「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

十戒 Long Good-bye 2025・03・03

2025-03-03 04:59:00 | Weblog

 

  「 明日のことを思い煩うな 、明日は明日自ら思い煩わん 、

 一日の苦労は一日にて足れり 」。

  毎日 、その日 やるべきことを極力少なくしている 筆者は 、

 そうして作った余暇に 、新約聖書の文語訳で 、「 マタイ傳

 福音書 」など読んでおる

  今日の「 お気に入り 」は 、第5章 の後半 。ここにも 、

 聞き覚えのある フレーズ が 多々 登場する 。

  いわゆる「 モーセの十戒 」その他の戒律を例に引いて 、

 「 されど 我は汝らに告ぐ」と言って 、自論を展開なさっ

 ているのであるが 、ところどころ 、論理的な整合性が 

 とれていないように感じる 箇所 もある 。

  例えば 、第5章 第21~24節 。

 「 21 古への人に『 殺すなかれ 、殺す者は審判にあふべし 』
  と云へることあるを汝等きけり 。
  22 されど 我は汝らに告ぐ 、すべて兄弟を怒る者は 、審判
  にあふべし 。また兄弟に對ひて 、愚者よといふ者は 、
  衆議にあふべし 。また痴者よといふ者は 、ゲヘナの火に
  あふべし 。23 この故に汝もし供物を祭壇にささぐる時 、
  そこにて兄弟に怨まるる事あるを思ひ出さば 、24 供物を
  祭壇のまへに遺しおき 、先づ往きて 、その兄弟と和睦し 、
  然るのち來りて 、供物をささげよ 。」

  「 殺すなかれ 」がなぜ「 兄弟との和睦 のすすめ 」になる

 のか 、どこのどの兄弟を想定して発言されているのか わか

 にくい 。アダムとイヴの子 、カイン が 弟のアベルを殺し 、

 人類史上初めての兄弟殺しの殺人者となった 旧約聖書の故事

 と関連性があるのであろうが 、・・・・ よくわからない 。

 話のきっかけとなる 「 殺人の動機ともなる最も身近な対人関

 係である兄弟に対する怒り 、憎しみなど 」が話題にのぼった

 のであろうが 詳らかでない 。

  また例えば 、第5章 第27・28節 。

 「 27 『 姦淫するなかれ 』と云へることあるを汝等きけり 。
  28 されど 我は汝らに告ぐ 、すべて色情を懐きて女を見る
  ものは 、既に心のうち姦淫したるなり 。」 

 そんなこと言われましても 、である 。若いころから 、

 無理なことを仰る 、と思いつづけてきた 。

  。。((⌒∇⌒))!  。。

  2001年の世界同時多発テロ以降 、第5章 第38~48節に

 書かれていることに共感を覚える人の割合が 、アメリカのよ

 うなキリスト教国においても 減ってしまったような気がする 。

 無人機を使ってテロリストの頭目をミサイルで爆殺するなど

 「 目には目を 、齒には齒を 」 ( ハンムラビ法典 ) 容認 の

 この世界 。無抵抗主義では 、容赦なく合法的に収監され殺

 されてしまう 国 が多いのも この世界 。

  。。((⌒∇⌒))! 。。

  唐突ながら 、北朝鮮のウクライナ派兵 と聞いて 、60有余

 年前の 、韓国 その他 アメリカの同盟国による ベトナム派兵

 を思いだした 。ソ連や中国だけでなく北朝鮮だって ベトナム

 派兵していたんだから 。

 きれいごは 済まされない この世界 。戦争こそ 動機なき

 殺人を個人に強いる最たるもの 。

  。。((⌒∇⌒))! 。。

 

 

