人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

神田昌典著「2022-これから10年、活躍できる人の条件」を読む

2012年03月17日 07時09分53秒 | 日記

17日(土)。昨夕、仕事の打ち合わせでE部長、T君、K君と久しぶりに地下の炭火焼鳥Oで飲みました いつものように「1時間ね」という合意のもとに飲み始めましたが、結局いつの間にか9時。近くの席でS建設のFさんが飲んでいましたが、この人がこちら側に加わっていたら多分10時は軽くオーバーしていたでしょう くわばらくわばら

 

  閑話休題  

 

神田昌典著「2022-これから10年、活躍できる人の条件」(PHPビジネス新書)を読み終わりました 神田昌典氏は外務省官僚出身の経営コンサルタントです。「経営」「マーケティング」の分野では知らない人はいないほどの有名人です

神田氏は大震災前の2011年1月2日のメールマガジンで次のように書いています。

「おそらく歴史的に見ても、2011年は記憶に深く刻まれる年になるでしょう。・・・・・こうした時代の境目では、突然、予想もできないことが勃発するでしょう。・・・・・このタイミングでは、どんなに悲観の淵に立たされたとしても、それは必然があってのこと。重要なことは、そこから希望のシナリオを描くことです。そしてそのシナリオに基づいて、それを実行することです」

これを基に「3.11の大震災をいい当てた」とも受け取れますが、彼がなぜそのような予想を立てたのかを考えることが重要だと言います その理由は「歴史は70年周期で巡っている」という事実だといいます。約70年前と現在と比較するとどうなるか。1931年には満州事変が勃発、70年後の2001年には9.11アメリカ同時多発テロが勃発、1940年には大政翼賛会が成立、70年後の2009年には民主党に政権交代、1941年には太平洋戦争が勃発、その70年後の2011年には東日本大震災が発生。このようにほぼ70年周期で大事件が起こっていることを指摘します

さらに彼は主張します。

「日本はいま、70年間続いてきた、ひとつの歴史サイクルが終わろうとしている。あと3年足らずという限られた時間で、1945年からの総決算を、世代を超えて行わなければならない 国際社会における日本の役割は何かと考え、手放す価値観と、次世代まで持ち込む価値観を見極めなければ、日本は沈没、いや、日本文明が崩壊する

さらに「2024年、会社はなくなる」の章では「iPhoneの未来を予測する」という興味深い試みを展開しています

「すべてのものには、寿命がある。そして、寿命を、意外なほど簡単に予想できる方法がある。だから、この方法を使うと、”会社という概念”自体の寿命が、そろそろ尽きかけていることがわかる」 「世の中に存在するものはすべて、導入・成長・成熟という3ステージを通る。これを成長カーブと呼ぶ。導入期は、立ち上がりなのでまだ成長はゆっくり。それが真ん中の成長期になると、グンと伸び率が上がり、一気に成長・発展。ひと通り成長した後は成熟期に入る。伸びは再び鈍化し、サイクルの終盤となる」

こうしたサイクルを掴んでおけば、いつ新製品を投入すべきかなどの判断が下せると言います。会社もこの「導入・成長・成熟」のサイクルで動くと言います。そして、いつか会社はなくなると また、これまでは「金をもうけることが最重要という価値観だったが、これからは、そういう人は戦犯になる。今後は人のためになることが最重要という価値感が尊ばれる」と指摘しています

このほか、「イン・フォメーションからエクス・フォメーションへ」「40代が、時代のはざまに架ける橋」など、興味深い提言を発信しています かなり刺激的な提言に満ちた本であることに違いありません

 

            

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする