キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

SHERLOCKで英語 0103-13(終)

2012年11月16日 |   └─和訳「大いなるゲーム」
「大いなるゲーム」最終回です。
プールの対決シーンです。
ついにここまできました。お付き合いありがとうございます。

赤文字:意味や文法がわからないところ
青文字:(私にとっての)新出単語
間違ってるところのご指摘、ご意見などどうぞ、お気軽にコメント欄にてご指摘ください。なお、英語脳育成のため(?)できるだけ前から順に直訳してるので、日本語はちょっと変です。

それから、時々中国語が挟まってるのは、中国の英語学習サイトからひっぱて来た訳文です。正しいとは限りませんが、解釈のヒントになるのと、この際中国語も勉強しちゃおうという目論見です。

さて、まいりますよ~!





SH: Bought you a little getting-to-know-you present. That’s what it’s all been for, isn’t it? All you little puzzles making me dance. All to distract me from this.


ささやかな「お近づきのしるし」のプレゼントを持ってきた。全てこれのためだったんだろう?お前がやった僕を踊らせたちょっとしたパズルも全て、全て僕の気をこれからそらすためだった。


JW: Evening. This is a turn-up, isn’t it, Sherlock?
コンバンワ。どんでん返しだ。そうじゃないか?シャーロック。

turn-up:(不意に)生じる.ひょっこりやってくる.
※どんでん返しかな?不意打ちかな?どっちの感じかな?

SH: John, What the hell?
ジョン、一体どういう・・・?


JW: Bet you never saw this coming. What would you like me to make him say next? Gottle o’gear, gottle o’gear.

こんな登場は今まで一度も見たことがないだろ?どんなことを彼にしゃべらせてほしい?次に。Gottle o’gear, gottle o’gear

※gottle o’gear は いろいろ調べてみると、腹話術で「bottle of beer」と言うときの音の様子(下手な腹話術師の場合)だそうです。

SH: Stop it.
やめろ。

JW: Nice touch this.
これは粋な計らいだな。

Nice touch:粋な計らい


JW: This pool. Where little Carl dies. I stopped him, I can stop John Watson, too.

このプール。幼いカールが死んだ場所だ。私が彼を止めた。私はジョンワトスンも止められる。


JW: Stop his heart.
彼の心臓を止める。

SH: Who are you?
お前は誰だ?

JM: I gave you my number. I thought you might call. Is that a British Army Browning L9A1 in your pocket or are you just pleased to see me?
君に番号を渡したよ。電話をかけてくれると思った。それは、英国陸軍のブロウニングL9A1かな、君のポケットに入ってるのは?それとも、ただ嬉しいのかな、私に会えて。

SH: Both.
両方。

JM: Jim Moriarty, Hi.
ジムモリアーティだ。ハイ。

SH: Jim?
ジム?

JM: Jim from the hospital? Oh, did I really make such a fleeting impression? But then, I suppose that was rather the point. Don’t be silly. Someone else is holding the rifle. I don’t like getting my hands dirty.

ジムって病院にいた人?ああ、私は本当にそんなに薄い印象だったのか?しかしだ、それがむしろポイントだったんだと思うよ。バカなことはよせ。誰か他の奴がライフルを構えているぞ。私は自分の手を汚すのは好まない。

fleeting:いつしか[すばやく]過ぎてゆく; つかの間の,はかない.


I’ve given you a glimpse, Sherlock, Just a teensy glimpse of what I’ve got going on out there in the big bad world. I’m a specialist, you see. Like you.

私は君にチラッと見せておいたよ。シャーロック。ほんのちょっとだけ、私が大きな悪の世界で何をやってるかをね。私は専門家なのだ。わかるかな、君と同じだ。

glimpse:チラ見せ、一瞥

 我给过你提示 夏洛克 只字片语 关于我在这物欲横流的世界里的游戏
 (私は君にすでに提示した。シャーロック。短い言葉で。この物欲の横行する世界のゲームにいる私について。)って、そんなことまで言ってないんじゃ?ゲームって?


SH: Dear Jim… please will you fix it for me to get rid of my lover’s nasty sister? Dear Jim, please will you fix it for me to disappear to South American?

ジムおじさんお願い、私のために恋人のいやな姉さんを始末してくれますか?
ジムおじさんお願い、南アメリカに失踪するのかなえてくれますか?