 ( ついでながらの

   筆者註:「 新約聖書 文語訳 マタイ傳福音書 第五章

       21 古(いにし)への人(ひと)に『 殺(ころ)すなかれ 、
       殺(ころ)す者(もの)は審判(さばき)にあふべし 』と
       云(い)へることあるを汝等(なんぢら)きけり 。
       22 されど我(われ)は汝(なんぢ)らに告(つ)ぐ 、す
       べて兄弟(きゃうだい)を怒(いか)る者(もの)は 、審
       判(さばき)にあふべし 。また兄弟(きゃうだい)に對
       (むか)ひて 、愚者(おろかもの)よといふ者(もの)
       は 、衆議(しゅうぎ)にあふべし 。また痴者(しれも
       の)よといふ者(もの)は 、ゲヘナの火(ひ)にあふべ
       し 。23 この故(ゆゑ)に汝(なんぢ)もし供物(そなへ
       もの)を祭壇(さいだん)にささぐる時(とき) 、そこ
       にて兄弟(きゃうだい)に怨(うら)まるる事(こと)あ
       るを思(おも)ひ出(いだ)さば 、24 供物(そなへもの)
       を祭壇(さいだん)のまへに遺(のこ)しおき 、先(ま)
       づ往(ゆ)きて 、その兄弟(きゃうだい)と和睦(わぼく)
       し 、然(しか)るのち來(きた)りて 、供物(そなへも
       の)をささげよ 。25 なんぢを訴(うった)ふる者(もの)
       とともに途(みち)に在(あ)るうちに 、早(はや)く和
       解(わかい)せよ 。恐(おそ)らくは 、訴(うった)ふる
       者(もの)なんぢを審判人(さばきひと)にわたし 、審
       判人(さばきひと)は下役(したやく)にわたし 、遂(つ
       ひ)になんぢは獄(ひとや)に入(い)れられん 。26
       ことに汝(なんぢ)に告(つ)ぐ 、一厘(いちりん)も の
       こりなく償(つくの)はずば 、其處(そこ)をいづる こ
       と能(あた)はじ 。
       27 『 姦淫(かんいん)するなかれ 』と云(い)へること
       あるを汝等(なんぢら)きけり 。28 されど我(われ)は
       汝(なんぢ)らに告(つ)ぐ 、すべて色情(しきじゃう)
       を懐(いだ)きて女(をんな)を見(み)るものは 、既(す
       で)に心(こころ)のうち姦淫(かんいん)したるなり 。
       29 もし右(みぎ)の目(め)なんぢを躓(つまづ)かせば、
       抉(くじ)り出(いだ)して棄(す)てよ 、五體(ごたい)
       の一(ひと)つ亡(ほろ)びて 、全身(ぜんしん)ゲヘナ
       に投(な)げ入(い)れられぬは益(えき)なり 。30 もし
       右(みぎ)の手(て)なんぢを躓(つまづ)かせば、切(き)
       りて棄(す)てよ 、五體(ごたい)の一(ひと)つ亡(ほろ)
       びて 、全身(ぜんしん)ゲヘナに往(ゆ)かぬは益(えき)
       なり 。31 また『 妻(つま)をいだす者(もの)は離縁状
       (りえんじゃう)を與(あた)ふべし 』と云(い)へること
       あり 。32 されど我(われ)は汝(なんぢ)らに告(つ)
       ぐ 、淫行(いんかう)の故(ゆゑ)ならで其(そ)の妻(つ
       ま)をいだす者(もの)は 、これに姦淫(かんいん)を行
       (おこな)はしむるなり 。また出(いだ)されたる女(を
       んな)を娶(めと)るものは 、姦淫(かんいん)を行(おこ
       な)ふなり 。
       ( 中 略 )

       38 『 目(め)には目(め)を 、齒(は)には齒(は)を 』
       と云(い)へることあるを汝(なんぢ)ら聞(き)けり 。
       39 されど我(われ)は汝(なんぢ)らに告(つ)ぐ 、惡
       (あ)しき者(もの)に抵抗(てむか)ふな 。人(ひと)もし
       汝(なんぢ)の右(みぎ)の頬(ほほ)をうたば 、左(ひだ
       り)をも向(む)けよ 。40 なんぢを訟(うった)へて下
       衣(したぎ)を取(と)らんとする者(もの)には 、上衣
       (うはぎ)をも取(と)らせよ 。41 人(ひと)もし汝(なん
       ぢ)に一里(いちり)ゆくことを強(し)ひなば 、共(と
       も)に二里(にり)ゆけ 。42 なんぢに請(こ)ふ者(もの)
       にあたへ 、借(か)らんとする者(もの)を拒(こば)む
       な 。
       43 『 なんぢの隣(となり)を愛(あい)し 、なんぢの
       仇(あた)を憎(にく)むべし 』と云(い)へることある
       を汝等(なんぢら)きけり 。44 されど我(われ)は汝
       (なんぢ)らに告(つ)ぐ 、汝(なんぢ)らの仇(あた)を
       愛(あい)し 、汝(なんぢ)らを責(せ)むる者(もの)の
       ために祈(いの)れ 。45 これ天(てん)にいます汝(な
       んぢ)らの父(ちち)の子(こ)とならん爲(ため)なり 。
       天(てん)の父(ちち)は 、その日(ひ)を悪(あ)しき者
       (もの)のうへにも善(よ)き者(もの)のうへにも昇(の
       ぼ)らせ 、雨(あめ)を正(ただ)しき者(もの)にも正
       (ただ)しからぬ者(もの)にも降(ふ)らせ給(たま)ふ
       なり 。46 なんぢら己(おのれ)を愛(あい)する者(も
       の)を愛(あい)すとも何(なに)の報(むくい)をか得(う)
       べき 、取税人(しゅぜいにん)も然(しか)するにあら
       ずや 。47 兄弟(きゃうだい)にのみ挨拶(あいさつ)す
       とも何(なに)の勝(まさ)ることかある 、異邦人(いほ
       うじん)も然(しか)するにあらずや 。48 さらば汝(な
       んじ)らの天(てん)の父(ちち)の全(まった)きが如(ご
       と)く 、汝(なんぢ)らも全(まった)かれ 。

