オミクロン株確認 千葉県知事“県内に10人程度の濃厚接触者”

2021年12月01日 13時54分34秒 | 医科・歯科・介護

2021年12月1日 13時20分  NHk

11月30日、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が日本国内で初めて確認されたことを受け、千葉県の熊谷知事は1日、県内に10人程度の濃厚接触者がいることを明らかにし「緊張感を持って特別な対応をしばらくの期間続けていく」と述べました。

アフリカ南部のナミビアから11月28日、成田空港から入国した30代の外交官の男性が、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」に感染していたことが30日、日本国内で初めて確認されました。

千葉県の熊谷知事は1日、記者団に対して「千葉県で健康観察を行う方が10人程度いる」と述べ、県内に10人程度の濃厚接触者がいることを明らかにしました。

そのうえで、この10人程度について同居する人も含めて宿泊療養施設に入ってもらうよう対応を急いでいるとして「緊張感を持って特別な対応をしばらくの期間続けていく」と述べました。

また、30日から外国人の新規の入国が原則停止されていることについては「千葉県が抱える成田空港や航空関係産業にとってみれば厳しい状況だが、この対応を誤って感染が急拡大すれば問題が長期化するので特別な対応をとる必要がある」と述べました。


『鷗外と漱石のあいだで──日本語の文学が生まれる場所』

2021年12月01日 13時42分43秒 | 社会・文化・政治・経済

黒川創著

鷗外は漱石より6歳年上であった。

二人はどの程度、接点があったのか?

つまり、親しく対話したことはあったのだろうか?

日露戦争、大逆事件とゆらぐ20世紀初頭、もう日本語は日本人だけのものではなかった。鷗外や漱石はじめ、作家は何を、どう書いたか。東アジア全域に射程を広げ、日本語文学史を刷新。

【目次】
第1章 鷗外と台湾と魯迅のあいだ
第2章 女の言いぶん
終章  漱石と鷗外のあいだで――移動、地理、語りうるもの

典拠とした主な資料
あとがき
人名索引

著者について

1961年生まれ。作家。十代の頃から「思想の科学」に携わり、鶴見俊輔らとともに編集活動を行う。著書に『国境 完全版』(伊藤整文学賞受賞、河出書房新社)、『いつか、この世界で起こっていたこと』『暗殺者たち』『きれいな風貌――西村伊作伝』『京都』(すべて新潮社)など。

【評者】加藤典洋

なぜ、鷗外と漱石は同時代人なのか。

こういう問いを、起点とした本はこれまで見なかったように思う。

この本の主人公は、人というよりも時代と地理である。冒頭に出てくる台湾映画「一八九五」に倣えば、さしずめ、「一八九五~一九二三、東京」といったところか。

日清戦争の勝利後、科挙廃止などの大改革をへて清国から一万人にも及ぶ留学生、亡命革命家たちがやってくる。

韓国からも、またベトナムからも。ざっとあげるだけでも、後、魯迅となる周樹人がおり、孫文がおり、亡命革命家の宋教仁がおり、秋瑾がおり、朝鮮近代文学の父と呼ばれることになる李光洙もいた。

日露戦争が終わると、レーニンの長兄と一緒に皇帝暗殺未遂事件に関与し、サハリンへの流刑に処されたポーランドの革命運動家ピウスツキすら、一時東京に住んでいる。

このとき、日本の社会と東京という都市が、どんなに国際的なダイナミズムにみちていたか。それを、外国軍隊の基地一つ撤去できないいまの日本で想像することは、超絶的に難しい。

しかし、そういう独立不羈の精神と開放性、エネルギーがなければ、あの大逆事件の「活力」も、生まれなかっただろう。また、それなしには、同じく、夏目漱石も森鷗外も、生まれてはいない。そう、この本の著者、黒川創は考えている。

国家に個人として対峙することをやめない四〇代の社会派の漱石と、国家と社会の「悪」に染まり、妖しい官能性を放つことをやめない鷗外の対照も、類書に見られない斬新さで読者に迫る。

けれども何といっても本書の白眉は、著者がこの時代の核心と見る、第二章の「女の言いぶん」である。

取りあげられるのは、悪妻として知られる鷗外の後妻しげ、故郷熊本から上京し、中国の亡命者・革命家たちの宿舎の「小母さん」となって働き、後に漱石に、「そういう方であったのか」と言わしめる那美さんのモデル、前田卓(つな)、そして大逆事件で唯一の女性刑死者、管野須賀子の三人である。

