僕たちの天使

私の愛する天使たち、ネコ、山P、佐藤健君、60~80年代の音楽、バイクなどを徒然に語っていきます。

オトメちゃんが母親になっていました。

zooさん、お元気ですか。 もうご承知かもしれませんが、オトメちゃんが お母さんになっていましたね。市川動植物園のHPに 2013年、オトメちゃんがお母さんになっていたことが載っていました。赤ちゃんを抱いてカメラ目線です、オトメちゃん。こんなに嬉しいことはない。またブログを再開してくださることを願っています。 このブログの2014年8月4日の記事を読んでください。

(9/15)タヌとの思い出

2009年09月15日 22時53分36秒 | ネコ
  手前がダイジロー、後ろがタヌ
  仲の良かった親子



dave mason の will you stil love me tomorrow
を流して
これを書いている。
ずっとこの曲が頭から離れない1日だった。
名曲はいつまでも色褪せないし
心を潤してくれる。
先日のブログの動画をクリックしてください。
心の洗われる名曲が流れます。


今日は
タヌを火葬に。
ほぼ一週間近くうちにいたことになる。
こちらの都合で、今日が火葬になったのだが。
遺体が腐らなかったのかという疑問があると思うが
その心配はなかった。
保冷剤が効き、遺体は剥製のように硬いままだった。
剥製が硬いかどうかはわからないが。


オーディオからサンルームに移動させてやった。
ここは、タヌを保護した当時
1年ぐらい寝床として過ごしたところである。
オーディオに寝床を換えてからも
日中は自由にサンルームに行って
日差しを受けて庭を眺めていた。
そんな思い出の場所で最後、過ごしてもらった。
タヌ、サンルームだよ、ここは安らぎの場所だったね、と。

遺体の箱には
庭の花々を入れ、好んで食べた草も入れ
ドライフードなども入れた。
あちらのネコの世界に行ったなら
あなたの親や兄弟や
そしていっしょに過ごした昨年亡くなったタマ、マーちゃんや
皆いるから
いろいろとこちらの世界のことを語ってね、と。
あなたの最後の子供のダイジローは
独りぼっちになったけれど
私や夫がいるし
他のネコたちもいるので
これからあなた以上に長生きさせなくては、と思っている。

あなたをずっと見ていたかった。
でもこのままでいるのも何だかあなたがあっちに行けないようで
お骨にしたときは
寂しいけれども安心した。
ようやく気持ちの切り替えに入れるような気がした。

あなたは4年間ノラ生活をしてきて
私に保護されたときは
人間不信になっていてずっと心を開かなかったね。
あなたは4年間、近くて遠かった。
悩み続けた4年。
保護したくても、あなたはすぐに逃げて、そのうち
ノラとしてどこかで死んでしまうのだろう、と
あきらめと焦りと・・・その他諸々の気持ちと戦ってきた私。
世間体との戦い。

あの頃の毎日の記録は、今開けないんだ。
開いても意味が見出せない。
毎日あなたの記録をしていた。今以上に詳しい記録。
あなたが人なつっこい性格、人間を信じる性格だったら
私はあんなに長く悩まなかったかもしれない。
どうしてもあなたを保護したい、でもできない現実に
毎日悩み続けた。
何をしても、心底のそれが未解決だから、楽しい生活とは言えなかったよ。
あなたの姿を1ヶ月見ないと、とうとうどこかで死んだのか・・と
自分を悔しがったよ。
助けられなかった自分、不甲斐ない自分。
でも、また姿を見せたときは嬉しくて、生きていたんだと喜んだと同時に
だからと言って
何も解決できていない、早く保護しなければ本当にどこかで
死んでしまうってまた自分を責めたなあ。
目の前にあなたがいるのに、遠い存在だった。
あなたも私を見つめているのに、二人には越えられない壁があったね。
まるで片恋を互いにしているような。
あなたはもっと単純でいてほしかった。
シマトラのように、シンノスケのように。
でも単純になれないほどに
きっとどこかで人間に追いやられて人間不信になっていたのだろう。
私という人間を信頼していいものかどうか、いつも疑問に
思っていたのだろう。
そうでなければ、姿を現さないものね。
たまに待っていたじゃないか、私を。
車の激しく通る道を渡って、私を待っていたときもあったじゃないか。
だから
これは片恋じゃないって思っていたけれど
手を差し伸べれば、やっぱりあなたは身を翻してどこかに消えてしまう。
とうとう保護する日が近づいてきた。
あなたはそれを知らなかったね。
鼻炎を持ち始めたときはタイムリミットのような気がしてね。
あなたがウロウロしていた空き地にはとうとう新しいアパートが建ったり
環境が変わってきて
私の決意も固まってきた。
あなたと白い子猫(一体何回出産したのだろうか)が助かる方法は
私の保護しかなかったんだよ。
あなたはノラでいるかぎり死ぬまで子供を産み続けるだろうし、
その子供たちもやがては生きていけなくなる。
その最後の子猫にするために
私は捕獲器で保護することに決めた。
その捕獲器を借りてきて、失敗したらどうなるかという恐れの気持ちと
闘って実行に移したね。
あなたは捕獲されて、きっとますます人間不信に陥っただろうね。
でもきっとわかってくれるときが来るって思っていたよ。
きっといつか
私との蜜月が来るだろう、と信じていたよ。

