アクセンチュア、今や東大や京大を卒業生が第一志望にする会社になっています。
厳しい職場で、自分のキャリア、専門性を高めて自分の市場価値をあげたいという「意識高い」系の若者が目指す外資系企業です。
日本法人の社員数は8年間で4倍の2万3000人、売上高も8年間で4倍の6500億円になっています。
もともとは米国の会計事務所アーサーアンダーセンのコンサル部門でしたが、エンロン事件で2001年にアクセンチュアを分社化。
日本法人も、そこから急成長を始めました。
今週の日経ビジネス誌の特集は「アクセンチュア膨張 DX1強、異形のキメラ経営」。
とても面白い記事でした。
Contents
Part1 急成長の原点 異端児・江川の苦悩
Part2 目的達成にまっしぐら 全域・ゼロイチ・障壁なし
Part3 2万3000人でもワンチーム 異なる遺伝子を融合 脱体育会に急旋回
Part4 電通、日立、伊藤忠の対抗策 溶けた境界、競争激化 変態するライバルたち
アンセンチュアは、コンサルティング会社、システム会社、広告代理店など多様な面を持っています。
同誌では、神話に出てくるキメラに例えています。
キメラとは、ライオンの頭、山羊の胴体、蛇の尻尾を持つ神話上の生物。
日本でいえば、鵺(ぬえ)になるのでしょうか?
同じコンサル会社でも、デロイトは大苦戦。
この業界は、まだら模様を呈しています。
今や、アンセンチュアと言えば、DX(デジタルトランスフォーメーション)の代名詞。
この特集では、ファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井正会長と江川昌史社長の対談も掲載されています。
ユニクロの成長にアクセンチュアが貢献してきたことが読み取れます。
が、柳井会長は言います。
「僕はコンサルを信用しない。」
「付け焼刃で会社の表面を見て、こうした方がいいと言う。厚かましいよね。」
実業、現場を知る経営トップの重みのあるコメントです。
今まで幾度もあったITブームは、いつも尻すぼみになっていきました。
おそらく今回のDXブームも陰りを見せていくと思います。
その時、アクセンチュア社は、今後、どういう舵取りを行うのか?
自社をコンサルしなければならない時代が来ると思います(笑)。