日経ビジネス2011年10月17日号を読んで、溜息をつきました。
よくもまあ、ここまでまとめたものだと・・・。
特集「未来を拓くニッポンの100社」
ニッポンシリーズの第3弾です。
過去の取材の集積から、日本企業100社を分類。
世界制覇型、大衆攻略型、価値創出型、地域制圧型、要衝掌握型、変幻自在型。
そして、技術進化型、人材競争力型、M&A突破型に大きく分類。
最も多かったのが、「特定の素材・部品、バリューチェーンにおける特定レイヤーを世界規模で占拠する」要衝掌握型の19社。
世界制覇型は、社長が解任されたばかりのオリンパス、コマツ、ダイキン、トヨタ、任天堂、パナソニック、ブリヂストン、ホンダの8社。
それぞれをパンダ、ジンベエザメ、ヒグマ、クモ、ヤドカリなどに例えた解説は、秀逸です。
ぜひとも一読いただきたい今週の日経ビジネスです。
個人的には、経営学というカテゴリーは存在せず、あくまで「経営論」。
「学」であるということは、科学であり、再現性がなければなりません。
誰もが同じ手順を踏み実行すれば同じ結果がもたらされる・・・それが「学」だと思います。
経営学者と称する偉い先生方がやっているのは、過去の分析であり、結果論。
動かない死体を分析して、生きている生命体をウンヌンする・・・。これは、かなりの無理があると考えます。
起業した会社が5年以内で9割方が潰れてしまうという日本の社会。
経営学が存在するとすれば、まずはここから何とかすべきだと思います。
経済学者や経営学者に金持ちがいない・・・というジョークがあります。
また、経営コンサルティング会社が倒産するという笑えない事実もあります。
死体の分析だけでなく、生体の明日にエールを送る今週の日経ビジネス(前号・前々号含む)を応援します!