能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

本当に使える経営戦略・使えない経営戦略・・・「カナヅチを持つと、すべてのものが釘に見える」

2013年06月15日 | 本と雑誌

同僚の書いた企画書を読んでいて、思わず吹き出しそうになったことがあります。


SWOT、3C、VRIO、5Fなどのフレームワークがふんだんに盛り込まれており、知っている知識を全て投入したのではないか・・・というムリムリ感満載の企画書なのです。

しかも、実行案は超プア。

これでは、何のための企画書か分かりません。


以前勤務していた広告代理店でも、膨大なマーケットリサーチを行い、分析・解析。

分厚い企画書は、凄みを感じさせますが、結論としてのプロモーション案は、駅前でティッシュを配りましょうというもの(笑)。

やめましょうよ(笑)。


フレームワークや各種の経営戦略論は、モレ・ダブリを防ぐには効果的なものかもしれませんが、

それ以上でもそれ以下でもないものだと思います。


カナヅチを持つと、すべてのものが釘に見える」というビジネス格言がありますが、

本当に気を付けたいところです。


 今回のご紹介は、日本橋の丸善で平積みになっていた一冊。


「本当に使える経営戦略・使えない経営戦略」 

 山田修著 ぱる出版 1575円

 

著者の山田さんは、「経営者ブートキャンプ」などを主催されている経営コンサルタント。

トム・ピータース「エクセレントカンパニー」以降の各種経営戦略論を独特の視点でぶった切ります。

なかなか爽快感のある一冊です。


「ブルーオーシャン戦略」→青い鳥幻想を広げた最悪のセオリー

 

「SWOT分析」→強み・弱みは主観だし、脅威・機会は不確かだ

 

「7Sはマッキンゼーが売り込んだ」→経営者は3Cで十分だ

 

「フレームワークから経営戦略は出てこない」

 

「品質戦略は、ドアオープナー」

 

「使えるランチェスター戦略」


エクセレントカンパニーの多くが、同書刊行後すぐにエクセレントでなくなったという話は有名ですが、今の時代のサクセスストーリーも後付的なものが多いように思います。

帰納法の分析の限界といったところでしょうか?

経営戦略、ストラテジーを学んでいる人(=金槌を手にした人)にぜひ読んでいただきたい一冊です。


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青山1丁目 本田技研工業本社ショールームへ行ってきました ホンダらしさが無くなってきている???

2013年06月10日 | マーケティング

HONDA 大好きな私。

ある調査によると、20歳前後にタバコのブランドと車メーカーの嗜好が決まり、一生涯にわたって続くということらしいのです。わたし自身も大学時代にホンダイズムにハマり、さらに広告代理店に入ってホンダの方々と仕事をする機会に恵まれ、ホンダ党になってしまいました。

今もオレンジ色のSM-X ローダウンに乗っています。

ハンドルもオレンジ、シートもオレンジでベンチシート。14年落ちのポンコツですが、それでも何とか車検を通しつつ乗っています。

先月から、池袋のトヨタのショールーム、ヨコハマの日産のショールームを訪ねましたが、今回は青山一丁目の伝説、本田技研工業本社です。

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ココのビルは、本田宗一郎さんの「人に迷惑をかけるな」という社訓をベースに設計された建物。

地震でもガラスが下に落ちないように設計された引っ込んだ窓。

昼でも多少暗いですが、火災が起こっても上の階への延焼も可能性が少ないそうです。

地下の倉庫には、地震等の災害が起こっても近隣の住民にも配布できる食糧、水が貯蔵されているとのことです。

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また、ショールームは、わざと、「ダサ」く設計されています。確かに地味です。これは、全国から訪れるバイクに乗ったライダーでも気軽に入れる空気を創り出すため・・・とのこと。なかなか粋な演出だと思います。

以前、「Hっぽい」という言葉がありました。

クリエイティブで他社になく、若々しくアグレッシィブ・・・そんな意味です。

本田宗一郎さんの口癖で「他社とどこが違う?」という社員に対する質問攻めがあったそうですが、まさに他社との差異化、ホンダのオリジナリティを問う質問だったと思います。


わたしが以前乗っていたのがCR-X。

シビックベースで880キロの軽量車体に120馬力のエンジン・・・ピニンファリーナの素敵なデザインでパッケージされていました。まさに、「Hっぽい」車でした。

今回、久々に訪れた青山1丁目では、アイボのお出迎え・・・。

人間的に動くAIBOに感動してしまいました。

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次の車は、CR-Z(ハイブリッド)にしようかなと考えた1日でした。

