12日(月)。昨日、イトシアプラザ4階の「ヒューマントラストシネマ有楽町」でオペラ映画「魔弾の射手」を観ました カール・マリア・フォン・ウェーバー作曲によるドイツ・ロマン派最初のオペラを映画化したものです オペラの舞台を映画化するのではなく、最初から”映画”を意識して屋外にも出て撮影したもので、歌手は役者となり、迫真の演技を披露します
マックスとカスパールの2人の猟師は共にアガーテを愛していますが、マックスがアガーテと相思相愛の間柄にあります マックスは彼女と結婚するためには射撃大会で優勝しなければなりませんが、自信がありません 悪魔に魂を売ったカスパールは彼に魔弾を使えとそそのかします 誘惑に負けたマックスは魔弾を手に入れますが、6発目までは自分の思い通りにいくが、7発目は悪魔の意のままになるということを知りません 大会当日、領主からあの白い鳩を打てと命じられ、マックスは(7発目の)魔弾を込めて狙いを定めます。そこにアガーテが現れ「その鳩は私です。撃たないで」と叫びます。しかし、引き金が引かれ魔弾は発射されます。さてアガーテは・・・・、マックスは・・・・・
歌手はいずれもドイツを代表するアーティストたちです。主役級のマックスをミヒャエル・ケーニヒ(テノール)が、アガーテをユリアーネ・ヴァンゼ(ソプラノ)が、エンヒェンをレグラ・ミューレマン(ソプラノ)が歌い演じます ほかにルネ・パーペ、オラフ・ベーアといったドイツを代表する歌手が出演しています
この映画では、最初に歌を録音しておき、後でその歌に合わせて演技をしたということです歌のほかに映画のためのセリフもあります。歌いながら演技をする制約から逃れられるため、迫真の演技が可能になったようです どの出演者も、とてもただのオペラ歌手とは思えない”役者ぶり”を見せています なお、音楽を演奏しているのはダニエル・ハーディング指揮ロンドン交響楽団、バイエルン放送合唱団です。ドイツ語によるスイス映画で142分。歌手、オーケストラともども生き生きとした「魔弾の射手」の世界を表出しています
「魔弾の射手」を生で観たのは数年前に新国立劇場が上演した時でした。映像を使った立体的な演出だったと記憶しています。オペラは生が一番ですが、今回のような映画なら別のオペラも観てみたいと思いました