雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

うつろ屋軍師

2020-04-11 | 
先日読了した『くせものの譜』。
非常に面白く、著者の箕輪諒が気になって気になって早速読了しました。


 
恐らくその名を知ってる方はそう多くはないのではないでしょうか。
主人公は織田信長の重臣丹羽長秀の配下、江口三郎右衛門正吉。
そもそも丹羽長秀がそれ程知られていないというか、あまり主人公にならない人物ですもんね。
ただ織田家では筆頭家老柴田勝家に次ぐ人物。
豊臣政権でも最盛期には若狭・越前・加賀(二郡)の123万石の大大名です。
ワタシも長秀を知ることからこの本が始まりました。

さて江口正吉。
戦にあたって合理性はあるも奇策をひねり出すことから、空論屋(うつろや)とも呼ばれたそう。
その実現性に難があることを思いつく。
しかしその才能を長秀は買っており、丹羽家において様々な場面で活躍する。

しかし長秀没後、あまりにも力を持つ丹羽家は秀吉にとって看過できない存在となり、長秀の後を継いだ長重は数万石に減らされる。
家の重鎮も去っていく中、正吉は丹羽家の筆頭家老として家を取り仕切っていく。

そして天下人であった秀吉没後、関ケ原の戦いへと時代は移りゆく。
東についた隣国加賀の前田家との北陸版関ヶ原と言われる浅井畷の戦いが始まる・・・。

本当に江口さんて?という感じだったのですが、本作では小賢しい印象のある軍師とは違い、爽やかで飄々とした人物像に描かれています。
所々で歴史上の有名人との交流が散りばめられていてそれも面白い。

大坂の陣では『くせものの譜』で主人公だった御宿勘兵衛も登場。
恐らく本作がデビュー作なので、ここで登場させた勘兵衛を次作で活躍させたって感じでしょうか。

しかし箕輪諒、面白い。
なかなか光が当たりづらい歴史人にスポットを当てて、なおかつそのスポットの当てっぷりがわざとらしすぎず絶妙。

次も読み始めています。


ジャズ
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くせものの譜

2020-04-04 | 
今日は朝イチでトレーニングの予定でしたが、ごっそり二度寝。
トレーナーからの電話で目覚める。
今日はキャンセル。
ごめんなさい。

言い訳:一昨日とその前日のトレーニングがきつくてかなりの筋肉痛だった?!

さて面白い作家さんと出会ってしまいました。
読了した本は箕輪諒 『くせものの譜』。

 
戦国時代の武将 御宿勘兵衛(みしゅく・かんべえ)を主人公に武田家滅亡から大坂夏の陣までを描く連作短編集。
武で名を馳せ、しかし仕官した家は次々に滅び主を変えていく。
ついた異名が「厄神」。

しかしこの転々と移って行く先々で、勘兵衛を通して当時の武将たちの思い・生き様を見せていく描写の仕方がスゴく斬新。
箕輪諒、まだ若いですが従来の歴史小説とは違う描き方をします。

ところで勘兵衛、あまり知らない方も多いかもしれませんが、実は大阪の陣において、家康から豊臣方の要注意人物の一人として
「浪人衆の中で武者らしいのは、後藤又兵衛と御宿勘兵衛だけだ」
と名前を挙げられるほどの人物なのです。

そんな彼の人物像の描き方もいいですし、物語のスピード感も絶妙。
なかなか読みごたえのある1冊。

この作者気に入ったので、早速後2冊追加発注。


ジャズ
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信長嫌い

2020-03-26 | 
今日はジム。
あまり出歩くな、とのことだけどもクルマの移動でほとんど歩いてないから良しとする。
どうにかして目標体重まで落としていきたいのだけど、最近どうしてもラーメンが食べたくてちょっと糖質制限を脱線してしまっています。

ダメだ!!
こんなんじゃダメだ!!
気合を入れ直しました。
で、今筋肉痛で腕が上がりません・・・。



さて読了しました、天野純希 『信長嫌い』。

 
先日読了した『覇道の槍』の後の時代。

戦国時代の主人公の一人 織田信長。
彼がいなければ、彼さえいなければ。
その時代ですんなり生きていけたかもしれない7人の話。
7人は

今川義元
真柄直隆
六角承禎
三好義継
佐久間信栄
百地丹波
織田秀信

よく知られた義元以外はなかなか小説でもお目にかからないメンバー。
彼らの人生において、信長が大きな存在として、直接接する場面もあれば、遠目で見ただけ、昔の記憶、という形で現れてきます。
いずれの場面でもほぼ信長が何か当人に話すということはないのですが、彼らの話す中には常に信長がいる。
7話を通して信長の存在感を非常によく表していると思います。
直接信長を描かずに話の主人公に信長を語らせている。
天野純希、恐るべし。

