ジョーク、ユーモア、エスプリ、ウィット・・・。
生きていく上で、笑いはとっても大切です。
「世界の日本人ジョーク集」シリーズで延べ100万部売れた早坂隆さんが新刊新書を出しました。
テーマは、お金。
世界のマネージョーク集 笑って学ぶお金とのつきあい方
早坂隆著 中公新書ラクレ 840円+税
著者のジョーク集は、少し高度な笑い。
少し考えて、フフフと笑みが浮かべるような切り口です。
鍵
人々は言う。「お金は幸せへの鍵ではない」と。
しかし、実際どうであろう。
お金があれば、鍵をつくることもできるのである。
お金のなる木
母はいつも言う。
「お金のなる木などない」と。
しかし僕は思う。
貨幣は紙からできており、その紙は木から出来ているのではないか?
フ・フ・フ・・・という感じです。
ルーマニア、南アフリカなどでの海外の長期滞在の経験を持つ著者。
生々しい現場体験は、紹介されているジョークよりも面白いです。
目次
序章 お金とは何か?
第1章 「働き方」を笑い飛ばそう
第2章 経済をユーモアで
第3章 貧しい人も富める人も
第4章 ギャンブルは是か非か
第5章 お金を巡る罪と罰
第6章 お金を巡る人間模様
最終章 欲と知恵
ビアスの「悪魔の辞典」のようなジョークもあります。
結果論
問い・・・エコノミストとは?
答え・・・過去どうすべきだったかを教えてくれる人
学ぶ理由
問い・・・経済学を学ぶ理由とは?
答え・・・経済学者に騙されないようにするため。
幸福
問い・・・人生で最も幸福な日とは?
答え・・・株価が暴落した日の前日。
原因と結果
借金返済に追われて人は貧乏になる。
しかし、借金を返済しなければ、人は貧乏にならない。
お金にまつわる事柄は、生々しく、その人となりを明らかにします。
1000円札1枚で、お金にまつわるジョークを楽しめる・・・コスパ、タイパの高い一冊だと思います。