能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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中日ドラゴンズ 落合監督の功罪・・・プロ野球は実力か?人気か?勝てば良いというものでもないらしい

2011年10月21日 | スポーツ

中日ドラゴンズ優勝おめでとうございます。


小職は広島カープのファンですが、ドラゴンズの後半戦の集中力と粘り、スワローズとの10ゲーム差をひっくり返したチームプレーには脱帽です。

ペナントレースも終わりかけた頃、落合監督解任、高木守道氏の監督就任が発表されました。

オーナー、フロントと落合監督との温度差、立浪氏の影・・・さまざまな憶測が飛び交いました。


ビジネスの世界では、業界トップになれば(優勝すれば)、ほぼ確実に続投だと思います。

が、今回のドラゴンズは、落合監督を外すという意思決定・・・。

 

確かに落合監督のクールさ、ファンの目線とは異なるサービス、勝てばいいんだろうという結果第一主義。

勝っても名古屋ドームへの観客動員は減少。

人気に陰りの見え始めたファン第一のプロ野球界としても、外様の落合監督の姿勢、態度には多くの疑問符を持ったのだと思います。


プロ野球は、リアルな勝負なのか?人気なのか?という2項対立です。


ただ、落合監督は、プロ野球界にとって一種のイノベーター。

セパでの3冠王獲得、初の一億円プレーヤーなどなど話題のつきない一匹狼的存在。

野球で金儲けすることを胸を張って貫き通した選手でした。

「オレ流」を全面に押し出し、きっちりと結果を出しチームの勝利を約束する・・・。

男としては、すこぶるカッコいいプレーヤーでした。


日本の会社でも、一匹狼のトップセールスや独自性を全面に押し出すハイパフォーマーは、組織の中ではなかなか評価されず、人事的にもネガティブな処遇をされがちです。


今回のドラゴンズの人事も、「日本的組織の中での一匹狼」ということからすると少し理解できるような気がしています。

そういえば、ホリエモンの球団買収の時もプロ野球界は、きわめて保守的でしたし、

また、横浜ベイスターズにDeNAが買収の名乗りを上げた今も、

他の球団から否定的な声が出ているとのことです。


自身、落合選手、落合監督の実力は認めますが、人柄的、人格的に苦手なタイプ。

上司だったら毎日が苦痛の日々だと思います(笑)。

しかしながら、今回の落合事件、日本社会の縮図のような気がして、少し暗い気持ちになった次第です。


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