高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

天竺舎だより 11月30日記

2015-12-28 09:00:00 | 生産者からのメッセージ


お久しぶりです、アメミヤです。
しばらく留守にしておりました。

戻ってみたら案の定、草ばかりが生い茂る我が畑、
草がない処はイノシシさん(きっとまだ小さい個体)が、
あまり美しくなくカイておいてくれました。

仕方なく、当座は蕗(美味しかった!)と
ニラ(草の下で細かった)と、残りものの田芋を食べました。
“家用”の干大根・非常食の缶詰なども。
非常食の意味理解!
米や麦があるのは嬉しいことです。

早速に冬野菜の種をまき、
今は間引き菜など食べられるようになりました。
カボチャもサツマイモもどなたかが・・・・。
毎日カボチャを食べた年もあったというのに残念至極。

さて草刈りをしましたが、すごいですね。
ひと夏で、すばらしい程の成長と増殖(いや繁茂というべきか)。
今世間では放置された家屋の処置に困っていると聞きますが、
里山では家屋プラス畑地の山地化
(荒地化というのだろうけど、実際里山の中にのみこまれていく)
が実感されました。

我家の隣家も、人が住まなくなってまず瓦が落ち始め、
蔓草が壁・屋根をおおい、雨戸が倒れ、屋根が落ち始め、
そしてある激しい雨の日、
ドド~~~という音がしたと思ったら倒壊していました。

梁や柱が立派なものだったようで、
そこまで行くのに15年近くかかりました。
立ち残る障子や家具が哀しく思われました。
庭にも竹がはえたり、石垣はつる草に覆われてくずれ始めておりました。

ここを切り開いて屋地や畑にした人の苦労を思うとまた哀しい。
跡を継ぐ人が居なくなれば何十年の苦労の成果も、
2年3年で消え去ってしまうようです。

まあ自然に変えるのだから、それもそう悪いことではないかもしれない。
一瞬にして不治の地になる人災もこの世にあるのだから・・・・・・。

出来る範囲で続けてまいりますので、来年もよろしくご愛顧下さい。
(もうこんな言葉を使う季節になっておりました)

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年1月号より転載しました。

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