しげは、後に一見たわいのない、でも心に残るガールズトークの話をいくつも残す。彼女は鷗外の母を「あの人」としか呼ばない。

姑と食事をともにしない。家出する。それにほとほと困却し、鷗外は、これを暴露した「半日」を書くが、「半日」には、自分はいない、鷗外は浅い男、とそれらの作品でいっていると、黒川は読む。

そのしげも、誰からも本気には読まれず、また『草枕』で「死んで御出で」と青年を戦場に送り出す那美さん=卓も、後、一場の聞き書きを残しただけで消え、管野も、これから、というときに殺されてしまう。

しかし、「言葉というのは、そんなものかもしれないのだ。まだ、誰も、何がそこにあるかに気づかない」。でも、「その程度のものとして、かろうじて存在しているものが、後の世に続いていくということもある」。

こんな呟きが、聞こえてきて、読む者は動けなくなる。

 

本書は一本の映画の話から始まる。『1895』と題された台湾の映画監督による作品である。
映画の背景にあるのは文字どおり「1895年の事象」であり、それは日清戦争後に結ばれる下関条約が炙り出したもう一つの日中間の問題である。
 眠れる獅子と呼ばれた世界最大の版図を持った国が砲艦外交であっさりと鎖国を解いた新興国の前に敗れ去り、その新興国が清国に求めた条件の一つは「台湾の割譲」だった。
 そこは明代に漢民族が定住を始め17世紀後半に清朝の支配下に置かれるまでは高砂族を主とする土地だった。映画はそうした台湾の事情に対し新たな主が乗り込んできた事実と本島人が求める台湾の自主独立運動の間に生じる軋轢を綴るという。
 そのなかで、この作品の舞台回し役を演じるのが北白川能久という皇族である。そして彼が台湾接収のための第一陣として現地に乗り込み、そこで目にした事実に対して発したのが次の言葉である。
 「ついにできたか。本物の本島人が。われわれは敵を甘く見ていたか………」。ここにある「本島人」とは日本統治下で使われた「台湾人」を指す言葉であるが、能久の言葉の真意が別にあったことも確かである。
 日清戦争を境として自らの土地に乗り込んできたのは、それまでの漢民族ではなく「帝国日本」であり、漢民族も先住民族も含めた台湾にいた現地の人間は全て日本からすれば「本島人」であるとのシンプルな事実だけである。
 それから120年余りの今年、台湾では総統選と立法院選挙が先日行われ政権交代があったが、それに関する日本国内での評価を観れば、自己判断的なものでしかないことが、本書を読めば理解もできる。
 それまでの国民党政権が中国との接近政策を模索していたのに対し、新たな政権が中国とは距離を置くとの夢想し台湾の有権者が抱いたと勘違いしているのである。
 敵の敵は味方などとの安直な発想で観ている姿は、能久が日本国内で見聞していたのとは違う事実に接し、先述の言葉をもらした姿と全く同じであり、日清戦争で清国の敗北により、台湾は独立できるなどとの淡い期待が夢想にすぎず、主が変わっただけの話だったとの現実をより一層際立たせることになり、それが逆に「共通の敵」との発想を生み出していくエネルギー源ともなった点に着目する。
 こうした点で、本書のテーマは著者が一貫して拘っている「境目とナショナリズムの関係」といえ、近代を代表する二人の作家の目線と彼等のスタイルをモデルとして中国に新たな息吹を吹き込んだ作家の交錯を綴っていく。
 台湾が親日的である、などとは必ずしも言えないとの論証でもあり、日本人の国際感覚が如何に現実から乖離したものであるかを知る手掛かりでもある。
 
 
 
