「業務スーパーで韓国産のだし昆布を見つけました。」
とメッセージをいただきました。
これまで、だし講座で
昆布についてお話させていただく機会はありましたが、
北海道の真昆布、日高、羅臼、利尻のことしか考えてこなくて、
だし用の昆布が輸入されているかどうかなど
考えたこともありませんでした。^_^;
で、行ってみました、業務スーパー。
ありましたよ!! これですね。
不勉強を深く反省し、輸入昆布について調べてみました。
●昆布の栽培方法について
輸入昆布のお話に入る前に、昆布の栽培方法についてまとめておきます。
・天然昆布
海に自生している昆布で、自然に発芽してから2年で収穫できる。
「天然昆布」と表示することができる。
・養殖昆布
陸上施設で天然昆布より採苗をして、ロープで海水面にて
2年かけて栽培し、収穫する。
「養殖昆布」の表示義務はないが、「天然昆布」とは表示できない。
・促成昆布
陸上施設で天然昆布より採苗をして、バイオで成長させたものを
海水面で1年で栽培し、収穫する。
「促成昆布」の表示義務はないが、「天然昆布」とは表示できない。
●日本に輸入されている昆布は
・ロシア(サハリン)産昆布…天然昆布
・中国産昆布…促成栽培
・韓国産昆布…促成栽培
※「中国産、韓国産昆布は、真昆布の種苗を現地に持ち込み栽培したもの」
という表記を見つけました。
●昆布は輸入制限品目
昆布は、輸入制限品目に指定されており、輸入量には制限があります。
中国産、韓国産昆布の輸入量は、年間1500~2000tです。
(国産昆布の総生産量は、年間14000~20000t)
業務用のスーパーで輸入昆布が売られているということは、
良質で安い昆布を求める声が、
食品業界で増えているということなのでしょう。
また、ひとつ勉強になりました。
ありがとうございました。