雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

Uptown in Orbit

2022-11-11 | 音楽
本日Yuさんを病院に連れていきお薬を処方してもらいました
明け方39.4℃まで熱が跳ね上がったので心配しましたが
只今37℃半ば
キツイところは乗り越えたのかな・・・
後はワタシと奥さんが感染しないように注意しないと

今日はエメット・コーエンの新譜『Uptown in Orbit』です

 
  1. Finger Buster
  2. Uptown in Orbit
  3. My Love Will Come Again
  4. Spillin' the Tea
  5. Li'l Darlin'
  6. The Loneliest
  7. Uptown in Orbit (Reprise)
  8. Distant Hallow
  9. Mosaic
  10. Venus de Milo
  11. Braggin' in Brass
Emmet Cohen (p)
Russell Hall (b)
Kyle Poole (ds)
Patrick Bartley (as on 2, 3, 6, 7, 8)
Sean Jones (tp on 2, 3, 6, 7, 8)

2011年セロニアス・モンク・インターナショナル・ピアノ・コンペティション3位入賞
その他数多くの賞を受賞しまくってMack Avenue Recordsからメジャーデビューを果たしたピアニストです
当ブログにもハーリン・ライリーの『New Direction』で登場していました
コーエン、と言う名ですからイスラエル系ですかね?
米国出身らしいです

現在ハーレムに在住のようなのですが、そのプレイスタイルは正にハーレムストライドスタイル
1920年代にデューク・エリントンらが住んでいたエリアというから筋金入りですね
元々幼少期にクラシックから始めジャズにのめり込むというゴールデンコースをたどっているからなおのこと
しかしオールドスタイルにとどまらず、特にクインテット構成ではコンテンポラリーの側面も出ていて、かなり幅広くカバーできそうです

1曲目のローファイ的オールドスタイルを聴くとウキウキしてその後が楽しみになります
2曲目のタイトル曲は現代的要素が高く、3曲目のカヴァーはクインテットで2管がしっとりと歌い上げます
5,6曲目のスローはジャズバーでライブを聴いているかのような感覚になります
9曲目のカヴァーはエレクトロ要素をわずかに加えているところがちょっとしたスパイス
ラストはトリオでアップテンポでノリの良い〆に気分も良い



コーエンはこのコロナ禍において、毎週月曜日の夜(日本時間の火曜日の朝)に“Live From Emmet's Place”と名付け、ハーレムの自宅アパートからストリーミング配信を行っています
これがすごく人気があって、色んなアーティストが参加しています
現在Youtubeにアーカイブがアップされています


オススメのジャズマンです!


Multicolored Midnight

2022-11-07 | 音楽
ちょっと土曜の疲れが未だ取れず
ただ関係者から感謝の連絡をいただく度にありがたく思うところです
やった甲斐があったなぁ、と
今夜寝たらすっきりできそうかなー?

さてさて今日は
今年で結成10年になるフリージャズトリオ Thumbscrewの『Multicolored Midnight』です


 
  1. I'm A Senator! 
  2. Song For Mr. Humphries 
  3. Survival Fetish 
  4. Shit Changes 
  5. Fidgety 
  6. Multicolored Midnight 
  7. Future Reruns and Nostalgia 
  8. Capsicum Annuum 
  9. Swirling Lives 
  10. Should Be Cool 
  11. Brutality and Beauty
Mary Halvorson (g)
Michael Formanek (b)
Tomas Fujiwara (ds, vib)

この10年で7枚目になる本作
気鋭のギタリスト メアリー・ハルヴォーソン、ベテランベーシスト マイケル・マイケル・フォーマネク、即興系のリーダー作もリリースしている日系ドラマー トーマス・フジワラのトリオです
過去の作品では、レビューしていませんが『Theirs』『Ours』の2枚を所有しています


 
ともに2018年の作品なのでもう4年も前なんですね
フリージャズのギタートリオで、インプロビゼーションの妙もさることながら、各々の音の圧というかインパクトというんでしょうか、個々人の技量を感じさせてくれます
当時はハルヴォーソンのギターに気が行きがちだったのですが
本作では各人の音が際立っているように感じます
ハルヴォーソンの今回のエフェクトは新鮮で、フジワラのヴィブラフォンが新しいトリオの可能性を感じさせます
9曲目のスライドとかハルヴォーソンの技量の高さに圧倒されます
フォーマネクはパンチの効いたベースとエレクトロでトリオをまとめ、この3人ならではの音作りを支えています


フリージャズの小難しさってどうしてもあるかもしれないのですが
結構聴き込んでしまうと、そのスパイシーさにハマることがあります

スパイスカレーと同様
クセになるんですよね



The Sound of Listening

2022-11-06 | 音楽
日曜の夜
心静かに穏やかに過ごして明日からの一週間に備える時間ですが
どっと疲れています

また別途アップしようかと思っていますが
昨日のイベントで疲れ倒しました・・・
だいぶ無理しました
今日終日寝ていましたが全く疲れがとれない

それでも気分は良いです
とても楽しかった

さてずっとレビューを後回しにしていましたが
今年一番楽しみにしていたアルバム
マーク・ジュリアナの『The Sound of Listening


 
  1.  A Path to Bliss
  2. The Most Important Question
  3. A Way of Looking
  4. Our Essential Nature
  5. The Courage to be Free
  6. Everything Changed After You Left
  7. The Sound of Listening
  8. Under the Influence
  9. Practicing Silence
  10. Continuation
Mark Guiliana (ds, perc ,synth)
Chris Morrissey (g)
Shai Maestro (p)
Jason Rigby (ts, b-cl, cl ,fl)

