人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ポプラフスカヤ来日中止!ボルシが代演~新国立オペラ「オテロ」公演

2012年03月28日 06時17分30秒 | 日記

29日(木)。先日、新国立劇場から「2011/2012シーズン オペラ”オテロ”出演者変更のお知らせ」ハガキが届きました。それによると、「4月1日初日のオペラ”オテロ”にデズデーモナ役で出演予定だったマリーナ・ポプラフスカヤが、健康上の理由で出演できなくなった。代わってマリア・ルイジア・ボルシが出演する」となっていました

ポプラフスカヤは昨年6月に米メトロポリタン歌劇場来日公演のヴェルディ「ドン・カルロ」でエリザベッタを歌い喝さいを浴びたソプラノ歌手です もっと正確に言えば、同歌劇場の来日公演に当たって、昨年の東日本大震災と東京電力福島原発事故の影響で、プッチーニ「ラ・ボエーム」でミミを歌う予定だったアンナ・レトレプコが来日を断念したことから、「ドン・カルロ」でエリザベッタを歌う予定だったバルバラ・フリットリがミミを歌うことになり、フリットリが歌うはずだったエリザベッタをポプラフスカヤが歌うことになったのです ポプラフスカヤは原発事故があったにも関わらず来日して歌ったわけですから、今回来られないのは本当に健康上の理由なのでしょう。残念ですが、しかたありません

代演のマリア・ルイジア・ボルシは世界中のオペラ劇場に出演している実力者で、昨年の新国立オペラ、モーツアルト「コジ・ファン・トゥッテ」でフィオルディリージを歌った歌手です モーツアルトのオペラと、ヴェルディのオペラとでは歌うアプローチがまったく違うでしょうが、ムーティの指揮ローマ歌劇場で「オテロ」のデズデーモナを歌った経験があるとのことなので、大いに期待したいと思います ポプラフスカヤの来日中止は残念ですが、誰かのピンチは誰かのチャンスです。チャンスをものにしてほしいと思います

 

                  

 

  閑話休題  

 

東川篤哉著「中途半端な密室」(光文社文庫)を読み終わりました 著者の東川篤哉(ひがしがわ・とくや)は1968年広島県尾道生まれです。最近では2011年に「謎解きはディナーのあとで」が第8回本屋大賞に選ばれてベストセラーになり、さらにテレビドラマ化され大ブレークしました。彼の作品は、かつてこのブログでも何冊かご紹介しましたが、一言でいえば「ユーモア・ミステリ小説」です

「中途半端な密室」「南の島の殺人」「竹と死体と」「十年の密室、十分の消失」「有馬記念の冒険」の5つの短編が収録されています。これらすべてが「安楽椅子探偵」による謎解きです「安楽椅子探偵」小説とは探偵役が現場に足を運ばず、話を聞いていただけで謎を解くスタイルの推理小説のことです。まあ、よくも裏の裏をかいてくれるものだと感心します。気軽に読めるミステリです

 

                  

コメント
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