”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

たぶん世界で一番・・・

2015-11-12 09:17:35 | ブログ

2年前の袋井市の胃部検診でピロリ菌が見つかりました。

長年お世話になっている総合病院の先生に相談し、

内視鏡検査を受け、除菌も済みました。

  

その総合病院は静岡市にあります。

JRとバスを乗り継いで、私の家からだと2時間半。

9年ほど前から、年2回の検査でお世話になっていますが、

朝一番で検査がある時は、始発の電車に乗らなければならず、

決して楽な通院とは言えません。

   

さて、話をピロリ菌に戻します。

袋井市の方針で、ピロリ菌検査にひっかかった者は、

アフターケアのため2年に一度、内視鏡検査を受けるように言われており、

今年度がその年に当たります。

  

静岡の病院の先生は、

「そういう検査なら、わざわざこんな遠くに来なくても

 地元の病院で受ければいいよ。」

と言ってくださいました。

  

 

が、それがこんなに大変なことだとは思わなかった・・・。

 

ことごとく、断られます。

 

要は、

「こっちは、検査の患者をたくさん抱えているんだ。

 そんな検診レベルで来るんじゃない!」

ということらしい。

  

意を決して、初めてのクリニックへ行き、

問診票を書いて、長い時間待たされ、

過去の病歴について色々と質問された後に、

検査を断られる・・・。

  

また、ある病院には、事前に事情を説明する電話をかけました。

その電話も色々な部署に回され、

やっと「書類を持って、都合の良い日にお出で下さい。」

というところまで話が進んだのに、

行ってみたら、総合受付で断られた・・・。

  

こんなことが続けば、心が折れます。

「ああ、今日もダメだった。」と落胆して、

その日は、もう何もしたくなくなります。

  

市の保健師さんにも相談し、

大変親身になってくださいましたが、

具体的な解決策は見つかりません。

  

このままでは、同じことを繰り返すだけ・・・。

ダメ元で、昨日、静岡の病院の先生に相談に行きました。

16時~という一番遅い時間に予約が取れましたが、

患者さんの多い総合病院です。

実際にお目にかかれたのは、17時30分を過ぎていました。

  

事情を説明すると、

先生は快く、検査を引き受けてくださいました。

 

「ほんとですか!ほんとに内視鏡をやっていただけるのですか?

 ありがとうございます!!」

たぶん、この瞬間、世界で一番、

私が内視鏡検査を喜んでいたと思います。

 

どんな検査もやらなくて済むなら、やりたくない。

色々な病気を経験してきたので、なおさらそう思う。

 

  

検査は、来年。

他の検査の予約が入って入る日に、一緒にやることになりました。

 

  

検査の説明を聞き終った時は、もう待合室には誰もいませんでした。

私が昨日の最後の患者。

受付の窓口も閉まり、夜間救急受付でお支払いを済ませ、

守衛さんの横の出口から外へ出ました。

  

 

夜の病院は、恐い、寂しい。

ずっとそう思っていたけれど、

昨日は、がらんとした待合室の灯りが

夜道を照らす一筋の温かい光に感じました。

 

  

検査を巡って奔走したこの数か月・・・。

検査レベルでも、こんなにめげるのですから、

ご本人、あるいはご家族のためにより良い治療を求めて

病院を訪れる方のお気持ちはたまらないだろうと思います。

 

コメント
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