本日は、農山漁村ときめき女性の研修で、
可睡斎に精進料理の勉強に伺いました。
ときめき女性の今年の食育のテーマは、おはたき。
おはたきとは、中遠地方のもったいない精神が作り出した地域食で、
もともとは「くず米(二等米)」で作ったお餅です。
これを、次の世代にどう伝えていったらよいのか?
そこで、「精進料理から学ぶ、地域の食、伝統の食」をテーマに、
可睡斎の小金山典座老師に、
おはたきを取り入れた精進料理を教えていただきました。
小金山典座老師の料理教室に、レシピはありません。
調味料の分量は、誰が食べるのかによって変わるもの。
だから、手順を覚え、味を記憶し、
それを自分なりに再現することが求められます。
小金山典座老師の動きについて行くのが、大変・・・。^_^;
おはたきは、3つの料理に使われました。
そのうちにひとつは、蒸し物に。
私が一番興味があったのは、どんなだしが使われているのか?
昆布だしを発見しました!!
使われている昆布の種類をお尋ねしてみましたが、
特にこだわっていないとのこと。
野菜を多く使うので、昆布だしさえ使わない時もあるそうです。
「野菜から自然にとれるだし」を大切にしていらっしゃいます。
お料理の完成です。
・平皿…車麩、南瓜、高野豆腐、おはたき揚げがらみ
・木皿…擬製豆腐、りんご
・坪皿…胡麻豆腐
・皿…おはたきみぞれ蒸し
・小皿…ほうれん草のりまき
・香皿…漬物
・汁椀…おはたき入り味噌汁
・親椀…むかごご飯
そして、芋ようかん、さつまいもの皮のかりんとう、衣かつぎまで
作っていただきました。
おはたきを使ったお料理だけアップにしてみると、
こんな感じになります。
とても、食べきれる量ではありませんので、
皆さん、お持ち帰りになりました。
最後に、小金山典座老師がおっしゃった
お料理に対する心構えの言葉を書かせていただきます。
●お料理は、自己満足ではいけない。
●お料理は、相手のためを思って作る。
●お料理は、相手を喜ばせるために作る。
とても勉強になりました。
相手のためを思って、食材を選び、
調味料を調節して、
ほっとするお料理を作っていきたいと思います。
ありがとうございました。