齢を取るとともに、嵐山光三郎さんの不良論と高田純次さんのテキトー論に強く賛同するようになってきました。
「不良」になれなかった自分、「適当」にやってこられなかった自分へのアンチテーゼ・・・。
今こそ、不良になって、適当にやろうと考えています(笑)。
不良定年
嵐山光三郎著 ちくま文庫 680円+税
8年前に購入した本なのですが、同著は、この先いつか読むよなあ~と思って買ったもの。
積読・・・今まで、読んでいませんでした・・・。
が、年をとるのは怖いもの・・・本箱の奥に保管しておいた同書にハマってしまいました。
同著は、「不良中年は楽しい」「不良社員の条件」と並び嵐山さんの「不良三部作」である名著。
現在、アラフィフ、アラ還暦の方・・・特に、男性には目からうろこの好著だと思います。
◆目次
序章 不良定年として生きる
PART1 不良定年の実録的生活と意見
PART2 不良定年の蒸発的快楽旅行記
PART3 不良定年の花鳥諷詠的挑発力
あとがき 善人定年となるなかれ
付箋紙を挟んだところをピックアップしてみました。
嵐山師匠が提唱する不良定年になるための条件です。
不良定年は自前のモラルをもとう
約束したことは呆けて忘れる
信号は無視する
権威と無縁になる
不機嫌をよしとする
競輪ざんまい
競争しない
占いを信じない
全力投球
昼からビールを飲む
昼から風呂に入る
小銭をかせぐ
美的生活
落ちぶれた同僚にたかる
若いものはだます
道楽
ソフト帽を愛用
浴衣で宴会・・・
嵐山さんは、なんと100個の親父モラルを提示しています・・・すごい!
徒然草を不良定年への指南書として読む
荷風、谷崎は不良定年の鏡
らしき服装
旅寝論
50~60歳代のミドル、シニアが、とても勇気づけられる一冊です。
どうせなら、嵐山光三郎さんを見習って一人前の不良定年になりたいものです(笑)。
さらには、高田純次さんのテキトー論を加味すれば、きっと楽しい老後を過ごすことが出来ると思います。