1900年前後について書かれている。第一章では、主に鴎外と魯迅を。第二章では、「女の言いぶん」と題され、鴎外の「芸術院」構想P97、啓蒙家鴎外と芸術家漱石P99、鴎外の小説「半日」「一夜」から鴎外の家庭の不和、妻しげの執筆を書く。
しげの単行本で外された「宵闇」は鴎外の代作ではないか、というのが私の予想であるが。後半は、幸徳秋水や菅野須賀子などを書く。
しかし、大逆罪を扱うにはページが少なすぎて単なる雑記になっている。また話が飛びすぎてまとまりがない。
第二章では「鴎外と漱石の間に生きた明治の女たちで、自分の言いぶんをはっきり述べることができたのは、誰か? 」を書きたかったのだろうが、与謝野晶子のことは書かれていないし、平塚らいてうは一回名前が出る程度である。
第三章は、漱石の「草枕」から伊藤博文の暗殺、韓国、台湾とやはりそれぞれを書くにはページが少なすぎてこれも雑記になっている。
鴎外の話がおまけ程度の扱いになっている。(笑) 個人的には作家としての森志げについてもっと読みたかった。もう少しテーマを絞れば深みが出たかもしれない。

 


オミクロン株に救われた米国 原油価格下落、米国債安定で窮地を脱す

2021年12月01日 13時14分12秒 | 社会・文化・政治・経済

 2021/12/01 07:00 

バイデン大統領にとって「オミクロン株」の出現が好都合だった側面も(Getty Images)© マネーポストWEB 提供 バイデン大統領にとって「オミクロン株」の出現が好都合だった側面も(Getty Images)
 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の出現が、世界の金融市場を大きく揺るがしている。そのひとつとして注目したいのが、原油先物価格の動きだ。高騰が続いていたNY原油先物価格は11月26日に約10%下落した。その後少し戻しはしたが、今後のトレンドはまだ見えてきていない。

 10月下旬から11月上旬にかけての原油先物価格は新型コロナウイルスのパンデミックが発生する前の高値を更新、1バレル80ドルを超える水準で推移していた。約7年振りの高値を付ける中で急落が起きた。原油先物価格は物価を見通す上で非常に重要な指標である。投資家のみならず、その先行きは非常に気になるところだ。

 それにしても、急落前、なぜ、上昇していたのだろうか。今後の動きを分析するには、まずその点から整理しておく必要があるだろう。

 主な要因として考えられるのは、需要拡大見通しである。新型コロナウイルス感染拡大の収束期待が高まることで、グローバル経済が回復に向かう。そうなれば当然、原油の需要は拡大する。その上に、ラニーニャ現象の発生で厳冬となれば、需要は更に上乗せされる。

 加えて、供給の構造的な鈍化、硬直化など、“需要増加に合わせて柔軟に供給が増えるといった市場メカニズム”が働きにくいことも要因として挙げられよう。

 環境問題を重視する各国政府は石油開発投資、生産を抑制しようとしている。OPECプラスはそうした動きを警戒、需要の伸びが期待できない以上、価格政策を重視している。サウジアラビアやロシアなどは政治的な駆け引きに熱心であり、OPECプラスとして柔軟な供給体制が取れないでいる。アメリカの覇権に陰りがみられ、産油国への影響力が弱まっているといった見方もできよう。

インフレが進めば米国債券市場に危機も
 原油(先物)価格の上昇で困るのは、日本や欧州の主要国(イギリスを除く)など、非産油国だけではない。足元で物価が上昇、金利の先高懸念の強まっている米国も同様だ。インフレが手に負えなくなれば、安全資産の頂点にあり、国際金融市場の要ともいえる米国債券市場が危機的状況に陥るリスクがある。

 バイデン政権にとっては、大統領の支持率低下が深刻となる中で、市民に強い不満を与え、経済的な大混乱を引き起こしかねない原油高は、なんとしても避けたいところでもある。

 米国は世界最大の産油国であり、シェールオイルの増産能力は十分あるはずだが、バイデン大統領は11月に開かれたCOP26において、各国に対して気候変動対策の強化を訴えたばかりである。トランプ前大統領とは正反対の姿勢だ。そもそも、石油業界は伝統的に共和党支持者が多い。政治的な要因も加わり、政府主導で増産を呼びかけるわけにはいかないといった事情がありそうだ。

 バイデン大統領は11月23日、石油の国家備蓄を5000万バレル放出すると発表。日本政府も24日、米国の要請を受けて石油の国家備蓄を放出することを決めた。インドや韓国などもこれに追従する意向である。ちなみに、中国は既に9月の段階で、国家備蓄を放出している。

 しかし、国際協調の動きがあったにもかかわらず、バイデン大統領が打ち出した切り札ともいえる政策は効かなかった。原油先物価格は22日に一旦底打ちすると、24日には高値79.23ドルまで上昇した。

