”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

二番だしって何?

2015-11-29 10:44:34 | だし

二番だしというのは、一番だしをとったあとのだしがらに

追いがつおをして、5分ほど弱火で煮てとるもの・・・

と、ずっと思っていました。

  

ところが、先日参加させていただいた

オークラアクトシティホテル浜松の日本料理 山里の

料理長さんから教えていただいた方法は、全く違っていました。

  

昆布だしを沸かして、かつお節を入れ、

中の強火でコトコト10分煮出す・・・というものでした。

しかも、使っているかつお節は、荒節の薄削り。

 

厚削りならともかく、薄削りを10分も煮出した経験はなく・・・。

しかも、中の強火なんて!!(@_@;)

今まで、やらないように注意してきたことが、

すべて盛り込まれている感じがしました。

  

しかし、その二番だしで作ったお料理は、

すべておいしかったのです。

  

二番だしの定義がわからなくなって、

きちんと調べようと思いながら、約2週間が経ちました。

  

ところが、昨日、やっと見つけました。(^^)v

「二番だしとは、一番だしをとった後のだしがらで作るもの」

という記述が圧倒的に多い中で、

「一番だしをとらずに作る煮物用二番だしのとり方」

説明されていました。

  

しかも、ご紹介されているのは、

ご夫婦でだしソムリエとして活躍されている昆布屋さん。

その方法は、こちらです。

  

 

やってみました。

 

水の入ったお鍋に、昆布とかつお節を同時に入れるのも

初めての経験です。

 

  

 

そして、それを沸騰させ、中の強火で5分ほど煮込みます。

これも初めての経験。

 

  

 

そして、できたおだしは・・・

 

一口飲んだ感想は、「濃い~!!」「力強い~!!」

  

タブーと思っていたことを全部やっているのにも関わらず、

実に力強く、香り高いだしがとれました。

  

 

で、二番だしについて改めて考えてみました。

一番だしのだしがらを使う場合も、

このように一番だしをとらずに作る場合も、

共通していることは、昆布とかつお節を煮込んでとるということ。

 

煮込みだしが二番だし・・・ということで納得いたしました。

あ~、頭を常に柔軟にしておかないと、

だしの答えはひとつじゃない・・・。

これには、何度もぶつかっています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする