青パパイヤのことは、度々投稿させていただいております。
最新の投稿は、こちらです。
遠州地方でも栽培が広がっていますが、
誤解を恐れずに言わせていただくと、
栽培に取り組まれている方は、年齢が高めの方が多く、
これまでの人生で青パパイヤを食べたことがない…という人がほとんど。
(もちろん、生産者でいらっしゃるので、食べ方は熱心に研究されています。)
そして調べてみると、
今、全国各地で青パパイヤの栽培が行われていることがわかりました。
温暖な地域でのみ栽培されていると思ったら、栽培の北限は東北地方!!
宮城県や青森県でも栽培されています。
【写真はフルーツタワーという品種です。画像お借りしました。】
どうして今、青パパイヤなのか?
その理由を、生産者側と栄養価の両面からまとめてみました。
●生産者にとって栽培しやすい
青パパイヤの特徴
・病害虫に強い。
・鳥獣による被害が少ない。
・植えてから収穫するまでの期間が比較的短い。
・肥料や農薬がほとんど必要なく、栽培の手間があまりかからない。
↓
高齢化や人手不足に苦労する農家でも新たに栽培を始めやすい。
耕作放棄地の解消につながる。
●健康効果に注目が集まる
青パパイヤの栄養成分
・たんぱく質分解酵素 パパイン
食べ物の消化を助け、体内の脂肪、糖質の代謝を高める。
・ビタミンCたっぷり
美肌効果、活性酸素を抑える。
・豊富なポリフェノール
活性酸素を抑え、生活習慣病予防効果が期待できる。
↓
ダイエット効果 がん予防効果 老化防止効果が期待できる食材
つまり、農家の高齢化や耕作放棄地の問題を解決し、
健康や美容に関心の高い人たちの間で注目が集まる食材
ということで、栽培が各地に広がっているようです。
ここで、青パパイヤの生育適温についてまとめてみます。
生育適温は23℃~28℃
18℃ 生育が緩慢になる。
14℃以下 出葉・開花が停止する
5℃以下 枯れる
※栽培の北限である東北地方でも、生育適温範囲内なら栽培が可能
ということになります。
こうしてみると、青パパイヤは
農家が抱える問題を解決し、現代人の健康にも寄与する夢のような食材
ということになりますが、
この食材が一般家庭にどこまで浸透していくのか?
それが一番気になります。
ブログを通じて、多くの方と交流させていただいていると、
自分にとっては、ごく一般的な野菜だと思っていたものが、
ある人にとっては「一度も食べたことがない。」と言われる野菜だったり、
驚くことが多々あります。
世の中には、レストランでは食べたことがあるけど、
自分では料理したことがないという野菜がたくさんあります。
つまり、食べたことはある、知ってはいるけど、
「一般家庭として一般的ではない野菜」がたくさんあります。
今の青パパイヤは、
タイ料理屋さんで食べるソムタム、
沖縄料理屋さんで食べるパパイヤイリチー、
として人気があるレベルではないでしょうか?
日本各地で作られてはいるけど
一般家庭に浸透していくためには、食べ方を含め、
解決していかなければいけない問題がたくさんあると感じています。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。