広島の地方紙・中国新聞7月5日朝刊に「ゼブラ企業」の紹介が出ていました。
先月、東京下北沢であったゼブラ・フェスに学生や若者500名が集まって盛り上がったという記事。
若い人たちが、ゼブラ企業に注目しています。
この記事は、「イケてない広島 人口流出のなぜ?」の一環。
全国一人口流出の多い広島県・・・現在、県知事や県も含めての対策の検討が始まっています。
流出理由の多くは、若年層が東京に出て行くこと、特に大学進学は、大阪や地元よりも東京にある大学に進むパターンが大半だと思います。
今回の記事にある「ゼブラ企業」とは、社会課題解決のために「共存」を大切にする社会企業のこと。
ソーシャルビジネスで、より良い社会を創っていくことを目指す会社のことです。
ESG・・・環境や社会を良くするため組織ということが出来ます。
今までも、NPOやNGOなどの非営利組織というものもありましたが、最近では、その存在感が薄れています。
NPO法人の認証を受ければ、税法上のメリット、法人格取得などが出来るものの、寄付や会費などの財源しかなければ社会に貢献できる大きな仕事をすることが出来ないことが分かってきたからだと思います。
ビジネス化が困難である、ビジネス化が活動方針に合わないといった理由以外は、NPOやNGOではなく「ゼブラ企業」を創業しようということになると思います。
クラウドファンディングもあれば、エンジェルもいる、インパクト投資もある、起業のハードルが下がった、資本主義の限界が見えてきた・・・。
志を持った若者たちが、既存の大企業より「ゼブラ企業」に魅力を感じるのは何となく分かる気がします。
世間で注目されているユニコーン企業。
時価総額10億ドル以上の急成長スタートアップ企業のことです。
広島県でも「ユニコーン10」と称して、県知事も旗を振っています。
ただ、ユニコーン企業は、米国で400社ありますが、日本ではたったの4社。
100分の1です。
資本主義の限界が見えてきた今、もうユニコーンを目指すというのは、ちょっと古い感じがします。
大企業に入って自分や家族だけが幸せになるから、「みんなのために」。
そんな志を持った若者が日本から出てくることは、本当に素敵なことだと思います。
そんな志ある若者たちにある会社の社会起業家のメッセージを贈ります。
(少し価格は高いですが、アウトドア関連商品は、ここでしか買いたくないという会社です)
パタゴニア社(米国アウトドアアパレルメーカー)の企業理念・目的
「ビジネスを手段に、自然を保護する」
(創業者イヴォン・シュタイナーさんは同社の全株式を2022年に環境保護団体に寄付しました)