米国にとっては都合の良い結果
 こうした背景で原油先物価格が高騰していたタイミングで、今回の急落が起こった。

 世界のマスコミは11月26日、新型コロナウイルスの「オミクロン株」の発生を大きく報じ始めた。それによって、金融市場は一変。先週末のグローバル株式市場は急落する一方で、リスクマネーは安全資産としてドルを選好、米国債に資金が流入し、金利は大きく低下した。米国債(10年)は24日には1.64%であったが、休場明けの26日には1.48%まで下落した。29日には少し戻したが、それでも1.50%前後で安定した動きとなっている。

 オミクロン株については、感染力、重症度、ワクチンの効果など、まだ不明な点も多い。そうした点が明らかになるまでは、市場のはっきりした方向性が出てこないかもしれない。

 11月29日の米国株式市場は下げ止まっている。情報に振り回されて右往左往する投資家には厳しい結果となりかねない相場である。

 マスコミが突如として洪水のように流し始めたオミクロン株のニュースによって、とりあえず、米国債券市場は落ち着きを取り戻している。意図的なものではないのだろうが、米国にとって都合の良い結果である。このまま、株式市場も戻してしまうのだろうか。

 思いがけないことが頻繁に起きる。正統的なミクロ、マクロ分析が役に立たないばかりか、裏目に出てしまうような難しい相場である。現在の世界経済は、私たちが考えている以上に、政治的、経済的に異常な(不安定で危機的な)状態なのかもしれない。

文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うフリーランスとして活動。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」(https://www.trade-trade.jp/blog/tashiro/)も発信中。


公明党のバランス感覚が連立政権の合意形成を支えている

2021年12月01日 11時31分18秒 | 社会・文化・政治・経済

自民党と公明党の選挙協力。
両党が連立を組み出したのは1999年以降、自民党議員の後援会組織の弱体化が明確になっていく中で、強固は支持基盤を持つ公明党が自民党を支えている。
それだけではない、
連立政権の中で、公明党は政治の中身についてもバランスを取るなど、政党が果たすべき機能を果たしてきたと感じる。
例えば、コロナ禍への対応でも存在感を発揮した。
昨年実現した一人一律10万円の特別定額給付金は公明党の案そのものだ。
今回の18歳以下の子どもを育てる家庭への給付についても、公明党案を修正して実現したものだ。
衆参両院の合計議席を見ると、公明党は自民党の6分の1程度しかない。
だが、ここまで規模に差がある政党が重要政策を巡って連立政権内で自らの主張を明確にし政治に反映されるできているのは、日本の一つの特徴だといえる。
世界の連立政治の現状を全て把握している訳ではないが、珍しいのではないか。
自民党が偏った政治路線を取り過ぎないよう、公明党がストッパーの役割を果たしてきた。
その意味で、連立政権における自民、公明両党の関係は、日本政治の特徴といえよう。
こうした動きは、与党間で合意形成が機能している証拠だ。
連立政権で蓄積されてきたその手法は特筆すべきである。
自民党のリベラル派よりも、公明党が組織化されない生活者の日常に浸透していく役割を発揮している。
コロナ禍での給付金措置などは、まさに典型的な例だ。
公明党が連立政権に加わることで、幅広い政治的選択肢を提供してきたといえる。

日本大学 岩崎正洋教授


オミクロン株 国内初確認 政府 水際対策と監視体制強化へ

2021年12月01日 11時21分15秒 | 医科・歯科・介護

2021年12月1日 6時14分  NHK

新型コロナの新たな変異ウイルスの感染者が日本国内で初めて確認されたことを受け、政府は、水際対策と国内の監視体制をさらに強化する方針です。また、1日から始まる3回目のワクチン接種を着実に進めるとともに、接種効果の分析を進めることにしています。

アフリカ南部のナミビアから先月28日に入国した30代の外交官の男性が、新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」に感染していたことが30日、日本国内で初めて確認されました。

これを受けて岸田総理大臣は後藤厚生労働大臣ら関係閣僚と対応を協議し、水際対策と国内での感染予防に全力を挙げるよう指示しました。

政府は、世界のすべての国や地域を対象に外国人の新規入国を原則停止するなど先に強化した水際対策を徹底し、国内への変異ウイルスの流入を防ぎたい考えで、一日当たりの入国者数の上限を今の3500人程度から引き下げることも検討しています。

