能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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和のウォーキング 松尾芭蕉の疲れない歩き方でからだをゆるめて整える 能楽師が語る日本人の歩き方

2019年02月25日 | 本と雑誌
散歩が大好きです。
ブラブラ街歩き・・・川や海や緑の中を、何も考えないで、あるいは熟考しながら歩く・・・至福のひと時です。

最近では、ジョギングや自転車で身体を鍛えている人が増えていますが、小職は「歩き」派。
学生時代、異常に走らされたので、もう気合と根性で走らされるのはコリゴリです(笑)。
必死の形相でジョギングやサイクリングするのは、ノーサンキュー。
人類の特権である2足歩行を日々楽しんでいます。

そんな中、日本人の歩き方を取りあげた新刊が出ました。


体と心がラクになる
和のウォーキング 松尾芭蕉の疲れない歩き方でからだをゆるめて整える
安田昇著  祥伝社黄金文庫  680円+税

著者の安田さんは、下掛宝生流の能楽師、そして米国の公認のロルファーをされています。
同書の中では、能や相撲の技から出てきた日本人のウォーキングが随所に紹介されています。
俳人松尾芭蕉は、「おくの細道」で、なぜあれだけの距離を歩くことができたのか?
著者は、ひきこもりやニートの若者たちと共に現代の「おくの細道」を歩かれているとのこと・・・時速一里、一日8時間、2週間歩き続ける・・・その中で若者のココロやカラダに大きな変化が現れると言います。

目次
1章 ゆっくり歩いてからだをリセット 全身協調性でラクになる
2章 和のウォーキングでからだを作る 日本人のための深層筋エクササイズ
3章 日本人の身体を考える 「気持ちいいからだ」感覚を取り戻すために
4章 ゆっくり歩けば、心にも何かが起こる 「いのち」を枯らさないために
5章 実践「和」のウォーキング 大名庭園「六義園」を歩く

同書では、能の「すり足」や相撲の腰割り、テッポウ、四股などのエクササイズが紹介されてます。
日本人に合った身体の調整の仕方だと思います。

著者は言います。

直立や2足歩行は、からだ中の筋肉がしっかりしていて、さらにそれが上手に連動すること、すなわち「全身協調性」によって初めて可能になるのです。
何も持たずに、正しい姿勢と正しい歩き方で、ただぶらぶら歩く。
そうすることでからだが忘れていた本来のプログラムを思い出し、全身協調性が発動します。

なるほど。
松尾芭蕉も伊能忠敬も、時速1里のスピードで日本各地を巡ったのでしょう。
四国のお遍路さんも、お伊勢参りも、東海道五十三次も・・・とにかく日本人は昔からよく歩きました。
帝国陸軍の行軍の距離に、欧米の軍事視察団が舌を巻いたと言います。
日本人は、歩く民族なんですね。


また、散歩が一段と楽しくなってくるような気がします。
レッツ ウォーク!
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