26日(月)。昨日、父の墓参りに行ってきました。早いもので父が亡くなってからこの30日で満7年になります。穏やかな天気で”墓参り日和”だったせいか、他に2組ほど”墓マイラー”を見かけました。実家にも寄ってきましたが、猫のミラは元気でした。ミラというのは未来ではなく、ミラクルのミラです。7kgもあるので体重がミラクルですよね 私のそばにやってきて、さかんにズボンの匂いを嗅いでいます。お墓でお線香を炊いたのでその匂いが残っているのかな?と思いましたが、妹は「それ、きっと外の匂いが気になるのよ」と言います。ミラは臆病なくせに外に出たがる猫で、外の匂いが好きなのだということでした
閑話休題
32年間にわたり放送されてきたN響アワーが昨夜の放送をもって終了しました 現在の司会者・西村朗のほか、前任者の池辺晋一郎と檀ふみもゲスト出演し、思い出の名場面が放映されました 池辺は13年間司会を務め、檀ふみが6年間アシスタントを務めたそうです
思い出の曲として流れた最初の曲は、シャルル・デュトワ指揮によるベルリオーズ「幻想交響曲」の「舞踏会」です デュトワが常任指揮者になって、それまでドイツ的な音だったN響がフランス的な音に変わったと言われました その演奏を会場で聴いて感激した檀が、デュトワに「ファンタスティックな演奏でした!」と言うと、デュトワは「そうでしょう、曲名がファンタスティック(幻想的)だからね」と答えたとのこと。デュトワも池辺に負けてませんねぇ
2曲目はヘルベルト・ブロムシュテット指揮によるベートーヴェン「交響曲第3番”英雄”」の第4楽章です オーケストラの配置をみると、彼が常任指揮者を務めるドイツのライプチッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と同じように、ヴァイオリンセクションが左右に分かれ、チェロとコントラバスが左後方に位置する”ゲヴァントハウス”方式を取っています
番組では、過去に取り上げてきたいろいろなコーナーを紹介していました。何と言っても池辺晋一郎が主に檀ふみを相手にダジャレを連発した「ダジャレ・コーナー」が最終回のハイライトでした よくもまあ、本番中に、つまらない、もとい、素晴らしいダジャレが言えたものだ、と感心しきりです。ダジャレを言ったことのない私にとってはとても考えられない存在です。なにしろ池辺は、お祖父さんとお孫さんがアイスクリームを食べている夢を見て”祖父とクリーム”=”ソフトクリーム”が頭に浮かんだということですから、シャレに夢と現実の区別がないらしいのです相手をしていた檀さんの忍耐強さと寛容の精神には今更ながら敬服します 司会の西村が言うには「ダジャレ」ではなく「オンジャレ」と呼ぶそうです。最初に呼んだのはダレジャ?
そして、32年間の放送で最後に選ばれたのはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮によるチャイコフスキー「交響曲第5番」の第4楽章です 最も視聴者のリクエストが多かったといいます。分かります 実際に生で聴いたN響の演奏会で最も印象に残っているのは、スヴェトラーノフの指揮したマーラーの「交響曲第5番」とチャイコフスキーの「バレエ音楽」です
スヴェトラーノフは指揮棒を使いません。両手で包み込むように指揮をします。そして、ときに、両手を下ろしたまま指揮をしないで、オーケストラの演奏に任せるときもあります その時は目で指揮をしています。残念ながら抜群の掌握術を持った愛すべきスヴェトラーノフはもういません
4月1日(日)から新しいクラシック音楽番組「ららら クラシック」が始まるとのことです。幼いころから時々N響アワーを観てきた娘に「N響アワーが終わっちゃうよ」と言うと、「なんで」と訊くので、「N響アワーだと、どうしても”N響”にしばられちゃうから、もっと対象を広げたいんじゃないのかな」と答えました。新番組がその答えを出してくれると期待したいと思います
くれぐれも「ららら クラシック」が「あらら 暗シック」にならないように祈念します・・・NHK=日本ヒマ人協会