”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

輸入昆布のことを考えてみた

2015-11-23 09:24:57 | だし

「業務スーパーで韓国産のだし昆布を見つけました。」

とメッセージをいただきました。

  

これまで、だし講座で

昆布についてお話させていただく機会はありましたが、

北海道の真昆布、日高、羅臼、利尻のことしか考えてこなくて、

だし用の昆布が輸入されているかどうかなど

考えたこともありませんでした。^_^;

  

で、行ってみました、業務スーパー。

ありましたよ!! これですね。

 

  

 

不勉強を深く反省し、輸入昆布について調べてみました。

  

●昆布の栽培方法について

輸入昆布のお話に入る前に、昆布の栽培方法についてまとめておきます。

 ・天然昆布

  海に自生している昆布で、自然に発芽してから2年で収穫できる。

  「天然昆布」と表示することができる。

 

 ・養殖昆布

  陸上施設で天然昆布より採苗をして、ロープで海水面にて

  2年かけて栽培し、収穫する。

  「養殖昆布」の表示義務はないが、「天然昆布」とは表示できない。

 

 ・促成昆布

  陸上施設で天然昆布より採苗をして、バイオで成長させたものを

  海水面で1年で栽培し、収穫する。

  「促成昆布」の表示義務はないが、「天然昆布」とは表示できない。

  

●日本に輸入されている昆布は

 ・ロシア(サハリン)産昆布…天然昆布

 ・中国産昆布…促成栽培

 ・韓国産昆布…促成栽培

  ※「中国産、韓国産昆布は、真昆布の種苗を現地に持ち込み栽培したもの」

   という表記を見つけました。

  

●昆布は輸入制限品目

  昆布は、輸入制限品目に指定されており、輸入量には制限があります。

  中国産、韓国産昆布の輸入量は、年間1500~2000tです。

  (国産昆布の総生産量は、年間14000~20000t)

 

  

業務用のスーパーで輸入昆布が売られているということは、

良質で安い昆布を求める声が、

食品業界で増えているということなのでしょう。

  

また、ひとつ勉強になりました。

ありがとうございました。

   

コメント (2)
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