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CR-Z

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CR-Zのコックピット・・・

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少し、「Hっぽい」車 N1です。

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ホンダレディも一生懸命頑張っていました。

 

一歩間違えるとコモディティになるクルマ。

何とか「Hっぽい」車を作ってほしいものです。

今日もBSフジでF1カナダグランプリをやっていました。

報道によるとHONDAの再参戦が出されています。

青山一丁目の伝説の復活に向けて、がんばれ!ホンダ。


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PDCA神話 米国では無名だったデミングの残したもの PLAN-DO-STUDY-ACTIONサイクル

2013年06月09日 | マネジメント

ISO、リスクマネジメント、個人情報保護など、PDCAサイクルを回せ、回せと喧しい昨今。


Excelシートが配布され、現場はそれでなくても忙しいのに、

たいへんな作業を残業してまでこなすのが今の日本の会社です。


それって何か変?と思うのは小職だけでしょうか?


「手段の目的化」という言葉がありますが、シート作成、書類作成が目的となっており、

マネジメントの役には立っていないというのが実情ではないでしょうか?

管理ツールは管理ツール、マネジメントはマネジメント・・・バラバラな運用が現場をますます多忙化させるのです。

 

PDCAは、デミングサイクルと呼ばれています。


デミングさん(1900年~1993年)は、品質管理(QC)の大御所で知られていますが、もともとはアメリカの統計学者。

日本の「デミング賞」も、このデミングさんにちなんだ賞です。

日本が、米国進駐軍(GHQ)の統治下にあった1947年に初来日し、東京、大阪、名古屋といった主要都市で、統計的手法による品質管理を伝授、普及していきます。

戦勝国アメリカとしては左傾化を防ぐため、とりあえず産業復興のための手立てが必要と考えていたのでしょうし、逆に敗戦国日本としては、デミングさんを手厚くもてなし、デミングさんの発する一語一句を必死に吸収していったのだと思います。


この天使のサイクルが回りだし、日本のものづくり企業に、それこそ思想、哲学、管理技術としてのQCが定着化。

時間外までを使っての自主的なQCサークルや小集団活動が始まります。

7つ道具や新7つ道具までも登場・・・難解な統計学は、工場や職場での共通言語になっていったのです。


わたしの友人でメーカーに勤める同級生は、職場結婚。

家庭内でも7つ道具を使って子供の教育問題、貯金、小遣いなどの問題解決をしているとのこと(笑)。

ご飯が美味しくなさそうです・・・。ここまでQC手法が普及しているとは、デミングさんも想像はしていなかったものと思います。


今も書店では統計学は最強の学問といった本が平積みされていますし、週刊ダイヤモンドでも統計学の特集されています。

ただ、これらはビッグデータやweb検索といった素人には手の出せない世界が多々広がっているようにも思います。

中小企業診断士試験の時に苦労した多変量解析・・・。

パソコンを使って、楽々と解析していく友人を見ると、(若者風にいえば)神に見えます(笑)。


わたし自身も、デミングさんは米国でも有名な大学者だと思っていたのですが、実はまったくの無名だったとのこと。

アメリカで表舞台に立つのが、1980年代に入ってからなのです。


米国NBCのプロデューサーが、「米国で無名な統計学者が、日本で品質管理の神様として尊敬されている」というネタを発掘。

当時、世界最強のニッポンの製造業に米国企業がやられていた時期。

日本のモノづくり企業の強さを探ろうと日本の企業を訪れると必ず出くわす「PDCA」。

それを米国の統計学者が普及していったということを、1400万人の視聴者が見たということです。


日本に遅れること30年・・・やっと米国での品質管理に火が付きます。

既に80歳のデミングさんは、車椅子と酸素ボンベとともに全米を講演に回ります。

そして、米国でもSQCやシックスシグマといった品質管理システムの構築が進んでいくことになるのです。

デミングさんの最後の貢献とも言えるのが、PDCAサイクルを「PDSA」サイクルに進化させるというもの。

「PLAN-DO-CHECK-ACTION」を「PLAN-DO-STUDY-ACTION」に発展させようというものなのです。


チェックというと、管理的、官僚的な上から目線、強制的な感じを与えますが、

STUDYというと、まだ、研究、学習、自主性というニュアンスがあります。

少し日本的な情緒性があるようにも思えます。

管理、管理という流れは仕方のない流れかもしれませんが、

少なくともチェックを「スタディ」に変えることぐらいは出来るのではないでしょうか?


