今年の4月に始まった「機能性表示食品」制度。
この制度は、国の審査に時間がかかるトクホとは違って、
表示される内容の科学的根拠を示す研究結果や論文を
販売の60日前までに消費者庁に届けるだけでいい
というものです。
そして、トクホでは許可を求めるのが難しかった
生鮮食料品にまで活用することができます。
その第一号に認定されたのが、静岡県浜松市
JAみっかびのブランドミカン「三ヶ日みかん」です。
11月4日に出荷が始まり、5日には店頭に並んでいました。
どんなふうに表示されているのか見てみましょう。
こちらは、段ボール箱。
そして、こちらは袋入りのもの。
「本品には、β‐クリプトキサンチンが含まれています。
β‐クリプトキサンチンは骨代謝のはたらきを助けることにより、
骨の健康に役立つことが報告されています。」
と書かれています。
野菜や果物が「栄養素を詰め込んだ箱」だとは
決して思っていませんが、
先月末に発表になった電通の機能性表示制度専門チームが
20~60代の全国の男女1000人を対象に行った調査によれば、
機能性表示食品やトクホへの興味、関心が
高まっていることが伺えます。
また、同調査の中で、
「得られる効能、効果として関心の高いもの」が報告されていますが、
女性は「強い骨を維持するのに役立つ」を
第3位に挙げています。
さらに、全国の柑橘類の生産量が1975年の約366万トンをピークに
2014年には約87万トンに減少しているという現状を考えても、
三ヶ日みかんの機能性表示が、
他産地との差別化につながれば良いと願っています。
三ヶ日みかんの早生品種は、12月中旬までに約11,000トン、
主力品種の青島は、12月中旬から来年4月までに約20,000トンの
出荷を見込んでいます。
さあ、三ヶ日みかんで折れない体を作りましょう!!(^_-)-☆