ここのところ天野純希だったので、次は御大 司馬遼太郎の戦国時代を読み始めています。
そして時代小説家として最近始めて知った箕輪諒も面白そう。

まあ時間はあるのだ。
・・・残念ながら笑

ジャズ
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覇道の槍

2020-03-14 | 
今日は雨。
少し寒い。

首都圏では雪とのこと。
しかも桜が咲いたと。
なんか変な春模様。

さて読了いたしました。
天野純希 『覇道の槍』。


 
NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』で、現在室町幕府崩壊に向けて物語が進んでいますが、前々からこの室町時代末期〜戦国時代初期というのはすごく興味があって、北条早雲を始めとした関東圏の動きは色んな歴史小説を読みましたが、肝心の京の動きはあまり読んだことなくて、この本を楽しみに読みました。


主人公は三好元長。
もう「三好」の名前が出た時点で、ワタシの中では「悪党」という単純なイメージがあって、それは多分時代の寵児となった織田信長を是としたワタシの歴史観なんでしょう。

しかし時代はそんな簡単な勧善懲悪とは異なるものです。
陰謀と調略の数々。
実際に戦国時代はこれらが中心だったのでしょう。
これらが叶わぬ場合に武力が発動されて、誰も好き好んで戦を好むとは思えない。

元長が阿波の国から京の中心へと出ていく。
そこには善人の行いとはかけ離れたことも多々あります。
しかしそれらには人間の強い思いがあり、それを実現させるためにはある一面からは「悪」と見られることも行わなければならない。
元長も一緒に立ち上がった面々と時にぶつかり騙し合っていく。

何が正義なのか。
時代に残ったものが正義を謳っているだけで、事実は歴史に埋もれていきます。

こうやって小説で当時の思いに耽ってみるのが、ワタシは好きです。

この本の筋書きもある方向から見た一面。
また違う主人公から見た物語は変わるんでしょう。

「麒麟がくる」の少し前の時代の話。
大河を見る上で面白くなる話を読むことができました。

著者の天野純希は 『破天の剣』に続いて2作目かな

 
著者は若いですが、なかなか面白い話を書く。
続けて彼の著書を読んでいます。


ジャズ
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秋月記

2020-03-11 | 
前回反省の1mmカットをしましたが早速伸びたため3mmカット。
やはり3mmから5mmくらいが落ち着きます。
次回刈るときは4mmにしてみようかな。
春のボウズ。

さて先日読了した本ですが葉室麟の『秋月記』。

 
葉室作品は3作目。
鬼神の如く: 黒田叛臣伝』『無双の花』に続いてワタシの故郷福岡に関する歴史小説です。
葉室さんも福岡北九州市生まれということで、その作品は福岡に関するものも多いです。

 
 
本作は江戸後期の筑前の小藩・秋月藩が舞台。
専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっている中、間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する。
藩政の刷新に情熱を傾けようとする小四郎だったが、家老失脚の背後には福岡藩の策謀があり、いつしか仲間との絆も揺らぎ始めて、小四郎はひとり、捨て石となる決意を固めるが―。

藩を運営していく若い藩士たちの志がいつの間にか「立場変われば」的な事になっていき、各々自分の運命を受け入れざる負えない様は、ワタシ自身も同じように感じるところもあり。
ただその中にあって軸をブラさないためには自らを汚しめることも厭わない主人公が眩しく見えるところがありました。

葉室作品はその歴史的な背景に色付けする人情要素の匙加減がとても好みで絶妙。
2017年にお亡くなりになりましたが、まだ彼の作品で気になるものもありますので読んでいこうとおもいます。


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本読もうっと

2020-01-24 | 
時間があります。
使い始めたSpotifyにのめり込んでずっと音楽聴いていました。
あと筋トレとウォーキング。

本読みたい。

本買ってきました。
2冊。


 
 
古本屋で。
斎藤茂太さんはもうお亡くなりになっていますが、ワタシの今のこの時期だからこそ一度読んでみたかった。
あと歴史小説好きなので司馬遼。
戦国時代に紀伊地方で鉄砲で名を馳せた雑賀衆の棟梁 雑賀孫市。
『村上海賊の娘』でも重要な役割で登場していました。

 
多分これからしばらくはいっぱい本を読むと思います。
図書館もうまく利用しないと。
近くに図書館あるので。

本買った後喫茶店に行って、Penを読みました。

 
やっぱり魚だよ。
お寿司が美味しそう。
いま食べられないけど痩せた暁にはたらふく食べてやる。
好きなお寿司ランキングとか掲載されていました。
ワタシは青魚が好きですね。
アジ最高。


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最近読んでる本

2019-11-20 | 
ちょっとおすすめしてもらった本。
先日飲みに行った時に知り合ったオジサンから進められた本。

 
ざこばさんと知り合いらしく、おもろいから読んで!!って言われ、その場でお借りしました。
読んだらお店に帰しといてな!とのこと。
オジサン自体がめっちゃおもろい人やったんで多分いい本だろうな。
読んだら読後の感想書きます。

