”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

なぜ軸が太いの?春キャベツ!

2023-05-17 21:04:39 | 野菜

春キャベツもそろそろ終わりに差し掛かっているのでしょうか?

農家さんのSNSを拝見しても、畑で夏秋キャベツが成長する様子を

載せている方が増えてきました。

  

それなら、今のうちにずっと抱いていた疑問を解決したい!!

 

   

それは、春キャベツの軸は、どうしてあんなに太くて、硬いのかということです。

 

  

  

テレビの料理番組を観ていても、

「春キャベツの軸は硬いので、外してください。」

という料理研究家の方が結構いらっしゃいます。

  

自分自身を振り返っても、冬キャベツや夏秋キャベツの軸は

薄くそぎ切りにして、一緒に料理してしまうのに対し、

春キャベツだけは、軸を使ったきんぴらとかポタージュとか、

「軸のための食べ方」を常に考えています。

 

  

ハウス食品さんのHPに、

春キャベツと冬キャベツの軸の違いがよくわかる画像がありましたので、

拝借いたします。

春キャベツの軸の頑丈さが伝わってきます。

  

 

どうして、春キャベツだけこんなに軸が太いのか?

その理由を知りたくて、ずっと調べているのですが、

明確な答えを見つけることができずにいます。

  

 

私は、こんなふうに推測しているのですが・・・。

  

春キャベツが、他の時期のキャベツと大きく違う点は、

いくら温暖な地域で栽培されているとは言え、

冬の寒さの中、成長するということです。

   

そして、この太い軸は、葉脈の軸。

葉脈の主な役割は、次の2つです。

 ・水分や養分を運ぶ。

   ・葉を支える。

 

この赤い字で書いた部分を元に、こう考えました。

 

冬野菜は、冬の厳しい寒さに耐えられるように、

細胞内に蔗糖、ブドウ糖、果糖などを蓄積します。

そして、低温により、植物の呼吸は低下し生長速度が遅くなるので、

光合成で作られたブドウ糖は生長やデンプン合成に使われるのではなく、

細胞内に蔗糖などの形で蓄積することになります。

これが冬野菜が甘くなる理由です。

 

冬野菜なら、これでいいのでしょう。

しかし、春キャベツは冬の間も生長し続けなければなりません。

光合成で作られたブドウ糖をエネルギー源として生命活動を行い、

根から地中の水分や養分を取り込み、アミノ酸を作り、そのアミノ酸を組み合わせて、

成長に必要なたんぱく質や脂肪、ビタミンなども作り出す必要があります。

 

そのためには、水分や養分を運ぶ葉脈がしっかりしていなければ!!

それで、葉脈の軸が、他の時期のキャベツに比べてたくましくなったのでは?

  

と、推測したのですが、確証が得られません。

どなたか、植物の生長にお詳しい方がいらっしゃいましたら、

ご教授いただけると大変うれしく思います。

 

よろしくお願いいたします。

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (keiko(けいこ))
2023-05-17 21:49:57
こんばんは♪
初めてコメントさせていただきます。

今日も(昨日もですが)春キャベツ食べ、、調理してるとき 私も思ってました。でも それが特徴なんだと思うだけで(^_^;)
とてもわかりやすいご説明 ありがとうございました。
返信する
keikoさん、おはようございます! (ume724)
2023-05-18 05:31:12
温かなコメントをいただき、ありがとうございます。
ブログに書いたことは、色々調べた上での私の推測nすぎませんが、
また、何か詳しいことがわかりましたら、投稿させていただきますね。

ありがとうございました。(^-^)
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Unknown (1948219suisen)
2023-05-18 07:37:57
私もいつも疑問に思っていたことを書いてくださり、ありがとうございました。春キャベツの葉が柔らかくて美味しいのは確かですが、捨てる部分が多いのはもったいないと思っていました。良い料理方法があれば、またご教示ください。
返信する
Unknown (小さな森)
2023-05-18 08:28:48
お早うございます。
寒い時期に外葉を大きく広げ中心部を寒さや雪風から守る為に茎が太いと考えてます。
以前上手く栽培出来た時は全体で座布団一枚が隠れる程に成長してます。
外の葉が大きく育ち適温に成ると樹に軟らかい葉が育ちました。
逆に不思議と感じたことも無かったです。
料理研究している方の視点は栽培して見ると納得行くかもしれません。
記憶の中の美味しい物探しで家庭菜園始めてます。
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水仙さん、ありがとうございます! (ume724)
2023-05-18 10:34:44
水仙さんも同じ疑問を抱えていらしたとのこと、
大変うれしく思います。
春キャベツの太い軸は、薄く切って、他の野菜ときんぴらにしたり、
軟らかく煮込んでポタージュにしたり、スープの浮き実に使ったりしています。

野菜のおだし「ベジブロス」にも活用しています。
ご存知かもしれませんが、拙ブログでもベジブロスのとり方を説明しておりますので、
よろしかったらご覧ください。(^O^)

https://blog.goo.ne.jp/ume724/e/d474d62839c70d67040d2d0656ec95d1
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小さな森さん、ありがとうございます! (ume724)
2023-05-18 10:47:47
小さな森さんのコメントの中にあった「外葉」という言葉に、
ヒントをいただきました。
 
小さな森さんがおっしゃるように、外葉の役割は
・大きく広げ中心部を寒さや雪風から守る。そのため為に茎が太くなる。

そして
・外葉から空気中の二酸化炭素を吸収し、酸素と糖分、デンプンなどを作り出す。
・茎は酸素と水を外に吐き出しながら、様々な養分を作り出す。

こうやって書き並べてみますと、
すべて春キャベツが寒さを乗り越え、生長し続けるために行っていることが、
茎を太くすることにつながっているように思えます。

貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
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