21日(金)その1.わが家に来てから今日で1722日目を迎え、国連がヘイトスピーチに対処する行動計画を発表した18日、グテーレス事務総長が演説で、「何人かの政治指導者が憎悪に満ちた考え方や言葉を広め、普遍化し、公の議論を荒らし、社会を弱体化させている」と指摘し、名指しは避けたが、トランプ米大統領を念頭に置いていたと受け止められる発言をした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
名指ししようがしまいが ヘイトスピーチの政治指導者と言えばトランプだよな
昨日、夕食に「鶏ももソテーキ」と「トマトとレタスの卵スープ」を作りました 鶏~は皮パリパリ肉ジュ―シーです
昨日、午前11時から東京藝大奏楽堂で「第6回藝大モーニングコンサート」を、午後7時からサントリーホールでNHK交響楽団の定期演奏会を聴きました ここでは、「第6回藝大モーニングコンサート」について書きます
プログラムと演奏者は①フランセ「クラリネット協奏曲」(Cl:林みのり)、②ジョンゲン「協奏的交響曲作品81」(Org:東方理沙)です 指揮は現田茂夫です
全席自由です。1階20列24番、センターブロック右通路側を押さえました
オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろのコントラバスという、いつもの藝大フィルハーモニアの編成。コンミスは澤亜紀さんです
1曲目はフランセ「クラリネット協奏曲」です この曲はジャン・フランセ(1912-1997)が1967年から1968年にかけて作曲した作品です
第1楽章「アレグロ」、第2楽章「スケルツァンド」、第3楽章「アンダンティーノ」、第4楽章「アレグリッシモ」の4楽章から成ります
クラリネット独奏の藝大4年生・林みのりさんが、銀のラメ入りの鮮やかな衣装で登場、現田茂夫の指揮で第1楽章に入ります この楽章では中盤でカデンツァが演奏されますが、クラリネットの広い音域や音色を十分に生かした演奏で、この楽器の特性と魅力にあらためて気づかされました
第4楽章ではかなりの超絶技巧が要求される曲想ですが、林さんは確かな技術を背景に鮮やかに演奏を展開しました
林さんによる「プログラム・ノート」は、フランセが活躍していた時代の音楽の方向性、その中でのフランセの立ち位置、この曲の性格と各楽章の解説など、非常に解りやすく丁寧に書かれていて、演奏を聴くうえで大きな助けになりました 演奏者としてだけでなく、文章表現者としても素晴らしい人だと思いました
プログラム後半はジョンゲン「協奏的交響曲作品81」です この奏楽堂でパイプオルガンの協奏曲を聴く機会はめったにないので、今回は貴重なチャンスです
この曲はベルギーの作曲家・オルガン奏者のジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953)の作品で、約40分かかる大作です
第1楽章「アレグロ、モルト・モデラート」、第2楽章「ディベルティメント」、第3楽章「モルト・レント」、第4楽章「トッカータ」の4楽章から成ります
藝大大学院修士1年生・東方理沙さんが、エナメル・ブルーの妖精のような衣装で2階正面のパイプオルガン操作卓に着きます 現田茂夫の指揮で第1楽章に入ります。冒頭、オーケストラによるフーガ風の序奏に続いて独奏オルガンが堂々と輝かしい音楽を奏でます
オケとオルガンとの対話が楽しく聴けます
第2楽章は冒頭のオルガンの軽快な主題が印象的です
フルートの独奏で開始される第3楽章では、歌う楽器としてのオルガンの演奏が魅力的です
そして、第4楽章は冒頭から会場を震撼させんばかりの大音響でオルガンが鳴らされ、さながらパイプオルガン版スターウォーズのようです
東方理沙さんはプログラム・ノートに「オルガンは”1人によるオーケストラ”と言われるが、この作品は『2つのオーケストラのための交響曲』であるとジョンゲンの友人の作曲家ウジェーヌ・イザイは述べている」と書いていますが、スケールが大きくダイナミックな曲想のこの作品は、まさに2つのオーケストラが協奏するかのような「協奏的交響曲」でした
東方さんは、よくこの大作を選んだものだ、と感心しました 小柄ながらも、秘めた情熱は誰にも負けないものがあるのでしょう