あとは雑誌で『Casa』。

 
建築としてみたときの神社について。
結構知っている神社でもその造りについての知識は殆どないので面白い。
これは何度も読める。

あと切ないところではありますが『LEON』。

 
もうLEONの年なんですね。
37.5歳のOceansは無理なのか・・・・。
でもLEON、良いこと書いています。
もちろん、ここに掲載されている洋服はリッチなミドル向けなのでワタシは買えませんが、色使いとか着こなしとかはなるほどもうLEONの域なんだろうなと思います。

ちなみに特集ではなく、広告の1枚がめっちゃ気になりました。



こーれ、ちょっとかっこよくないですか?
無骨なレザーに赤・茶系のチェックパンツ。
靴は載っていなかったけど多分黒のレザーブーツ。

ちょっとこれを目指してアイテム探そう。
もちろんこれそのままのブランドで買うととんでもない金額に行くのでこれに近づけてみたい。
これで登場したら絶対オットコマエやなー。

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最近読んだ雑誌

2019-10-01 | 
最近読んだ雑誌。


 
バスキアってよく知りませんでした。
作品も初めてみたかも。
名前はどっかのお金持ちが落札したニュースを見たので知ってはいましたが。

この本でしっかり説明も掲載されていて少し分かりました。
ぜひ実物を見てみたくなりました。
東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで展覧会が開催されているらしい。
大阪でもやってくれないかな。

あとはジャズのBluenoteの歴史が軽ーく掲載されていました。
だいぶ浅い情報でしたが。



 
あとはNumber。
やっぱりラグビーですよね。
ここまで深堀りした選手たちの本音とかなかなかTVで見ることはできない。
やっぱり専門の本には敵わない。

だいぶネットから情報を仕入れて久しいですが、より深い情報はまだ書店系メディアにはかなわんなー、と思った次第です。


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おぉおぉー、もう売ってたのね

2019-07-10 | 
今日は主治医(メンタル)の診察日。
夕方の診察で少し遅めに行ったので、オープン直後の人の多さを回避できたかな?と思って入ると待合室がすし詰め状態。

・・・病んでるよ日本人。

めっちゃ待つことに。
仕方がないので一度外に出てコーヒーでも飲んでゆっくりしよう。
ローソンでコーヒー買って、近くの喫煙所で一服。
まだ早いな。
よし、本屋で立ち読みでもするか。

・・・あら、伊坂幸太郎の新作じゃね?
もう出てるじゃないですか、『クジラアタマの王様』。



 
おいおい、Amazon。
いつも余計な商品を売りつけようとするくせに、肝心の欲しいものがでていることを教えてくれないなんて駄目じゃん。

本のうたい文句を見てみます。

「製菓会社に寄せられた1本のクレーム電話。
広報部員・岸はその事後対応をすればよい…はずだった。
だが訪ねてきた男の存在によって、岸の日常は思いもよらない事態へと一気に加速し…。書き下ろし長篇小説。

異物混入、政治家、アイドル、
人々の集まる広場、巨獣、投げる矢、動かない鳥――。

巧みな仕掛けとエンターテインメントの王道を
貫いたストーリーによって、
伊坂幸太郎の小説が新たな魅力を放った
ノンストップ活劇エンターテインメント。」

書き下ろし。
期待値が上がりますね。

いつものようにゆっくりと読みふけりたいと思います。

ちなみに作中で物語の鍵を握る鳥・ハシビロコウにちなんでPVが出ています。





どうやらハシビロコウの学名が「クジラアタマの王様」らしいですね。

ワタシの誕生日が発売日のこの一冊、絶対面白い本であってくれ、と願っています。

読みます。

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いまさら?! BLUE GIANTを読む!!

2019-06-26 | 
ジャズが好きなら当然読んでるだろっ!!
って突っ込まれそうですが、ようやくマンガ『BLUE GIANT』をシッカリ読み始めました。


 
 
まだ5巻までしか読んでないですけど。

しかし面白いですねー。
「世界一のジャズプレイヤーになる!!」

仙台の高校生 宮本 大が中学生の時に観たジャズライブに感動して、部活でバスケをやる傍ら河川敷で「我流」テナーサックスを練習。
そこからジャズプレイヤーとしてのし上がっていくストーリーです。

ワタシが初めて読んだのは、病院の待合室。
例の頚椎症治療のための整形外科。
多分先生がジャズ好き。
待合室にはいつも「枯葉」が流れています。

いくつか購読されてる雑誌があるのですが、その一つがビッグコミック。
そこで連載されています。
最初はジャズのマンガは珍しいね、と思って読み流していただけですが、最近ガッツリ読んでます。

音楽が流れないマンガにあって、ジャズを感じさせるところがスゴイ。

あと何と言っても
「オレ、○○○になる!!」
っていうストーリーが好き。

ONE PIECEしかりキングダムしかり。
「海賊王になる」
「大将軍になる」
そして
「世界一のジャズプレイヤーになる」
・・・好きですね。

BLUE GIANTは10巻で一旦終わり、世界に羽ばたくBLUE GIANT SUPREMEが現在連載中。
「世界編」ですね。

おそらくこのマンガ自体も世界で読まれるんじゃないでしょうか。
面白い。

ジャズ
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