高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

バナナの袋がけに この道具あり! ~バランゴンバナナ

2021-11-26 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
★ バランゴンバナナ ★


バランゴンバナナは地場バナナで
元々手入れをすることはありませんでした。
しかし、品質の良いバナナを
日本に届けるために、
「キズがついては困る」ことになったのです。
そのために袋がけが奨励されましたが、
困ったことに
バランゴンは背が高くなる品種で
袋をかけるには
バナナによじ登らないと手が届きません。
しかしバナナは木ではないので、
体重がかかると倒れてしまいます。

ネグロス島の生産者は、
バナナ栽培においてはパイオニアであった
ミンダナオ島のバランゴンバナナ生産者に
手入れの手ほどきを受けました。
紹介された道具が、
竹で作る梯子でした。
太い竹一本に足場をくりぬいた“シングル梯子”、
そして2本の竹を繋いでつくる“ダブル梯子”の
2種類を教えられました。
急傾斜地では“シングル梯子”が使われるようです。


それにしても梯子は
ネグロスのバナナ生産者にとっては初めての道具。
使い方を習得するのは容易でじゃなく、
特に傾斜地での梯子の使用は至難の技です。
当初慣れない頃は、梯子がはずれたり、
梯子から落ちてケガしたりする生産者もいました。

こうした生産者の努力のおかげで
バランゴンバナナはわたしたちに届いています。

(幕田恵美子 /ATJ)

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2021年11月号より転載しました。


管理人記
元は『P to P news vol.46』掲載記事


「P to P」とは、
「People to People(人から人へ)」の略語。
『P to P NEWS』は、
NPO法人APLA(Alternative People's in Asia)が発行。

土といのちは毎月
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バナナをいただいてます。

NPO法人APLAの活動を基盤に、
たちあげた草の根の貿易会社が
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