ドイツ 総選挙で第二党に躍進“極右”政党が政権入り求める
ドイツの総選挙で第二党に躍進した極右だとされる右派政党の「ドイツのための選択肢」は24日、有権者は変化を欲しているとして政権入りを求めました。一方、第一党となった最大野党の「キリスト教民主・社会同盟」は警戒感を示し、ほかの党との連立協議を急ぐ考えを示しました。
ドイツでは23日、連邦議会の選挙が行われ、最大野党で中道右派の「キリスト教民主・社会同盟」が第一党に、移民や難民に対して排他的な姿勢を掲げ極右だとされる右派政党の「ドイツのための選択肢」が第二党となりました。
「ドイツのための選択肢」は、前回2021年の選挙から議席をほぼ倍増させて躍進し、中でも、地盤としてきた旧東ドイツではベルリンを除く小選挙区の90%以上で勝利しました。
ワイデル共同党首は、24日に記者会見を開き、結果に自信を示したうえで「有権者は政治的変化を欲しており、われわれは責任を担う準備が出来ている」と述べ、政権入りを求めました。
そして、選挙期間中に支持を受けたアメリカ、トランプ政権の要職を務めるイーロン・マスク氏から祝電を受けたことも明らかにし、トランプ政権とは今後も連絡を取る考えを示しました。
一方、次の首相への就任が見込まれる第一党「キリスト教民主・社会同盟」のメルツ氏は24日の記者会見で、中道左派の「社会民主党」との連立協議を行う意向を明らかにしました。
そして、右派政党の躍進に警戒感を示し「民主的な中道政党が国の問題に解決策を示すべきだという最後の警告だ」として、有権者の政治不信を解消する必要があるとの考えを示しました。
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