能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

1941年12月8日・・・太平洋戦争開戦の日に想うこと・・・世界はどの方向に進んでいくんでしょうか?平和を希求する一日

2019年12月08日 | 社会・経済
78年前の今日・・・1941年12月8日・・・大日本帝国は、ハワイ・パールハーバー(真珠湾)を奇襲攻撃。
米国の空母を除く太平洋艦隊を壊滅させました。

前代未聞の航空機兵力による艦隊攻撃・・・マレー沖で大英帝国の巨大戦艦プリンスオヴウェールズ、巡洋艦レパルスをこれまた航空機による攻撃で撃沈。
当時の帝国海軍のテクノロジー、技術力、軍隊の練度は世界最高水準にあったように思います。
これが驕りであったことは、のちのち思い知らされることになります・・・。

これが日本人300万人の命を失わさせることになるとは・・・。
本当に無茶な戦争をしたものです。

欧米列強の支配から逃れるために、明治維新を起こし、坂の上の雲を目指して突き進んでいったニッポンは、この戦争ですべてを失なうことになりました。
あの戦争さえしなければ、300万人の生命を失うことはなかったでしょうし、中国大陸での権益の放棄や軍縮の道を進んでいれば、別のカタチの日本になっていたと思います。
でも、開戦をしなかったとしても当時の雰囲気からすると、クーデターや内戦で国内が滅茶苦茶になっていたと推測します。
時代の空気というのは、本当に恐ろしいものです。


大日本帝国の経済は、第二次世界大戦の敗戦で完全に壊滅。
太平洋戦争(1941年~1945年)の戦費は、約2000億円(当時)。
これは、当時の日本のGDPの8.8倍。
現在の貨幣価値にすると、約4500兆円・・・。
もうここですでに壊滅的な数字です。

ちなみに米国の第二次世界大戦の戦費は、GDPの3.2倍。
まさに国家を挙げての総力戦だったということが出来ます。

1937年の世界の工業生産高に占めるシェア(ヒルマン調査)は次のような数字です。
1位 アメリカ 35.1%
2位 ソ連 14.1%
3位 ドイツ 11.4%
4位 イギリス 9.4%
5位 フランス 4.5%
6位 日本 3.5%

当時の日米の国力の差は、10対1。
戦争は、国家の経済力、GDPの戦いと定義されますので、10対1という差は、数人の大人に小さな子どもがケンカを売る行為に等しいと思います。
大日本帝国は、本当に、無謀な戦いをしたものです。


そして、現在、アメリカ合衆国や国際社会に牙をむく北朝鮮。
2016年のGDPの各国の数字は、次のようになっています。
米国 186,240億USドル
中国 112,320億USドル
日本  49,360億USドル
北朝鮮   400億USドル(推定)

中国は、日本を追い抜き早くも倍の規模のGDP。
推定ですが、北朝鮮のGDPは現在400億USドルと言われています。
この400億ドルというのは、茨城県のGDPとほぼ同じ。

GDPで456倍の相手に、ミサイル、ロケット、核とICBMでケンカを売る・・・。
戦略で言えば、「選択と集中」ということなのでしょうが、疲弊する経済、日々の生活に苦しむ国民ということを考えると、この半島の国の将来は極めて厳しいといえるでしょう。

アメリカ合衆国 vs. 茨城県。
常軌を逸しています。

世界の警察官がいなくなりつつある昨今、そして、ますます不透明さを増す国際政治・・・。
それに加えて、地球温暖化や環境問題、貿易摩擦や核拡散問題、領土問題、台頭するナショナリズムやポピュリズム、ブリグジットや移民問題・・・いったい世界はどこに向かって進んでいくんでしょうか?

先月、ローマ教皇が長崎、広島を訪問されました。
核の全面的否定と世界平和を祈念。
世界で14億人・・・世界人口の5人に1人というカトリック信者の代表の言葉には重みがありました。
38年前に広島を訪れたローマ法王も「戦争は人間のしわざです」という言葉を残されました。


ただ一つだけ言えること・・・それは戦争だけは絶対にしてはいけないということ。
平和を希求し続ける・・・開戦の日に強く思う日曜日の朝です。


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