ジュリエットオスカー634受信ブログ

ラ・テ受信雑記他・私の得意ジャンルでの情報を発信します。このサイトは個人的な趣味により制作されています。

放送のサービスエリアについて考えてみる

2011年09月06日 21時10分21秒 | テレビ・ラジオ受信関係
筑波中継局ワンセグ受信成功ということで
ここでは放送のサービスエリアについて考えてみる。

電波って四方に同じように出ているのではないか?
一般の方はそう思いますよね?
確かに東京の親局など平野をまんべんなく
カバーしなくてはいけない放送局(送信所)の場合は
無指向性(四方八方にとぶ)です。

特に昭和時代のアナログテレビは民放テレビ局は多くなく
NHK+民放1局という県が多かったのだ。

ところが、県域免許・民放4局の系列化ということがおきてきます。
昭和の最後~平成のはじめに開局した俗に新局というやつです。

こうなってきますと、ナワバリ意識と言いますか、
他の放送区域を侵さないという暗黙な決まり?が
できてきます。そのため、中継局のアンテナは決められた
エリアをサービスするため有指向性(特定方向向け)の
送信アンテナでサービスすることになる。

このナワバリ意識は、CATV・有線テレビの区域外送信、
ラジコの特定エリアサービスなどに禍根(←言いすぎですか?
一般視聴者からしたら迷惑なだけですから)を残してます。

さて、ここではどうやって指向性を出しているのか考えます。

まず、筑波中継局の場合、何故出力が上がっていないのに
エリア変更ができるのか?専門的にはチルトなどと呼ばれるものです。

http://www.nhk.or.jp/mito/channel/tsukuba_qna.html

自動車のヘッドライトなどを思い浮かべるとわかると思いますが、
狭いエリアのときは電波の発信を下向きにしていたわけです。
これを上向きに調整したため、遠くまで届くようになったというわけ。

他にも受信エリア調整方法はいくつかあり、
アンテナの給電方法でも変わる。
アナログのSTアンテナの場合、十字になっている北南面と
東西面の給電位相を変えると(まゆ型~円形)の範囲で調整可能。

電量配分で調整する場合もある(アナログの銚子局など)。

さらには送信アンテナでも調整できる。
FM-FUJI三つ峠局などは東京方面に5素子の八木2段で送信している。
アナログの横浜みなと局ではJR根岸線方面にグリッドパラボラで
指向性をつけて送信している。

送信方向はアンテナを見ればだいたいわかる場合もあるのだが、
電力・位相などで調整をかけている場合、
わからない場合もある。
地デジの中継局のサービスエリアは総務省やDpaのサイトで
よく確認することが大切になる。

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