また、国内の監視体制を強化し、空港などでの検疫で陽性になったすべての検体のゲノム解析を実施するとともに、より早期に変異株を検出できる「変異株PCR検査」の準備を急いでいます。

一方、政府は、感染の第6波に備えて、1日からワクチンの3回目の接種を始めることにしていて、自治体と緊密に連携して接種を着実に進める方針です。

政府は「オミクロン株」に対するワクチンの効果について、疫学的な情報を収集して分析を進め、必要に応じて2回目の接種との間隔を原則8か月以上とした方針を見直すことも検討するなど柔軟に対応していく考えです。

同乗の70人に自宅などで待機求める 厚生労働省
厚生労働省によりますと、「オミクロン株」に感染していたことが確認された男性はナミビア国籍の外交官で、ことし7月までにモデルナのワクチンを2回、接種していたということです。

男性は発熱を訴えて現在は医療機関に入院しています。

同じ飛行機で入国した家族2人を含む乗客70人はいずれも検査で陰性でしたが、厚生労働省は濃厚接触者としてすでに全員の所在を把握し、入国後14日間は自宅や宿泊施設で待機するよう求めています。

また、自治体と協力して2日ごとに検査を受けるよう求めたうえで健康状態を観察し、連絡が取れなくなった場合は自宅を訪問するなど感染拡大を防ぐ体制を強化しています。

さらに全国の自治体に対し今後、確認された新型コロナの感染者にはできる限り検体の遺伝子解析を行いオミクロン株かどうか確認するよう求めるとともに、新たな検査手法の開発も進めています。


人を比べることなく

2021年12月01日 11時19分57秒 | その気になる言葉

▼我々は負けない。
幸福とは
まず負けないことだ。
▼「心こそ大切である」
▼自分で自分を蔑むのは
最も愚かである。
▼今いる場所で自分自身に負けず
勝ち抜くことだ。
▼人を比べることなく
自分自身の誇り高いき使命の道を実直に戦い進人が
幸福者であり
人間としての勝利者だ。
▼健康であれ!
聡明な人であれ!
▼悲しむこともなく
負けることもなく
今日も愉快に勝ち進人が幸福者だ。


映画 ミッドサマー

2021年12月01日 04時01分39秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

12月1日、午前1時30分~4時、CSテレビのムービープラスで、観た。
気味の悪い映画で、後味が悪い。
「ヘレディタリー」を軽々と凌駕する狂気に満ちた夏祭り!

『ミッドサマー』は、2018年最恐と言われた『ヘレディタリー/継承』を監督したアリ・アスターの第2弾作品。

内容を1言で表すと、真昼間に延々と続く悪夢。スウェーデンの伝承を基にアスターが確信を持って創り出した狂気の世界は、途中で劇場を出てしまう人が居るほど心理的圧迫感のある映画です。

『ウィッチ』(2015)や『イット・カムズ・アット・ナイト』(2017)等、独特な作品を多く手掛けるA24が配給。

監督】
アリ・アスター

【キャスト】
フローレンス・ピュー、ジャック・レイナ―、ウィル・ポールター、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ヴィルヘルム・プロングレン

【作品概要】
本作を制作した理由を訊かれたアリ・アスターは、恋人と別れたことだったと答えています。

スウェーデン、ドイツ、イギリスの夏至祭を自ら調べて題材にしました。映画ツウや批評家が絶賛する中、一般の観客の間ではディベートが起きた衝撃作。原題の『Midsommar』は、スウェーデン語で6月の祝日に当たる夏至祭。

 

女子学生のダニーは、大学院生のボーイフレンド・クリスチャンに電話をします。

躁うつ病を患う妹から貰ったメールに不穏な気配を感じ、ダニーは精神的に不安定になっていました。

クリスチャンの友人・マークは、いつも頼りっきりのダニーと別れるべきだと助言。

クリスチャンは、心配し過ぎてダニー自身の生活にも支障が起きていると彼女を諭します。安定剤を服用したダニーは言われるままに納得。

しかし、程無くしてクリスチャンのスマホに再びダニーから連絡が入ります。

うんざりして呆れ顔のマークをよそにクリスチャンが電話に出ると、取り乱したダニーが叫んでいました。

ダニーの妹が両親を巻き添えに無理心中し、彼女は家族全員を失ったのです。

突然の悲劇に見舞われたダニーに同情するクリスチャンは、別れを切り出せませんでした。

元気づけようとクリスチャンはダニーをパーティへ誘います。そこで、ダニーは、クリスチャンが男友達だけでスウェーデンへ旅行する計画をしていたことを知ります。

秘密にされたことにダニーは傷つき、クリスチャンと口論。気まずくなり帰ろうとするクリスチャンを引き留めようと、ダニーは下手に出て機嫌を取ります。
罪悪感を覚えたクリスチャンはダニーも旅へ誘いました。

