能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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直観と論理をつなぐ思考法 妄想を手なずけ圧倒的なインパクトを生む 2019年上期ビジネス書のビッグセラー

2019年05月05日 | 本と雑誌
令和の10連休・・・飲んで食べて日帰り旅行、ひろしまFFにズムスタでカープの応援・・・楽しい休みになりました。

そして、令和最初の勉強の部。
10冊の本と5つの雑誌を読むことが出来ました。
積読の本を読むことが出来て、久々のインプット週間で、ちょっとスッキリ。

その中で、おそらく2019年上期ビジネス書ランキングで1位になるであろう一冊を読みました。

ドキっとしたのが、著者の「妄想」=「ビジョン」という意訳。
美しい、あこがれ、夢といった綺麗きれいなコトバ「ビジョン」。
でも、「妄想」という意訳からすると、もっと野心、アンビションが炊き付けられるな気がします。
「妄想」というコトバから、何となくイノベーションが生まれそうな気がします。
(この本には、イノベーションという言葉がほとんど出てきません・・・)


直観と論理をつなぐ思考法
佐宗邦威著  ダイヤモンド社刊  1600円+税

帯には、「妄想を手なずけ圧倒的なインパクトを生む」というサブコピー。
元サッカー日本代表監督の岡田武史さんと早稲田大学の入山章栄さんの推奨コピー。
直観と論理という二項対立することを「つなく゜」思考法を取りあげた一冊です。

MBA的には、ロジカルシンキングとクリティカルシンキングは別建てで講義されますが、同書では、その2つにブリッジをかける具体的な方法論が多数紹介されています。

ビジョンなんていうと、きわめて抽象論、理想論が語られることが多いのですが、同書は実務書、ハウツー本としてコスパ高し、です。

目次
序章 直観と論理をめぐる世界の地図
第1章 最も人間らしく考える
第2章 すべては「妄想」からはじまる
第3章 世界を複雑なまま知覚せよ
第4章 凡庸さを克服する「組替」の技法
第6章 「表現」しなきゃ思考ばゃない!
終章 「妄想」が世界を変える?

著者の佐宗さんは、東大法卒、イリノイ工科大学デザイン研究科修了、P&Gやソニーでマーケターしたマーケティング界のスーパーエリート。
ソニー退社後、戦略デザインファームBIOTOPEを起業、大手企業の2030年長期ビジョンの策定などを行うとともに、大学院大学至善館、京都造形芸術大学で教員をされています。

PDCAが支配する「カイゼンの農地」に生きる多くの人にとっては、同書は考え方や行動を変える一冊になると思います。
工場の生産性向上、効率化という価値観にアタマを支配されているビジネスパースン・・・。
VUCAの時代に突入したにも関わらず、大半のビジネスパースンがワンパターン思考から逃れられない状態になっています。
しかも、「他人モード」にハイジャックされており、イノベーションはおろか、新しい取り組み、チャレンジからも程遠いと著者は指摘します。


まずは、パソコンを閉じて、紙と鉛筆で「妄想」を書き出すことからリ・スタートしたいと思います。
イシュードリブンからビジョンドリブンへ、視点視座を変えながら・・・。
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