訳あって、ずっと苦手意識があった宗田かつお。
自分では、もう宗田かつおで、おいしいおだしはとれないと思っていました。
その訳というのは
1.その昔、夫が宗田かつおを釣ってきました。
飼っていた猫が、宗田かつおを跨いだのです!!
「ネコマタ」を目の前で見た私は、宗田かつお=まずい魚というイメージが
出来上がってしまったのでした。(@_@。
2.今から10年ほど前、名古屋にあるだしの製造・販売会社の方から、
「これでおでん作るとおいしいから!!」と言って、
500g入りの業務用宗田かつおのだしを渡されました。
静岡で育った私は、かつお節と昆布のだししかとったことがなく、
しかもかつお節の形状は「薄削り」と「厚削り」しか見たことがなかった。
その宗田かつおのだしは、「薄削り」でも「厚削り」でもなく、
粗く破砕したような形状のものが入っており、
しかも業務用なので「だしのとり方」など袋に表記されていなかった。
水からとったり、沸騰させたお湯からとったり、煮出す時間を変えたり、
色々工夫したけど、魚臭いだししかとれず、
冷凍庫にはいつまでも大袋の宗田かつおが残っていました。(T_T)
そんな苦い思い出がある宗田かつお。
しかし、親しくさせていただいている豊橋の老舗かつぶし屋さん、
丸文岩瀬商店さんの「そうだ厚削り」を送っていただき、
もう一度挑戦してみようと思ったのです。
この商品は、初代岩瀬文吉様が、大正時代に地域に広め、
80年余り愛され続けています。
そこで、「そうだ厚削り」と日高昆布を合わせて、おだしをとってみました。
水1Lに対し、そうだ厚削り20g、日高昆布10gでとりました。
もうびっくり!!
今まで、宗田かつおに抱いていたイメージが一瞬で消えるくらい
力強い中にも品のあるおだしがとれました!! ヽ(^o^)丿
やはり、愛され続けるのには訳があるのですね!!
このおだしで作ったお料理は
ズンドゥブとトマトの丸ごとおひたし
ズンドゥブは、家にある食材で作ったので、
あさりではなく、シーフードMIXを使っています。
散らしてあるネギも、葉ネギが手に入らなかったので、
畑で成長途中の下仁田ネギの葉をカットして使いました。(^-^;
宗田かつおの力強い風味が、コチュジャンや唐辛子とよく合います。
トマトの丸ごとおひたしは、湯剥きしたトマトを
おだしと淡口醬油と塩一つまみで作ったお汁に1時間ほど漬けておきました。
トマトの酸味と甘みが、宗田かつお、昆布の風味とマッチしています。
やはり、本物に出会うって大切なことですね。
この年になって、苦手なものがひとつ無くなって、本当にうれしい!!
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