捕獲してサンルームに放したとき
あなたの形相は鬼のようだったね。
あなたの顔の模様が他のネコと違ってタヌキやハクビシンに似ていたので
ますます怖い形相になっていた。
サンルームの上のレールの上に登ったまま下りてこなかった。
ゴハンを置いてそのままにしていると
子猫とあなたは食べてくれたけれど私たち人間を見ると
たちまちレールの上に逃げて威嚇する。
パニックであなたの心臓が止まるのではないかと心配したよ。
結局何ヶ月もそんな状態。
それでも、発情期はしっかりと来るもので
外に出たくて出たくて独特の声で鳴いていたね。
まだ信頼関係ができていなくて、またサンルーム内での捕り物劇は
私も悲惨、あなたも悲惨。
私は傷だらけになってまたあなたを捕獲。
途中、泣いてしまったよ。あんまり大暴れするのでショック死するのではと。
夫に、「やめようよ、可哀想だ。」と泣いてしまった。
夫は「今途中でやめて、次うまくいくとは限らない。」と言って強行。
病院に連れていくだけでもこんなに大変だった。
タヌのために良かれと思っても、あなたにはとうてい理解できないものね。
病院に行くときには、キャリーバッグをガムテープでしっかり留めて
(あなたがバッグを壊してでも外に行くような気がしたほど大暴れだった)
病院に連れていったよ。
先生にくれぐれも、大変だということを伝えた。
先生は私の傷を心配してくれて病院で手当てをしてくれたっけ。
不妊手術をして戻ってきても
あなたは私に怯えていたね。
でもいつか、きっとわかってくれるときが来るって信じていたよ。
今のつらさは、保護できないときの4年のつらさに比べれば全然
苦にならなかった。
私は
あのタヌ、4年間近くて遠かったタヌが同じ屋根の下にいることの
喜びのほうが大きかったもの。
願いが現実に叶う、と本当に思ったもの。
何もいらない、タヌが無事に私の元に来てほしい、と願い続けた4年間。
他のことはたいてい、解決できる、でもタヌだけは自分の思いだけでは
叶えられない、と思ってきた。
結局、自分の力で解決できたけれど、それも導きだと思っている。

いつごろからか、心をほぐしてくれるようになったのは。
ダイジローの存在が大きかったね。
白いカワイイ子猫にはダイジローという
バイク選手の名前をつけた。
夫が命名したんだよ。
子猫であるダイジローが無邪気に
私と遊んでいる姿を見て
あなたは少し、私たちを怖くないと思うようになったんだよね。
あなたもまだ4歳。
ネコじゃらしにじゃれるというしぐさをたまにしてくれたね。
でも、抱かせもしなかったし、触らせもしなかった。
あの不妊手術以降、外に行きたいというアピールもなく
家の中に目を向けるようになってきた。
サンルームのコタツの中でくつろいでいる姿を一瞬見ると
少しはここでの生活が慣れてきたのだなとニヤついたよ。
そう、ここは今までと違って天国なんだよ、わかってね、と。
いつも人間にビクビクして、車や他のネコに追われて、妊娠して
子供を死なせて、また妊娠して、エサもありつけない、寒い冬を越す厳しさ、
感染病、何をとっても、ノラの生活は厳しい。
ノラとして4年も生きているのも奇跡。
でもこの先、どのくらい生きられるかわからない。
そして、私たちに不信感を抱きつつも、エサと温かい場所と、外の危険から
解放されて、あなたの人生はガラッと変わったのだよ。

ある日、タマやマーちゃんにブラッシングをしてやり、ついでにあなたの
背中をちょっとブラッシングするとあなたはいやがらなかったね。
そしてその気持ちよさにうっとりとしていた。
この世にこんな気持ちのよいものがあったのか、という驚きを感じたでしょ。
そのうち
誰かをブラッシングすると
あなたはオズオズと私の傍に近寄って背中を向けるようになったね。
そう、私にもブラッシングをしてくださいっていう、あなたの健気なアピール。
あれが、人間を信頼してもいいかなというサイン?
あれから
ぐっと近くなったね。
そしていつのまにか
あなたは夫の膝に乗せると、そのままくつろいだり
ネコじゃらしで遊ぶようになって、飼い猫の姿になっていたね。

あなたは「やまとなでしこ」なんですって、夫曰く。
捕獲したときの性格はあなたの性格じゃない、本来は優しいネコで
臆病なネコ。
臆病だからこそ、ひっそりとノラとして4年間生きられたのかも。
そして
うちに来ての6年間、あなたは先住のネコたちと争わなかった。
タマやマーちゃんがいても、仲良く暮らしていた。
オーディオに皆で過ごしたね。
いっしょに遊びはしなかったけれど、うまく共存していたね。
平和なネコだった。
全然手がかからなかった。私が怒る場面が一切なかった。
ダイジローがたまにイタズラしたら私は怒ったけれど
シンノスケをいじめたら怒ったけれど
あなたは全くそういうことはなかった。
この家を感謝して、ゴハンや暖かい寝床を感謝して、ブラッシングを感謝して
そのシンプルな最低限のことを感謝しているように思えた。
タヌ
ようやく、私は義務を果たしたような気がした。
もっと長生きを、とも勿論思ったよ。
タマやマーちゃんのように20年も生きてほしいと思ったりもしたよ。
あなたの人生は彼女たちの半分だったから。
でも、彼女たちは子猫のときから人間に飼われていたネコたち。
あなたのノラとしての4年間は、他の飼い猫の4年間とは比べ物にならない
綱渡りの4年間。人生の大半の苦しみをそこで経験してしまっているから
人生は長かったのかもしれない。
もっともっと早くに保護できればよかったのかな。
仮定の疑問は今不要だね。

タヌ、愛しているよ。
そしてあなたが私を愛してくれたことも十分伝わってきたよ。
あなたが私を信頼してくれた瞬間から
私たちは相思相愛になったね。
ありがとう、私の人生に存在してくれて。
愛は尽きないよ。


コメント (2)
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