※ジムおじさんは去年亡くなったBBCの名物司会者で、いまセクハラスキャンダルの渦中に・・・・


JM: Just so.
その通り。

SH: Consulting criminal. Brilliant.
諮問犯罪者。素晴らしい。

JM: Isn’t it? No one ever gets to me. And no one ever will.
そうだろう?誰も私を捕まえることはできなかったし、これからも誰も捕まえられない。

SH: I did.
僕はできた。

JM: You’ve come the closest. Now you’re in my way.
君は一番いい線まで来てたな。今私の邪魔をしている

 ※你是最接近的 如今你有点碍手碍脚了 碍手碍脚=足手まとい
  (君は最も近づいた者だ。今君はいささか足手まといだ。)

SH: Thank you.
ありがとう。

JM: Didn’t mean it as a compliment.
ほめたつもりじゃないが。

SH: Yes, you did.
いや、ほめたよ。


JM: Yeah, OK, I did. But the flirting’s over. Sherlock. Daddy’s had enough now. I’ve shown you what I can do.

まあ、ほめたことにしておこう。でも、お遊びはもう終わりだ。シャーロック、パパはもうお腹いっぱいなんだよ(=うんざりなんだよ)私に何ができるかはもう見せたね。

flirting:playful behavior intended to arouse sexual interest


I cut loose all those people, all those little problems even 30 million quid, just to get you to come out and play. So, take this as a friendly warning, my dear. Back off.

私はあの連中すべてを手放した。あのちょっとした事件も全てね。3000万ポンドですらね。ただ、君を呼び出して遊びたいがために。だから、これは親切な忠告として受け取りたまえ。退却だ。

cut loose:遠慮なくやり出す. (fromがあれば)縁を切るの意
quid:ポンド(英国通貨)


※cut looseの意味がとれません。手放すでいいかな?

 我抛弃的那些人 那些小问题 甚至是那三千万英镑 都不过是拉你入局的诱饵
 (私はあれらの人々を放棄した。
  あれらの小問題、甚だしきに至ってはあの3000万ポンド、
  全て君をおびき出すための餌に過ぎない。)なるほど。

ということは、ジムがcut looseしたall those people & all those little problems というのは、モンクフォド夫人やヤヌス自動車のエワート氏、ラウルデサントス、画廊のウェンセスラスさんなどを指し、それぞれの事件のことを指すのか。シャーロックにいわなければ、犯罪成功だったのに、シャーロックと遊ぶために犠牲にしたってことが言いたいのですね。




Although I have loved this. This little game of ours. Playing Jim from IT, playing gay. Did you like the little touch with the underwear?

もっとも、私もこれを楽しんだがね。この君とのゲームも、ITのジムを演じるのも、ゲイのふりも。あの下着のちょっとした心遣い気にいったかな?


SH: People have died.
人が死んでいる。

JM: That’s what people do.
それが人の常だ。

SH: I will stop you.
僕が止めてやる。

JM: No, you won’t.
いや、君にはできない。

SH: Are you all right?
大丈夫か?


JM: You can talk, Johnny boy. Go ahead.
話していいぞ。ジョニー坊や。さ、どうぞ。


SH: Take it.
受け取れ。


JM: Oh, that? The missile plans. Boring. I could have got them anywhere.

Oh,それ?ミサイル計画書。退屈だね。どこでだって手に入れることができた。


JW: Sherlock, run.

シャーロック、走れ。

JM: Oh. Good. Very good.
おおいいね~。すごくいい!


JW: If you sniper pulls that trigger, Mr, Moriarty, then we both go up.

もしお前のスナイパーが引き金を引いたら、モリアーティさん、そしたらもろともに吹っ飛ぶぞ。

go up:爆発する;(爆発などで)吹き飛ぶ, 燃え上がる.

JM: Isn’t he sweet? I can see why you like having him around. But then, people do get so sentimental about their pets. They’re so touchingly loyal.

やさしいじゃないか。わかるよ、君がなぜ彼をそばに置きたがるか。しかしだ、人は自分のペットに対してあまりにセンチになりすぎる。彼らは感動的に忠実だな。

touchingly:感動的に
※「センチ」ってもはや死語?!


But oops. You’ve rather shown your hand there, Dr, Watson. Gotcha. Westwood. Do you know what happens if you don’t leave me alone, Sherlock? To you?


でも、おっと、そこで君の手を見せたほうがよかったぞ。ドクターワトスン。
つかまえた。
(スーツのほこりを払って)ウエストウッドだ。
何が起こるか知ってるか?もし君が僕を放っておかないときは、シャーロック、君に何が起こるか?

※have+rather+過去分詞 これって仮定法ですか?
 「ここでその手を使えばよかったのに、さっき使っちゃったから残念でした」って意味でしょうか?



SH: Oh, let me guess, I get killed?

Oh.あてさせてくれ。僕が殺されるのかな?


JM: Kill you? No, don’t be obvious, I mean, I’m going to kill you anywhere, some day. I don’t want to rush it. Though.


