中国系サイバー攻撃210件

2025年01月10日 11時12分35秒 | 社会・文化・政治・経済

サイバー攻撃グループが省庁や企業狙い不審メール 中国関与か

警察庁と内閣サイバーセキュリティセンターは、中国の関与が疑われるサイバー攻撃グループ「ミラーフェイス」が、日本の安全保障の情報を扱う省庁や民間企業などを狙って不審なメールを送りつけるなどのサイバー攻撃を仕掛けているとして、注意を呼びかけています。

警察庁によりますと、「ミラーフェイス」と呼ばれるサイバー攻撃のグループは、2019年から2024年にかけて、日本の外務省や防衛省、政治家、それに情報通信や半導体を扱う民間企業などを標的にサイバー攻撃を行っていて、使われたマルウエアなどの分析から、中国の関与が疑われることが判明したということです。

これまでに確認された攻撃は210件にのぼっていて、メールの件名に「日米同盟」や「台湾海峡」「ロシア・ウクライナ戦争」など安全保障や国際情勢に関するキーワードが入っているケースや、何度かメールでやりとりを重ねたうえで不正な添付ファイルを送りつけてくるケースが多いということです。

また、サイバー攻撃の対象となった人物や組織が、実在する第三者と過去にやりとりをしたメールを何らかの方法で入手して、その第三者になりすまし、文面の一部だけを変えて送りつけてくるケースもあり、攻撃に気付きにくいということです。

警察庁は、拡張子がいつもと違う添付ファイルになっているなど、少しでも違和感があるメールには気をつけるよう、注意を呼びかけています。

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