「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

AIとともに生きる時代 Long Good-bye 2024・02・21

2024-02-21 07:21:00 | Weblog

 

  今日の「 お気に入り 」は 、最近読んだ小説の

 あらすじを 、ChatGPT に尋ねたときの AIの回答 。

  誘導尋問し放題だから 、当を得た答えに段々近付

 けて行くことが出来る 。

  著作権問題は 、微妙な段階にすでに達しているよう

 に感じる 。抗すべくもないような気もするし 、すべ

 ては時間が解決するとも思う 。なるようにしかなら

 ないから 。

  AIとの やりとり の最後の方の ChatGPT の答えを

 紹介すると ・・・ 。

  瀬尾まいこ作の小説『 そして、バトンは渡され

  た 』は 、主人公の優子が家族の変化や成長と向

  き合いながら、自分自身の人生の方向を見つける

  物語です。

   物語は、優子が生まれたときには水戸優子という

  名前でしたが、その後、田中優子、泉ヶ原優子、

  そして現在は森宮優子と名乗っています 。彼女の ( 日本語の構文がおかしい )

  家族は十七年間で七回も変わり 、その中で優子は

  新しい父親や母親との関係を築いていきます 。

  しかし 、彼女にとっての家族や人生の安定は長く

  続きません 。

   優子は家族の変化や別れ 、そして自らの成長と向

  き合いながら 、生きる意味や自分の居場所を模索

  します 。特に 、彼女の母親の死や新しい母親の突

  然の去りなど 、様々な試練に立ち向かいながらも 、

  彼女は希望を持ち 、前向きに生きる姿勢を示しま

  す 。」

  この回答を引き出す前に 、ChatGPT は 、こんな言い訳を

 している 。

 「 その小説のテキストは私のデータベースには
  含まれていないため 、特定のシーンや登場
  人物の一部を提供することができません 。 」

 小説や漫画の原作者と脚本家の関係を考える上で 、AI

 の存在は ことを複雑にすること必定 。お約束のある世界

 はいいけれど 、ネット空間は 魑魅魍魎が跋扈する 全員参

 加の なんでもあり の カオス の世界 。

 ( ´_ゝ`) 

  著作権問題はさておき 、瀬尾まいこ著『 そして、バトン

 は渡された 』は 心温まる小説 。今の時代 、キワモノっぽ

 い 読み捨て小説が多い中 、この作者の小説には 、心の荒

 んだ人物は登場しない 。学校での「 いじめ 」や「 しかと 」

 も出てくるが 、主人公は 、しっかりとした自分のある 、自

 分の頭で考え 行動できる人間として 描かれているので 、読者

 は安心して 話の最後まで 読み進めることができる 。

 

  ( ついでながらの

   筆者註:小説の中で 、主人公 優子は 、自分のことを

      次のように語っている 。

      「  私には父親が三人 、母親が二人いる 。家族
       の形態は 、十七年間で七回も変わった 。こ
       れだけ状況が変化していれば 、しんどい思い
       をしたこともある 。新しい父親や母親に緊張
       したり 、その家のルールに順応するのに混乱
       したり 、せっかくなじんだ人と別れるのに切
       なくなったり 。けれど 、どれも耐えられる
       範囲のもので 、周りが期待するような悲しみ
       や苦しみとはどこか違う気がする 。
       父親の話では 、母親は私が三歳になる前に
       事故で亡くなったらしい 。軽トラに轢かれて
       頭を打って 。 」 

      「 実の家族にはない きれいな距離感 がいつも
       私のそばにはある 。」

      「 塞いでいるときも元気なときも 、ごは
       んを作ってくれる人がいる 。それは 、
       どんな献立よりも力を与えてくれること
       かもしれない 。」  

       〔 瀬尾まいこ著 「 そして 、バトンは渡さ

        た 」文春文庫 所収 〕

        親があっても子は育つ 。善意の人たちに囲ま

       れているかぎりは 。

 

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