ジャングル陳列、ダンボール穴あけディスプレイ、激安・・・ドン・キホーテは、従来の小売理論を打ち破ってきました。
渥美俊一先生が編み出したチェーンストア理論も何のその、独自路線を突っ走り、今ではセブン、イオン、ユニクロに続く業界4位となりました。
1989年に東京都府中市で1号店をオープンしたドンキ、1979年の東京・西荻窪で創業した時の店名は「泥棒市場」だったそうです。
そういえば、香港にも港に夜だけたくさんの店を開く泥棒市場がありましたっけ・・・笑。
今週号の日経ビジネス2023.9.18の特集記事は「進撃のドンキ 異端児、気づけば小売り4位」。
楽しく読むことが出来ました。
Contents
PART1 海外で稼ぐ「物販飲食」の新発想 店内全て日本の食、食文化輸出の最前線
PART2 小売業はアミューズメントだ 店任せで驚きの「買い場」チェーン店の限界を打破
PART3 セブン&アイ、イオンに対抗へ 小売り「第三極」の布石に
PART4 権限移譲しても組織はまとまる 真のCEOは小冊子 従業員を結ぶ「源流」
従来のチェーンストアのオペレーションを無視して、独自のビジネスモデルを構築したドンキ。
店長、従業員に権限移譲するのは分かりますが、今ではやお客さんにも権限移譲。
楽しさこそがドンキのDNA・・・やらされ意識ではなく、店づくりに全従業員が全力を尽くして取り組んでいます。
その土台となっているのが、「源流」という小冊子。
創業会長の安田隆夫さんが、ジム・コリンズの著書「ビジョナリーカンパニー」にインスパイアされて、まとめたドンキの憲法です。
「顧客最優先主義」というドンキ企業論理をはじめ、6条の経営理念、5つのご法度が盛り込まれています。
このルールが、ドンキ従業員の意識を一本化し、同じ方向に向かって、やりがい、働き甲斐を創出しています。
ちょっとカルト的な感じもしますが、すごい仕掛けだと思います。
小売業は、日々決戦、常在戦場・・・下克上がいつ起こるか分からない過酷な世界です。
アジアや米国にもドンドン進出するドンキ・・・その壁をど乗り越えて行くのか追い続けたいと思います。