”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

おはたきを取り入れた精進料理

2015-11-17 15:40:20 | 食・レシピ

本日は、農山漁村ときめき女性の研修で、

可睡斎に精進料理の勉強に伺いました。

ときめき女性の今年の食育のテーマは、おはたき。

  

おはたきとは、中遠地方のもったいない精神が作り出した地域食で、

もともとは「くず米(二等米)」で作ったお餅です。

これを、次の世代にどう伝えていったらよいのか?

  

そこで、「精進料理から学ぶ、地域の食、伝統の食」をテーマに、

可睡斎の小金山典座老師に、

おはたきを取り入れた精進料理を教えていただきました。

 

  

小金山典座老師の料理教室に、レシピはありません。

調味料の分量は、誰が食べるのかによって変わるもの。

だから、手順を覚え、味を記憶し、

それを自分なりに再現することが求められます。

 

  

  

小金山典座老師の動きについて行くのが、大変・・・。^_^;

 

  

  

おはたきは、3つの料理に使われました。

そのうちにひとつは、蒸し物に。

 

  

 

 

私が一番興味があったのは、どんなだしが使われているのか?

昆布だしを発見しました!!

 

  

使われている昆布の種類をお尋ねしてみましたが、

特にこだわっていないとのこと。

野菜を多く使うので、昆布だしさえ使わない時もあるそうです。

「野菜から自然にとれるだし」を大切にしていらっしゃいます。

  

  

お料理の完成です。

 

  

・平皿…車麩、南瓜、高野豆腐、おはたき揚げがらみ

・木皿…擬製豆腐、りんご

・坪皿…胡麻豆腐

・皿…おはたきみぞれ蒸し

・小皿…ほうれん草のりまき

・香皿…漬物

・汁椀…おはたき入り味噌汁

・親椀…むかごご飯

 

そして、芋ようかん、さつまいもの皮のかりんとう、衣かつぎまで

作っていただきました。

  

おはたきを使ったお料理だけアップにしてみると、

こんな感じになります。

 

  

 

とても、食べきれる量ではありませんので、

皆さん、お持ち帰りになりました。

  

 

最後に、小金山典座老師がおっしゃった

お料理に対する心構えの言葉を書かせていただきます。

 ●お料理は、自己満足ではいけない。

 ●お料理は、相手のためを思って作る。

 ●お料理は、相手を喜ばせるために作る。

  

 

とても勉強になりました。

相手のためを思って、食材を選び、

調味料を調節して、

ほっとするお料理を作っていきたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

コメント
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