君を殺す?いいや。明白でいないでくれ(=わかりやすいのはやめてくれ)。まあね、私はいつか、どこかでは殺すつもりだがね。そんなに急ぎたくないのだよ、やはり。



I’m saving it up for something special. No, no, no, no. If you don’t stop prying, I’ll burn you. I’ll burn the heart out of you.

何か特別なもののために大事にとっておいてるのだ。
だめだめだめ。。詮索をやめなければ、君を燃やしてろう。心臓をえぐりだして燃やしてやる

pry:詮索する

※the heart out of you・・・えぐりだしてって感じ?


SH: I have been reliably informed that I don’t have one.
信頼すべき筋から聞いている。僕はそれ(心臓=heart)を持たないと。

reliably:信頼すべき筋から.
 早有可靠之人说过 我没有心
 (信頼できる人がとうに言ったことがある、僕には心がないと)

 ※ここ前にモモさんとこのブログでも、いろいろ話出ていましたが、信頼すべき筋とは「ジョン」ですよね。おばあちゃんが爆死しちゃったあたりの噴出したジョンのシャーロックへの不満。あのことを言ってますね。ジムにさりげなく愚痴ってる・・・?



JM: But we both know that’s not quite true. Well, I’d better be off. So nice to have had a proper chat.


だが、我々は二人ともわかっている。それが全く真実でないことを。では、そろそろ失礼しなければ。ちゃんと話せてよかったよ。

proper:本物の、適切な、ちゃんとした、完全な


SH: What if I was to shoot you now? right now?

どうする?今お前を撃ったら?今ここで?

JM: Then you could cherish the look of surprise on my face. Cos, I’d be surprised. Sherlock. Really, I would.

そうしたら、私のびっくりした顔を心に抱くことができるだろうね。
なぜなら、私が驚くからだ。シャーロック、実にね、驚くよ。

cherish:心に抱く.


And just a teensy bit disappointed. And of course, you wouldn’t be able to cherish it for very long. Ciao, Sherlock Holmes.

そして、ほんのちょっぴり、がっかりするだろうね。そして、もちろん、君はそのことを抱いてはいられないだろう。そんなに長いことはね。
チャオ。シャーロックホームズ。

teensy:ちょっぴり


SH: Catch you, later.
じきにつかまえる。

JM: No ,you won’t.
いやできないよ。


SH: All right? Are you all right?

大丈夫か?君、大丈夫なのか?

JW: Yeah, I’m fine, I’m fine, Sherlock. Oh, Christ. Are you OK?
ああ、大丈夫だ。シャーロック。何てことだよ。君は大丈夫か?


SH: Me? Yeah, fine, I’m fine. Fine. That er,, thing that you,,, that you did. That,,um., you offered to do,,that was,,um.. good.

僕?ああ、大丈夫だ。僕はなんともないよ。平気だ。あれ、その・・君が、やったあれだ。なんというか、ええと、君がやろうとしてくれたあれ、ええと..よかった。


JW: I’m glad no one saw that.
僕は誰も見てなかったのが嬉しいよ。

SH: Mm?
へ?


JW: You ripping my clothes off in a darkness swimming pool. People might talk.

君が僕の服を引きはがしてるとこ、うす暗いプールで。みんなが噂するとこだった。

SH: They do little else.
ほかにすることないからな

(ジム再登場)
JW: Oh.
ああ!

JM: Sorry, boys. I’m so changeable. It is a weakness with me, but to be fair to myself it is my only weakness.

ごめんよ、ボク達。私は気が変わりやすいんだ。これが弱点でね。でも私の名誉のために言っておくと、これは唯一の欠点だ。

changeable:変わりやすい。玉虫色。


You can’t be allowed to continue. You just can’t. I would try to convince you. But everything I have to say has already crossed your mind.

続行は許されない。絶対に。君を説得しようとすることもできるが、でも私が言わなければならないことは全て、もうすでに君の心に浮かんでいるな。

cross one's mind:〈事・考えなどが〉心に浮かぶ.


SH: Probably my answer has crossed yours.
おそらく、僕の答えもお前の胸に浮かんでいるだろう。

※ここの台詞は正典の「最後の事件」そのまんまです。
‘All that I have to say has already crossed your mind,’said he.
‘Then possibly my answer has crossed yours,’I replied.


ジャガジャガジャ!ジャガジャガジャ!ジャガジャガジャ!ジャガジャガジャ!

END

え~~っ、ここで終わりなの??


※いままでジムの台詞、代理人がしゃべってるときは「私」の訳がぴったり(だって、男か女かもわからないし)だったけど、ジム本人が登場すると、あの童顔では「ボク」って訳したくなっちゃいますね。



手をつける前は、とても手ごわいと思っていた「大いなるゲーム」ですが、なんとか最後まで来れました。
コメントくださる皆様のおかげです。
さて、次はどうしようかな。ちょっと休憩して考えます。

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