東京と言えば、「アーキテクチャ」「アート」「ファッション」だと思っています。
今回訪れた根津美術館も、その三位一体が凝縮されているスポットです。
表参道で下車、みゆき通を南下、ユニークなプラダビル、カルチェブティックの建築美を楽しみながら直進、その突き当りに根津美術館があります。
この美術館は、昭和の実業家根津嘉一郎さんによって、昭和16年に開館。
根津さんは大実業家で東武鉄道の再建などで知られる人物。
その収蔵品の中には、国宝7件、重要文化財87件が含まれているそうです。
今回は、山口県立萩美術館の協力により、中国朝鮮陶磁器と写楽、北斎、歌麿などの浮世絵の展示。
焼き物、陶磁器は、ほとんど分からないのですが、そこにある品は、歴史の風雪に耐えてきた品々・・・。
それだけで、感動を誘います。
茶器などの展示もあり、和服姿の年配の女性がたくさん訪れていました。
茶室があるので、お茶会があったのかもしれません。
そして、浮世絵のセッションで1時間ばかり目の保養をしてきました。
セザンヌやゴーギャン、ルノアールなど欧州の画家に大きな影響を与えたというニッポンの美・浮世絵。
やはり、すごいものです。
個人的には、鈴木春信の美人画が大好きです。
根津美術館の特徴は、その背後にある日本庭園と茶室。
よく手入れがされており、灯篭や石の配置など、なかなかのセンスを感じさせます。
わたしの住んでいる上野毛にある五島美術館が自然美を活かした少し荒削りな感じがするのに対し、
根津美術館日本庭園は、粋な感じのする洗練された美があります。
とても都心とは思えない緑のオアシスです。
向こうには六本木ヒルズが。
森林浴できるぐらいの緑のボリュームです。
今回の展示は、7月15日まで。
次回は、7月27日~9月1日まで「曼荼羅展」。
こちらもなかなかのお楽しみです。