誰もが日常的に使っているスーパーマーケット。
日本にスーパーが誕生して70年になります。
1953年、東京で紀ノ国屋がセルフサービスで青果を販売したのが始まりです。
その後、ダイエーやジャスコが登場・・・今ではスーパーというよりは不動産ビジネスといった様相を呈しています。
日経ビジネス誌2022.4.18号の特集は「スーパー戦国時代 大編成を生き抜く知略」。
日本中で広がるスーパーマーケット業界の再編や生き抜くためのサバイバル戦略を取り上げています。
序章 天下分け目、止まらぬスーパー再編
第1章 食うか食われるか 大手主導で合従連衡 瀬戸内海はさみイオン対イズミ・・・コロナ禍で販売額は伸びたが・・・大転換期に
第2章 地域に根を張る個性派の付加価値経営 クルマの販売から激安ナポリタンまで
第3章 リテールDXで探るスーパーの生存戦略
終章 まだ成長できる 経営の変革今こそ
日本人の食料への総支出額は2020年44兆円。
これが40年後の2060年になると33兆円と25%も縮小するとのこと。
スーパー業界で言えば、年間販売額の7割が減少すると言われています。
恐るべし、人口減少、少子高齢化。
スーパー業界もたいへんです。
これからは、全国展開のメガ・スーパーか地域密着型スーパーしか生き残ることが出来ないと思います。
メガバンと信用金庫・・・金融業界と同じ構図だと思います。
この記事では、地域に根を張る個性派の付加価値経営についても取材しています。
A-Z(鹿児島県) 過疎化に勝つ 商品40万点・・・大型店の4倍
ラッキー(秋田県) 住民の居場所に 御用聞きで接点増やす 送迎バス 休憩スペース
ラ・ムー(岡山県) 毎日激安で勝負 専門組織で競合の模倣も
ウジエススーパー(宮城県) 廃棄減らし一石3鳥 余った青果、スムージーに
なかなか面白い差異化戦略です。
いっぽうの大手スーパーは、DXや無店舗販売、スーパー第4世代の店舗などで、縮小し続ける国内市場での陣取り合戦に臨んでいます。
スーパー業界は戦国時代・・・。
最終的には、お客さんの支持を一番集めたお店が生き残ることになります。