高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

畑作入門一歩前 その22

2016-10-12 09:00:00 | 連載
小幡 尚

 7月中旬には、十分な大きさに育ったプリンスメロンを1つ収穫することができました。包丁で切ると
よい香りが広がりました。しかし、甘みに比して苦みが強く、とても食べられたものではありません。
果物をちゃんと甘く育てることがとても難しいことを実感しました。
 7月の下旬には、もう1つ収穫することができました。こちらは、収穫のタイミングがよかったの
か、十分に黄色く熟れ、すっきりとした甘さで、とてもおいしく食べることができました。結局、食
べられたのは1個でしたが、それでも十分に満足でした。
 この年の夏はトウガラシが豊作でした。青いトウガラシを使って、大量の三升漬け(「その14」を
参照ください)を仕込むことができました。秋には、赤く熟した鷹の爪をたくさん収穫できました。
その一部で、香り高くさわやかな辛みの自家製一味を作りました。
 秋になった頃、三升漬けのビンを開けてみると、嫌な臭いがします。容器の消毒が甘かったのか、
腐ってしまっていたのです。結局、そのほとんどを廃棄せざるを得ませんでした。自身の油断と失敗
を悔やみました。
 「堆肥から生えたつる」は、かぼちゃ以外にもありました。夏にあらぬところから生えたつるに、
かぼちゃとは全く異なる実がなりました。ある程度の大きさになってから、ようやく冬瓜であること
に気付きました。10月まで待ってから収穫しました。たった1個でしたが、煮物にしておいしく食べ
ることができました。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年10月号より転載しました。
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