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管理職罰ゲーム 強いミドルをもう一度 日経ビジネスの特集記事・・・求む!世界と戦える管理職

2023年10月10日 | マネジメント

今の管理職は、大変です。

本来のマネジメント業務が拡張されて、山のような仕事、書類作りに追われます。

以前はなかった「働き方改革」「コンプライアンス」「労務管理」「目先の業績目標」「イノベーション」「Z世代」「年上の部下」「人材育成」・・・。

何でも、課長、部長・・・もういい加減にしてくれ!という現場の声が聞こえてきます。

日経ビジネス2023.10.9号の特集記事は「管理職罰ゲーム 強いミドルをもう一度」。

過酷な環境に置かれた課長、部長を「管理職罰ゲーム」と指摘しています(苦笑)。

職場のカナメである管理職を取り上げています。

Contents

Part1 昇進承認度、5割未満 なり手不足が迫る

Part2 変革生むリーダーに 役割を再定義せよ

Part3 全社員、リーダー化 修羅場を経験させよ

Part4 管理職が推す企業ランキング 1位伊藤忠商事

 

課長や部長の管理職になることは、かつてはサラリーパースンの大きな目標でした。

生涯年収は上がり、ポストにつくというプライド、家族へのアピール・・・。

事実、日本企業で管理職につけるのは10名中3名と言われています。

が、最近は、管理職になりたくないという若手社員が増えています。

責任の増大、面倒な部下の管理、業務量の増大・・・給料や賞与が上がっても割に合わないというのが理由だそうです。

経営幹部よりは現場を知っている、現場よりは経営を知っている・・・かつての日本の管理職は、組織のキーパースンでした。

それが、コンプラだ、内部統制だ、働き方改革だ、ISOだ、手続きだという日々繁忙・・・経営や人事部も、何でもかんでも管理職に指示を出します。

 

この特集でも、管理職の業務増大を認識しつつ、職場の変革リーダーとして再起動させるための企業の取り組みについて取材しています。

双日・・・補佐役「副課長」を導入 部下に人数減

日東電工・・・事業転換に合わせ選抜研修などでチャレンジ人材養成

アート引越センター・・・支店長の役割を分業 管理職を新設

日立製作所・・・ジョブ型へ転換 管理職への支援強化

パナソニックインダストリー・・・管理職ポストをげんそく公募制に。

各社ともに、管理職のサポートを始めています。

激務をこなす管理職には、賃金面でも底上げしていかなければいけません。

 

スイスのビジネススクールIMDの出した「世界人材ランキング2023」によると、日本は世界で43位・・・韓国や中国より下で、過去最低となりました。

賃金も韓国に抜かれ、国際競争力は低下するばかりです。

パーパス経営、人的資本経営を推進していくためには、管理職の存在は極めて重要です。

場数を踏ませる、修羅場を経験する、経営教育を受ける、エンパワーメント、補助職の設置など管理職への支援体制を強化していかなければなりません。

出来れば、若返りを図るためにも、20歳代後半から、発掘、育成していくぐらいの革新が必要です。

求む!世界と戦えるニッポンの管理職


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