人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ポーランド出身のピアニスト・作曲家モシュコフスキの魅力

2012年03月05日 06時53分09秒 | 日記

5日(月)。昨夕、午後7時54分からテレビ東京で「東日本大震災から1年 ドラマ特別企画 ”明日をあきらめないがれきの新聞社”」が放映されました 原作は「河北新報のいちばん長い日」です。河北新報は宮城県仙台市に本社を置く地方新聞社です。番組は、昨年3月11日の大震災を受けて、新聞社は、記者は、新聞販売店は、どのように行動したのか。事実に基づいて実際の映像をはさみながらドラマ化したものです どんなに辛いことに直面しても記者は記事を書き、カメラを向けなければなりません。しかし、多くの死に直面して記事を書くことができない女性記者。家族を亡くして彷徨う兄弟にカメラのシャッターを切れない記者。”記者である前に一人の人間としてそれは出来ないだろう”と思って、観ているのがつらくなるシーンが何度もあり、涙をこらえることができませんでした 「何があっても新聞の発行を続ける」という強い意志のもと、新聞社、新聞販売店は日々頑張っています 電気が通じない毎日、どこで何が起こっているのかを知るための情報源はテレビでもラジオでもなく新聞だったといいます。今回の大震災ほど、新聞の役割が再認識されたことはなかったでしょう 河北新報の戦いはまだまだ続きますが、全国の新聞社、新聞販売店に対して”新聞頑張れ!”と応援したいと思います

 

  閑話休題  

 

最近、朝、新聞を読みながら、あるいは夜、寝る前にモシュコフスキのピアノ音楽を聴いています モーリッツ・モシュコフスキは1854年8月23日ポーランドで生まれ、1925年3月4日パリで死去したピアニスト・作曲家です。弟子に、伝説のピアニスト、ヨーゼフ・ホフマンがいます。モシュコフスキは多作家で200曲以上のピアノ小品を残しています

1枚はセタ・タニエルという女性ピアニストが演奏する「ピアノ作品集」のCDです。お気に入りは「ワルツ第1番」。この曲は誰もがどこかで聴いたことがあるのではないでしょうか。優雅なワルツです もう1曲は「メヌエット第2番」。何とも言えない魅力的な小品です このCDには17曲が収録されていますが、どれもがアンコール・ピースに相応しい軽快な音楽です

もう1枚は「ザ・ゴールデン・エイジ・オブ・ザ・ロマンチック・ピアノ・コンチェルト」(20枚組CD)に収録されている「ピアノ協奏曲ホ長調」です。マイケル・ポンティのピアノ、ハンス・リヒャルト・ストラッケ指揮フィルハーモニア・フンガリカの演奏です。劇的でロマンチックな曲です

 

      

 

この2枚を聴いていて、もっとモシュコフスキの音楽を聴きたくなりました 昨日は日曜日にもかかわらずコンサートの日程が入っていなかったので、新宿のタワーレコードに出かけました。9階のクラシック売り場に行って、作曲家アルファベット順に並んでいるCD棚をクルージングして、モシュコフスキのコーナーを目指しました。3枚のCDが残っていました

1枚は、セタ・タニエルの弾く「モシュコフスキ・ピアノ作品集第2巻」(第1巻が私が持っているCDかどうかは分かりません)、2枚目はアラン・ラエ(?)の弾く「15の熟練のための練習曲と12の練習曲」、3枚目はタスミン・リトル(Vn)の弾く「バラードト長調」と「ヴァイオリン協奏曲ハ長調」(カルウォヴィチのヴァイオリン協奏曲イ長調とのカップリング)です。もちろん3枚とも買いました

次に”クラシック音楽の百科事典”NAXOSのコーナーに行ってみると、やはりありました。マルクス・パヴリクのピアノ、アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団による「ピアノ協奏曲ホ長調」と「組曲”異国より”」のカップリングCD。これも買いました。どうも私は、気に入ったアーティストがいると徹底的にCDを買いあさる癖があるようです。置き場所もないのに

 

     

 

     

 

「ヨーゼフ・ホフマン」「タワーレコード」「買いあさる」というキーワードで思い出しました もう10年も前になりますが、近所に「映月軒」というラーメン屋さんがあり、私は常連として通っていました。ラーメンを食べるよりも飲みに行っていた方が多かったと思いますが 店のマスターKさんはM音大卒で「音楽の友社」を脱サラしてラーメン屋を始めたという変わり種でした

そのKさんは無類のヨーゼフ・ホフマン信仰者で、彼を神様のように崇めていました 「映月軒」にはタンノイのスピーカーがありLPもCDもかけられるオーディオ装置があったので、ホフマンの演奏するショパンやベートーヴェンなどのCDをよく聴かせてもらいました そのうち、自分でもホフマンのCDが欲しくなり、新宿タワーレコードに買いに行きました。”ホフマン・コーナー”には10枚くらいあったでしょうか。全部買い占めてきました。翌日「映月軒」に行くと、マスターも同じ日にタワーレコードに行ったらしく、「ホフマンのCDを買おうとしたら、1枚もなかった」と言うのです。「私が買い占めました」と言うと、「いやぁ、驚いた。1枚もないんだもの。タッチの差でヤラレたね」と苦笑いしていました。今では懐かしい思い出です

 

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