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ビジネス版 悪魔の辞典 石アタマからの脱却に向けて お客様・・・シェアの次に大切なもの(笑)

2013年06月08日 | 本と雑誌

ビジネス版 悪魔の辞典」

 山田英夫著 日経文庫


本箱を整理していると、以前読んだ本をパラハパラ読むことになり、結局、整理整頓が進まないというパターンがよくあります。

雑誌の整理なども、そんな感じです。

本や雑誌を捨てるというは、本当に難しいことです。


今回、発見したのが、ビジネス版 悪魔の辞典」


日経ビジネス文庫、奥付が2002年4月となっています。

同著は、早稲田大学ビジネススクール教授(当時)。


日頃、仕事で使っているビジネス用語を辛口に定義していこうというもの。

パラパラめくる中で、思わず引き込まれていきました。

同じ組織で永年過ごしていると、価値観やものの見方が固定化され、マンネリ、ワンパターンに陥っていきます。

そんな状況から脱却するためには、定義の仕方を変えるということが効果的なようにも思えます。


同書は、ビジネスのプロが、アイロニーとウイットをベースにまとめた一冊。

最近、発想力や創造性が落ちてきたなあ、と感じる方にオススメの本です。

なんと、この文庫本には「索引」がついています。


一部をご紹介させていただきます。


「本社」・・・いろいろ文句を言われても、居心地のよいコストセンター。


「単身赴任」・・・本社で月曜日と金曜日に会議が増える原因。


「栄転」・・・本人を前にした場合の左遷の丁寧語。


「社会人向け大学院」・・・学部生しか教えた経験がない教授が、社会人から経営の情報を得るために解説される大学院。リストラおよび業績不振をいち早く察知した社員が駆け込む待避所。


「お客様」・・・シェアの次に大切なもの。


「戦略的」・・・自分の考えを重厚に見せるための枕詞。


「本社ビル」・・・業績悪化の前年に完成される記念碑。


「目標管理」・・・ノルマの割り当てが美しい衣を着て再登場したもの。


「ロジカルシンキング」・・・ロジカルでない人ほど、ロジカルシンキングが重要とする傾向がある。


この本には、新橋のガード下効果もあるように思います。

飲まなくても、一定のストレス解消にもつながる、面白い一冊だと思います。


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ヨコハマ 横浜みなとみらいは進化を続けています ランドマークタワーに乾杯!

2013年06月07日 | 旅行記

友人が結構たくさん住んでいる横浜。

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YOKOHAMAと言えば、海、港、船、カモメ・・・というイメージな。

でも、海の見える横浜に住んでいる友人は、ごくわずか。

というより、山の中に住んでいる友人の方が圧倒的に多いのです(笑)。


そういえば、横浜市の人口は、大阪市を抜いて2位。

都市圏がどんどん拡大している横浜なのです。

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ということで、海の見える横浜で飲もうということになり、みなとみらいへ。

インターコンチ、ランドマークタワー、日産本社などなど高層ビルの林立し始めた臨海地区でイタリアンを堪能・・・東横線の特急を使えば20分でアクセスできる小旅行を楽しんできました。


ビルだらけでかなり無機質な横浜駅をあとにして、みなとみらいエリアへ。

今週アタマまで、アフリカ開発会議で大騒ぎだった横浜も、少し落ち着きを取り戻しているようで、爽やかな海風が心地よい夜でした。

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さらに、一杯ひっかけた勢いでランドマークのテッペンまで高速エレベーターで・・・。

そして、さらに一杯。

なかなか楽しいショートトリップ。

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観覧車がミナトヨコハマを演出します・・・

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やっぱり高い所が大好きです 何とかの高登り・・・

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東京方面です・・・

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ランドマークタワーとライトアップの日本丸・・・

まだまだ、ニッポンは大丈夫・・・ハイボールのせい?

何だか分からないのですが、そんな安堵感、安心感を感じた港・横浜でした。


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コンサルタントの「ひと言」力 野口吉昭著・・・今、変わらなかったら、ずっと変わらないですよ!

