20日(火・春分の日)。昨夕は月曜日にもかかわらず、「明日は休みだし、一杯どう?」という酒席指揮者・E部長の呼びかけでT君を交えて地下のRで飲みました 例によって1時間の約束が2時間に。ビールのほか、日本酒
を3種類飲んだせいか短時間にもかかわらず酔いの回るのが速かったようです
閑話休題
春分の日を迎え、これからはますますビールが旨い季節になります。ビールというと思い出すことがあります。
今から21年前の平成3年(1991年)1月のことです。元の職場にいた時、ヨーロッパ諸国の新聞社の労務事情を視察しようということになり、新聞社の人事・労務責任者とともにドイツ、フランス、イギリスの新聞社を訪問しました
見学先の一つに南ドイツ新聞社があり、ミュンヘン空港近くにある同社の印刷工場を見学した時のことです。誰かが、「あれは何だろう」と、ベランダの端に設置されていた「自動販売機」のようなものを指しました。案内役の南ドイツ新聞のB労務部長に尋ねると「あー、それはね、ビールのベンディング・マシーンですよ」との答え。「えっ、まさか仕事中にビールを飲むわけではないですよね?」と尋ねると「休憩時間に飲めるようになっています。それが何か?」という反応です。これには視察団一同びっくり
「日本で印刷工場にビールの自動販売機を置いておいて、仕事中に怪我でもしたら、労災問題になりかねないよね
」、「さすがは、水代わりにビールを飲んでいる国民性が成せるワザだね
」という驚きの声があちこちであがりました。見学後に2種類のビール
が振る舞われましたが、白っぽいビール
(名前を忘れた)の方が味が濃く、美味しかったのを覚えています
ドイツのボンではベートーヴェンの生家「ベートーヴェン・ハウス」を訪ねました。ちょうど雨上がりの時で、雲間から射す日光がすごく眩しかったことを懐かしく思い出します
視察団はその後、ドイツ、フランス、イギリス各地の新聞社を訪問し、2週間の日程を終えて帰国しました ロンドン滞在中、イラクがクエ―トに侵攻したことを発端に「湾岸戦争」が勃発したため、中東行きの航空便は足止めを食らっていましたが、われわれを乗せたJALは無事にヒースロー空港を飛び立ちました
ビールのジョッキを上げるときに想うのは、21年後の現在でも、あのビールのベンディング・マシーンは健在なのだろうか?ということです
〔イギリスのデーリー・ミラー本社で、同社幹部と〕