スウェーデンから来た留学生・ペレの故郷で90年に1度行われる夏至祭へ参加することになります。

ペレは、ダニーも一緒に来ることを歓迎し、家族に起きたことに触れてお悔やみを述べます。

ペレの言葉が終わらない内に、動揺したダニーはトイレに駆け込み泣きじゃくります。

クリスチャン、ダニー、マーク、そしてジョッシュは、ペレと共にスウェーデンへ。

到着すると、地元の女性を見たマークは興奮を隠せません。

人里離れた小さな村へ着きペレは弟に再会。弟はイギリスからサイモンとその彼女・コニーを夏至祭へ招いていました。

用意された宿泊所は、村民も一緒に寝泊まりする大きなスペースで、壁には鮮やかな色で絵が描かれています。

アメリカやイギリスから来たゲストを村人達は皆笑顔で温かく迎えます。広く美しい平原には、多くの村民がコスチュームを着て集い平穏な雰囲気でした。

翌日、9日間の予定で夏至祭が始まり皆で食事を摂ります。初老の男女が立ちあがってお酒を酌み交わした後、女性が村人たちに切だった崖の頂上まで運ばれます。

下からその様子を見ている全員の目の前で、その女性は投身自殺。ショックのあまり、サイモンとコニーが抗議の声を上げます。

しかし、初老の男性も後に続いて崖から落下。まだ息のある男性に対し、村人が大きな小槌で顔に振り下ろします。

異常な事態に呆気に取られるクリスチャン達ですが、ダニーは人の死を立て続けに見させられ狼狽。

怒り心頭のサイモンとコニーを、村の長・シヴが声を掛け、年を取り続けて苦しむより、彼等にとっては喜びなのだと説明します。

耐えられず村を出ると言うダニーに対し、ペレは、自分も同様に両親を失っているのでダニーの気持ちは分かると話します。

人の人生を年齢で春夏秋冬に分ける代々伝わった村の儀式だとダニーを説得しました。

荷物をまとめて村を出る準備を整えたコニーに、村人は、サイモンが先に駅へ向かったと伝えます。

以下、『ミッドサマー』ネタバレ・結末の記載がございます。『ミッドサマー』をまだご覧になっていない方、ストーリーのラストを知りたくない方はご注意ください。
 

© 2019 A24

一方、この夏至祭を卒論に書こうと決めていたジョッシュに、クリスチャンは自分も同じテーマで書くつもりだと言い始めます。

ペレは、村の儀式は秘密であり、ルールを定める年長者達が許可しないと反論。食い下がるジョッシュに、一応尋ねてみるとペレは返答します。

夜になり、クリスチャンを気に入った村の少女が恋の成就を願い、クリスチャンが眠るベッドの下にお守りを忍ばせます。

翌日、ペレは、場所や人の名前は明かさず、写真撮影も禁止であることを条件に許しが下りたことを伝えます。

しかし、夜になり、ジョッシュは神殿に忍び込み、村の古い書をスマホで写真を撮ります。

ジョッシュは、背後から頭を殴打され床に血を流して倒れます。

そして、先祖の魂と繋がっていると村で信じられている枯木に用を足したマークを、年長者が怒鳴りつけます。

食事の時間になり、村の若い女性がマークを笑顔で誘い出します。もともとスウェーデン女性と関係することを目論んでいたマークは、一緒に連れ立って席を離れます。

ジョッシュやマークが戻らないまま祭典は進行。ダニーは村の女性達に誘われ、踊りの競争へ参加。皆と同じ服を着て、生花で作られた冠を被って踊ります。

見物する群衆に混じるクリスチャンに、女性が近づき飲み物を提供します。言葉が通じないまま飲み干すクリスチャンの視界はほやけ、意識がもうろうとして来ます。

そして、ダニーがダンスを続ける中、シヴに呼び出されたクリスチャンは、彼をとても気に入っている村の少女との性行為を勧められます。

頭を振ってクリスチャンが出て来ると、最後まで踊り続けたダニーがマイ・クイーンに選ばれます。

村民全員が祝福しダニーは美しい花で覆われたテーブルの上座に着席。促されるまま、村の豊作を願う儀式へ畑に連れ出されます。