2013年06月06日 | 本と雑誌

話の流れを一気に変える!コンサルタントの「ひと言」力 

野口吉昭著

PHPビジネス文庫 820円+税


著者は、コンサルティングファームHRインスティテュート代表の野口さん。


コンサルタントが日々の仕事の中で使う効く一言の集大成集です。


3.11のエピソードから始まる「はじめに」から、読者を惹きつけます。

トヨタのナゼナゼ5回、ホンダのA00(エーゼロゼロ)などを取り上げ、目的にたどり着くための決め台詞を探索する一冊です。


わたしの気に入っているのが、


「それって、やってて楽しいですか?」


という決め文句。


楽しくもないことを、仕事と称して一生懸命やっているニッポンの会社・・・。

本当に悲しいことだと思います。

社員は委縮し小さく縮こまり今日のことしか考えていない・・・。

それってホントーに楽しいですか?と聞きたい今日この頃です。

この本で野口さんがピックアップしている話の流れを一気に変える!コンサルタントの「ひと言」について、お気に入りを見ていきたいと思います。


「そもそも目的は何でしたっけ?」


「HowよりまずはWhatです」


「時を告げるのではなく、時を作る」


「そんなにひどいのに、よく持っていますね」


「いまかわらなかったら、ずっと変わらないですよ」


「誰が選んだのでもない。あなたが選んだのです。」


「強みがないなら、作るしかありません。」


「今までも、今も、これからも人をあきらめない組織だ」


かなり強烈な突っ込みフレーズがあったと思います。

でも、クライアントのため、シンプルな言葉で突っ込む・・・。

経営コンサルタント・・・なかなかやりがいのある仕事であると思った次第です。


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東京都心のパワースポット 明治神宮に行ってきました

2013年06月05日 | まち歩き

東京都心の緑のオアシス・・・明治神宮

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山手線を挟んで欧州ブランドショップの並ぶ表参道とは全く逆に、ここは都心?と思わせる深い緑のある明治神宮。

わたしの尊敬する本多静六さんが公園として設計した歴史的なスポットです。

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まずは、明治神宮の本殿に参拝。広い参道を通り、木製の鳥居をくぐり、本殿に向かう道・・・。

それは、伊勢神宮を下敷きに、神道の厳かな空間がしっかりと再現されています。

パワースポットの波動を感じる自分としては、

伊勢神宮や京都上賀茂神社、宮島厳島神社よりは多少パワーが少ないような感じです。

人が多いということがあるのかもしれません。

外国人が多いというのも明治神宮の特徴かもしれません。

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参拝後、明治神宮御苑に。

明治神宮に隣接するこの公園は、明治までは井伊家の庭園だったらしく、シンプルながらしっかり整備された美しい日本庭園でした。

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時期的に、花菖蒲。

紫色の可憐な菖蒲が咲き始めたところでした。

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そして、今回のメインイベント。

都内最高のパワースポットと言われている清正井(きよまさのいど)。

ここは、自然に湧き出す清水で明治神宮御苑の北門を入り、右の奥まったところにあります。

多少、パワーが強まったような感じ・・・。

すでに多くの人が行列を作っており、水をすくったり写真をとったり・・・。

そこには、守衛のオジサンが警備にあたっており、「井戸の枠内には手をいれないように」「足元に気を付けて」といった交通整理に当たられていました。

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この清正井(きよまさのいど)は、戦国武将加藤清正にちなむものとか・・・。

透き通った清水が湧き出る不思議な空間でした。

都心でこんな透き通った水が湧き出していることに、何となく嬉しくなった次第です。

まだ、訪れていない方は、ぜひともこの井戸の水に手を浸していただきたいと思います。


パワースポットではあるものの、京都や宮島に比べれば、多少パワー不足だったような気がします。

人が多いせいかなあ??

そろそろ京都・上賀茂神社に行きたくなった今日この頃です。

 こちらからどうぞ・・・

http://blog.goo.ne.jp/tomitomi111/d/20110602


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ザックJAPAN!ワールドカップ出場おめでとうございます!オーストラリア戦、 1-1のドロー !

2013年06月04日 | スポーツ

埼玉スタジアムのオーストラリア戦。


1-1のドローですが、見事ニッポンがワールドカップ出場を決めました。

ザックJAPAN!

本当におめでとうごさいます。

長い戦いでした。


後半、オーストラリアに先制を許しましたが、本田選手のPKで引き分けにすることができました。

本当に良かったです。

セーフ!!!


それにしても本田選手のワイルドな顔、迫力を感じました。

アディショナルタイムの凄いプレッシャーの中、あれを決めれるのは本田選手しかいないと思います。

今日は、とっておきの赤ワインで乾杯したいと思います。

ああ・・・疲れた!!!


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サンシャイン60 池袋から東京を望む・・・高いところで日頃のストレスがすっかり飛んでいきました!

