど、ホントーに凄い天才放送作家が、スゴい番組を作っていました。
テレビマンユニオンといった文字通りベンチャー企業もあり、クオリティの高い番組を制作していたのです。
民放は、すでに終わっているような気がします。
最近、テレビを見ないという友人が多数います。
民放テレビ局の広告効果も限りなく低下し、その話題性、影響力も瀕死の状態だと思います。
テレビ復活のためには、誇り高き天才クリエイターの出現を待つしかないのでしょうか?