       。。!(⌒∇⌒)! 。。

       「 試験運用中の生成AIによる概要:

        十 戒

       『 十戒(じっかい)には 、宗教や時代によって
        さまざまな内容があります 。モーセの十戒(神
        の十戒) 、浄土宗の十戒 、沙弥・沙弥尼の十戒 、
        十善戒(仏教の十戒) 。

        【モーセの十戒(神の十戒)】
        ・わたしのほかに神があってはならない
        ・あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない
        ・主の日を心にとどめ、これを聖とせよ
        ・あなたの父母を敬え
        ・殺してはならない
        ・姦淫してはならない
        ・盗んではならない
        ・隣人に関して偽証してはならない

        【浄土宗の十戒】
        ・不殺生(殺さない)
        ・不盗(与えられていないものを自分のものとしな
         い)
        ・不婬(性交渉を持たない)
        ・不妄語(うそをつかない)
        ・不飲酒(酒を飲まない)
        ・不著香華鬘不香塗身(化粧したり装身具をつけた
         りしない)
        ・不歌舞倡妓不往観聴(歌舞音曲を見物しない)
        ・不坐高広大床(広く高くて立派なベッドを使わな
         い)
        【十善戒(仏教の十戒)】
         殺生 、偸盗 、邪婬 、妄語 、綺語 、悪口 、
         両舌 、慳貪 、瞋恚 、 邪見 。

         また 、十戒は映画のタイトルとしても使われてい
        ます 。」

       「 ウィキ情報 :

       モーセの十戒( モーセの十誡 、
        ヘブライ語: עשרת הדיברות、
        英: Ten Commandments )は 、モーセが神から
        与えられたとされる10の戒律のこと 。

         旧約聖書の出エジプト記20章2節から17節 、
        申命記5章7節から21節に書かれており 、エジ
        プト出発の後にモーセがシナイ山にて 、神よ
        り授かったと記されている 。

         十戒の内容は神の意思が記されたものであり 、
        モーセが十戒そのものを考え出し 、自らもし
        くは他者に記させたものではない 、とされて
        いる 。出エジプト記本文では 神が民全体に
        語りかけたが それが民をあまりにも脅かした
        ため モーセが代表者として神につかわされた 、
        とされる 。シナイ契約 、または単に十戒と
        も呼ばれる 。二枚の石板からなり 、二度神
        から渡されている 。最初にモーセが受け取っ
        たものは モーセ自身が叩き割ったとされる 。』

       『 正教会・聖公会・プロテスタント(ルーテル教会
        を除く)の場合
        1. 主が唯一の神であること
        2. 偶像を作ってはならないこと(偶像崇拝の禁止)
        3. 神の名をみだりに唱えてはならないこと
        4. 安息日を守ること
        5. 父母を敬うこと
        6. 殺人をしてはいけないこと(汝、殺す勿れ)
        7. 姦淫をしてはいけないこと
        8. 盗んではいけないこと(汝、盗む勿れ)
        9. 隣人について偽証してはいけないこと
         10. 隣人の家や財産をむさぼってはいけないこと

         カトリック教会・ルーテル教会の場合
          わたしはあなたの主なる神である。

        1. わたしのほかに神があってはならない。
        2. あなたの神、主の名をみだりに唱えては
         ならない。
        3. 主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。
        4. あなたの父母を敬え。
        5. 殺してはならない。
        6. 姦淫してはならない。
        7. 盗んではならない。
        8. 隣人に関して偽証してはならない。
        9. 隣人の妻を欲してはならない。
         10. 隣人の財産を欲してはならない。

        ウェストミンスターレーニングラード写本
        (欽定訳参考)
         私は あなたをエジプトの地から 、奴隷の
        家から連れてきた あなたの神 יהוה(在る
        ことが在る)です 。

        1. 私の顔を差し置いて他の神々を思わないこと。
        2. 上方にある天、下方にある地、地の下の水の
         中にあるいかなるものをも彫像にしたり画像
         にしないこと。それに敬意を示したり、世話
         したりしないこと。
        3. あなたの神 יהוה(在ることが在る)の名前を
         無に帰さないこと。
        4. 神聖な שבת (安息日)を覚えること。六日間
         労働し、あなたの神 י הוה の שבת である七日
         目は労働をしないこと。
        5. あなたの父と母を大切にすること。
        6. 殺人をしないこと。
        7. 配偶者以外と性行為をしないこと。
        8. 侵さないこと。
        9. 他人について偽りの証を答えないこと。
         10. 他人に対して欲張らないこと。』  」  )

 

 

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