2013年06月03日 | まち歩き

ナントカの高登りとは、よく言ったものです(笑)。

高い所、大好きなわたしにとって、サンシャイン60も見逃せない場所です。


むかしむかし私が働いていた広告代理店の合併先が、このビルの53階に入っていました。

人事を担当していたわたしは、このビルに週一回通っていました。

元巣鴨プリズン跡に作られた池袋のビルディング。

東京スカイツリーにお株を奪われた今でも、このビルには愛着があります。

展望台の料金を支払って最上階へ。

そこには、昔見た景色が広がっていました。

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新宿の高層ビル群です・・・

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はるか遠くにスカイツリーが・・・

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サンシャイン60から東を望む・・・

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高いところで、日頃のストレスがすっかり飛んでいきました。

ありがとう!


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未来を変えるデザイン展 企業がソーシャルへ動き始めました 六本木・東京ミッドタウンのソーシャルイベント

2013年06月02日 | 美術館・アート

日経の5/27朝刊「春秋」で紹介されていた「未来を変えるデザイン展・社会課題を解決できるのは誰なのか?」に行ってきました。

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経営コンサルタントのトム・ピーターズさんもデザインの重要性を説き続けていますが、わたしも大賛成。

今まさにデザインの時代なのだと思います。

マネジメントのデザイン、戦略のデザイン、キャリアのデザインなどなど・・・。


今、「デザイン」という言葉に回帰しているだけに、今回の企画展には惹かれるものがありました。

入口では、60ページの全頁カラーの資料をいただき、いきなりサプライズ。

三井物産のCSRリポート、トッパンの教育分野の事例紹介などが挟み込まれていました。

もと広告屋のわたしとしても、広告宣伝から、広報、パプリックリレーションの時代なのかなあと感心した次第です。


今回のデザイン展は、5つのカテゴリーで構成。

復興、エネルギー、農業、コミュニティ、教育について、日本を代表する19社が、各社のテーマについて課題と未来という二面からの提言をしています。

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1.復興

・本田技研 インターナビ情報サービス 逃げナビ

・リバースプロジェクト・・・クラウドファインディング

・キリンビール・・・キリン絆プロジェクト

・三菱商事・・・復興支援財団 寄付と投資を超える新しい取組


2.エネルギー

・JR東日本→・・・ゼロエミッション、エコステ

・NEC・・・スマートエネルギー

・三菱ケミカル・・・新炭素社会

・三井物産・・・モザンビーク天然ガス開発事業


3.農業

・ワタミ・・・有機農業

・クリエイティブバイイング・・・ハンドメイドコスメと美しいバリューチェーン

・パタゴニア日本支社・・・オーガニックコットン100%

・ロート製薬・・・医食同源


4.コミュニティ

・ヤマハ・・・街づくりプロジェクト「おとまち」

・トヨタ・・・AQUAソーシャルフェス 世代間交流とコミュニティデザイン

・富士通・・・高齢者ケアクラウド


5.教育

・HIS・・・ボランティアスタディツアー

・グリー・・・ゲーム×学び

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・凸版印刷・・・学びリ・デザイン


六本木のミッドタウン。

オフィス棟の五階。

スペースは狭いものの工夫を凝らした展示には、今からの企業のあり方を探るヒントが多数ありました。

特に、若きビジネスパースンは必見の内容です。


BOP

共成長

ゲーミィフィケーション

デジタルネイティブ

インタラクティブ

キュレータ

スマートエネルギー

ハッカソン、アイデアソン・・・


展示では、新しい用語、コンセプトが多数紹介されていました。

特に、パタゴニア日本支社の解説文には驚きました。

トップが社員に対してサーフィンをはじめとしたWLBのライフを推奨・・・社員が活き活き働くものの、わたし的に理想主義すぎてついていけなかった米国企業です。

有機コットン、フェアトレード、製造部門での労働条件適正化は今では当然のことですが、

さらに「不必要なものは買わない」という広告を打っているということなのです。

えっ、驚きでした。


入口でいただいた資料を読んでみると、有識者のコメントも掲載されており、なかなか読みごたえのある小冊子です。


「目に見えない資本を企業戦略の中に位置付けるべき」田坂広志氏


「変革は辺境から生まれる」横山禎徳氏


なるほどです。


今、世界同時に経済が動くグローバル時代。

資本主義のデメリットが、様々なところに出始めている今、ポスト資本主義の新体制の模索が続いています。

それは、ソーシャルなのか、ノンプロフィット組織なのか、プロボノなのか・・・。


新しいコンセプトに触れ、いろいろと考えることができた休日でした。

今回のテーマ企画の第二弾を楽しみにしています。

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