コツコツ地道にサプライチェーンを築いてきた伊藤忠商事。
2021年3月期には、三菱商事、三井物産を抜き去り、最終利益・株価・時価総額の「三冠王」を獲得しました。
丹羽社長、小林社長、岡藤社長の一連の経営戦略が見事に開花しました。
総合商社やゼネコン・・・。
日本独特のビジネスモデルです。
一時期は、商社不要論なども飛び出し、世界経済の影響をもろに受ける業界でした。
今では、米国の投資家バフェットさんも総合商社に投資しているとのこと・・・時代は変わりました。
日経ビジネス誌2022.4.22号の特集は、「伊藤忠の下克上 三菱・三井に勝つデジタル商人道」。
総合商社の枠組みを乗り越えて、業界トップを死守しようとする伊藤忠商事の取り組みを紹介しています。
Contents
Part1 経営危機からの成り上がり 岡藤流「逆張り×統率」
Part2 ライバルはアクセンチュア データこそ資源「デジタル群戦略」で臨む
Part3 資源依存の三菱・三井 伊藤忠は「コツコツ型」
Part4 成長の種は現場にある 「総合」再定義できるか
デジタルBPO、ITシステム、データ分析、コンサルティングなど今までの総合商社では考えられなかったドメインを構築しようとしている伊藤忠。
DXに必要な上流から下流までをカバーできる「デジタル群戦略」を打ち出しています。
伊藤忠商事と言えば、「昭和の怪物」と言われた大本営参謀を務めた瀬島龍三さんをトップとして、イケイケドンドンの気合と根性の営業というイメージでした。
今では、青山に本社を置くスマートなイメージになっています。
学卒の人気ランキングでもトップ3に入る人気企業となっています。
現在のCEO岡藤正広さんのインタビュー記事も面白かったです。
慢心すれば、一瞬で落ちる
「か・け・ふ」・・・稼ぐ(利益)、削る(経費)、防ぐ(損失)
商人でなければトップは務まらず
総合商社というビジネスモデルが、これからどう変わっていくのかを学べる日経ビジネス誌の特集でした。
ぜひご一読ください。