”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

アントシアニンと酸味って・・・

2015-11-14 11:31:08 | 果物

青森県五所川原市産の果肉が赤いりんご、御所川原については、

以前の記事で書かせていただきました。

  

その時、こんな実験もしました。

この果肉の赤い色はアントシアニンだから、

レモン汁をかければ、鮮やかな赤になるだろうと・・・。

 

●レモン汁をかけた直後

  

  

●かけてから2時間経ちました。

 

    

見た目に大きな変化はありませんが、

お皿の汁には、うっすらと赤い色が付いていました。

 

  

  

アントシアニンは、赤、青、紫など色幅が広く、

熱、気温、酸、アルカリなど環境の変化に対応しながら、

自然界に広く分布しています。

 

  

じっくり、中火で加熱した煮込み料理では、

色はあせてしまいました。

 

  

  

180℃という高温で40分ほど焼いたケーキでは

美しい色は保たれました。

 

 

皮を剥かなかったことも、

色を保てたことに関係しているのでしょうか?

  

 

果肉が赤いりんごは一般的に

 ・酸味が強い

 ・渋い

 ・きれいなだけで、生食には向かない

という問題を抱えています。

 

これは、赤い色を作り出すアントシアニンが、

酸味や苦みの素となっているからです。

まさに、あちらを立てればこちらが立たず・・・。

 

今後、品種改良が進んで、

果肉の赤い色も味も安定したものができるようになるのか?

でも、今のこの「不安定さ」も愛おしく思えるのは、

最後に食べるだけの主婦の呑気な感想なのでしょうか?

 

コメント
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