その間、クリスチャンは更に薬で精神的自由を奪われ、神殿で全裸の村民女性が歌う前で、彼に思いを寄せる少女との性行為へ導かれます。

畑から戻ったダニーは、神殿から聞こえる歌声に惹かれて鍵穴から中を覗き、ショックを受けて飛び出します。

村民の女性達がダニーを迎える様に周りを囲み、ダニーが泣きわめく声を真似て一緒に叫び始めます。

クリスチャンはことを終えると、裸のまま納屋へ走り出します。中へ入ると、内臓を取り出されたサイモンが吊るされており、くり抜いた両目に花が挿入されていました。

動転して振り返った途端、粉の薬を吹きかけられたクリスチャンは失神。

メイ・クイーンの座に着いたダニーは、年長者からクリスチャンの処遇を決めるよう促されます。

ダニーは、クリスチャンの死を選択。

村人達は、ジョッシュ、マーク、そしてコニーの首を神殿に飾り付け、村から2人の志願者も壁際に腰掛けます。

そして、剥いだ熊の毛を着させられたクリスチャンは、薬で体が動かせないまま床に座っています。

神殿に火が放たれ、見る見るうちに凄まじい炎が建物を覆います。涙を溜め、悔しそうにその光景を見つめていたダニーの顔に、うっすらと笑顔が浮かびます。

 

古代ゲルマン人が使っていたルーン文字を始め、様々なシンボルが登場する『ミッドサマー』

初老のカップルが投身自殺をする直前、村の若い女性が岩に刻まれたルーン文字に自分の血をなすりつける場面があります。

読み取れた2文字をご紹介。Rは旅を意味し“ラド”と発音され、“ディール”と読む↑は軍神を表します。

そして、劇中に、1才から16才は春、17才から32才は夏、33才から52才は秋、53才から72才は冬、と考える村の伝統をペレがダニーに説明しています。

日本でも高齢者を口減らしの為に家長が山に捨てる姥捨てが行われたと言う民話が残っていますが、本作の夏至祭では、ある年齢に達した人の自殺が祭典開始直後に起こります

 

ホラー映画を観に来た観客はゲルマン人が使った文字に予備知識など無く、延々と続く常軌を逸した光景に飲み込まれ、更に、儀式の全行程が昼間に行われる為、眩し過ぎるくらいの明るさと繰り広げられるカオスに差があり過ぎて混乱を来たします

また、劇中を通し、儀式のシンボルについての説明は皆無。監督・脚本を務めたアリ・アスターが「観客は混乱すると思う」と述べている通り、美しい花々と笑顔の村民による殺戮は、正に昼間の悪夢を見ているようなのです。

古代ゲルマン人が使っていたルーン文字を始め、様々なシンボルが登場する『ミッドサマー』

初老のカップルが投身自殺をする直前、村の若い女性が岩に刻まれたルーン文字に自分の血をなすりつける場面があります。

読み取れた2文字をご紹介。Rは旅を意味し“ラド”と発音され、“ディール”と読む↑は軍神を表します。

そして、劇中に、1才から16才は春、17才から32才は夏、33才から52才は秋、53才から72才は冬、と考える村の伝統をペレがダニーに説明しています。

日本でも高齢者を口減らしの為に家長が山に捨てる姥捨てが行われたと言う民話が残っていますが、本作の夏至祭では、ある年齢に達した人の自殺が祭典開始直後に起こります

ホラー映画を観に来た観客はゲルマン人が使った文字に予備知識など無く、延々と続く常軌を逸した光景に飲み込まれ、更に、儀式の全行程が昼間に行われる為、眩し過ぎるくらいの明るさと繰り広げられるカオスに差があり過ぎて混乱を来たします

また、劇中を通し、儀式のシンボルについての説明は皆無。監督・脚本を務めたアリ・アスターが「観客は混乱すると思う」と述べている通り、美しい花々と笑顔の村民による殺戮は、正に昼間の悪夢を見ているようなのです。

【あらすじ②】90年に一度の夏至祭へ

【あらすじ③】笑顔と青空の下で繰り広げられる恐怖

【あらすじ④】次々と起こる異変