私の大好きなミュージシャン マーク・ジュリアナ
前作の『BEAT MUSIC! BEAT MUSIC! BEAT MUSIC!』から3年ですか
エレクトロのビート系でしたが、本作はアコースティック中心
メンバーは『Family First』のメンバー
もう楽しみで仕方なかったのですが、一聴してため息
素晴らしい楽曲、演奏です

シャイ・マエストロの美しいメロディー、たくましいクリス・モリッシーのベース、ジェイソン・リグビーのテナーと徐々に厚みが増してきて、主役のジュリアナ登場
全部揃った!って感じで盛り上がっていきます
このメロディーもデヴィッド・ボウイの遺作となった『★』の雰囲気をどこか残しているように感じます
4ビート系の曲はなく、リズムへの強いこだわりは変わらず
あとは結構各人の出番がよく分かる構成になっているように思います
ビバップみたいにメロディー→ソロ→メロディーという感じではなく
曲頭や楽曲の雰囲気を変えるときに効果的にソロが配置され、そのソロの音がかなりしっかりと力を感じます
もうアヴィシャイ・コーエン門下だった頃とは違って、テクニックを駆使してだけではなく、手数の抜き積みの具合であったり、メンバー全員で高めあって作品をより良い作りにしていこうという思いを感じていて、これはもう油のったなーと強く感じるところです



10曲45分
短いんですが、内容の濃さに45分以上聴くための気力を感じます
それはサラッと流れる音楽だったらそんな疲れないでしょう?と
お思いの方もいらっしゃいますが、サラッとした曲はいわばBGMなので物足りない
量より質です

これは・・・年間ベスト曲へ当然持ち込む予定



On Shoulders We Stand

2022-10-31 | 音楽
うぅ・・・月曜日
いくつになっても面倒くさい曜日だ
週末は同期と集まるのでビシッと引き締めて11月を迎えねば

今日は珍しくヴォーカル盤をご紹介します
ベルギーの人気ジャズ・シンガー、デヴィッド・リンクスの『On Shoulders We Stand


 
  1. Drown out the Noise
  2. Souls Astray
  3. Of Mankind, Sun and Flames
  4. Daunting the Task
  5. Prelude Nr. 
  6. A Dragon's Might
  7. The Very Concept of You
  8. The Riptide
  9. New Life's at Hand
David Linx (vo)
Guillaume De Chassy (p)
Matteo Pastorino (cl,b-cl)

ジャケットを見ていただくとお分かりの通り、ジャズの名門レーベルの一つenjaからのリリースです
実は今年の6月にヨーロッパのモダン・ジャズ・シーンを牽引し、日本でも人気の作品を多くリリースしてきた、enja創業者のマティアス・ウィンケルマンは逝去されました
昨年には、レーベル創立50周年を迎え、ヨーロッパでの記念イベントや、日本での特別企画が行われるなど、その偉大なる足跡を祝ったばかりなのに

改めてその偉大な功績を讃え、ウィンケルマンが心血を注いだ最後のプロデュース作品と、エンヤのクラシック・カタログを同時リリースするそうで、その中の最後のプロデュース作の一つが本作です

リンクス以外のメンバーはフランス人ピアニストのギヨーム・デ・シャシーとイタリアのクラリネット奏者、マッテオ・パストリーノ
みなジャズ以外にもクラシックにも精通しているようで、本作は近代クラシックのカヴァーとなっています

驚いたのはリンクスの声
ワタシもジャズ・ヴォーカリストと聞くとステレオタイプでテナーの効いたふくよかで豊かな声を思い出してしまいます
リンクスはそうではなく、神に願いかける信者のように、語りかけているかのよう
悲壮感とは違いますが、そんな感情と勘違いするように胸にグッとくるものがあります
ピアノは時に静かで凛とする場面もありますが、総じて柔らかく包み込むようなタッチ
クラリネットもそのピアノの雰囲気を補うかのようにさらに毛布をかけてくれる
やや悲しいマイナーな旋律ではありますが、そこを暗くせずに遠くに御光が見えてくるのは楽器の二人の演奏のおかげ


ワタシは何かに包まれました
和らぎました
音楽の可能性はこれだからたまらない

こんな気持ち良くになったんだから
明日は担々麺(辛め)を属しようと思う



Transparent

2022-10-30 | 音楽
えー実は昨夜飲みすぎまして
午前中はダウンしておりました
楽しくなったらすぐ調子に乗る

只今明日からの一週間に備えて音楽鑑賞中
今日はスペインのピアニスト ロジャー・マスの『Transparent


 
  1. Las llanuras del tránsito 
  2. Sorra i escuma 
  3. Beyond Loneliness 
  4. Dear Masters 
  5. Bruno's Rhythm
  6. California Sunset
  7. El Salvatore
  8. Musical Ratios 
  9. Blues for a While
  10. El Señor del caos
  11. Transparent
Roger Mas (p)
Santi de la Rubia (ts on 4, 5, 9 , 10)
Jaume Llombart (g)
Bori Albero (ds)
Jorge Rossy (ds)

大好きなレーベルFSNTからのリリース、そして現代の「名盤にこの人あり」ホルヘ・ロッシーも参加とあらば飛びつかずにはおれませんよ
オープナーはアルバムの顔であると言われることもあるくらい大事な曲なのですが、本作もズバッと気合の入った曲で始まります
マスの期待感を煽るレフからハウメ・ジョンバルトのギター
カッコいい
アルバムタイトルからは想像できないドラマチックなメロディー
マスのピアノはかなりエッジが効いてて輪郭のはっきりした音使い
そんなリーダーに引っ張られ全体的に音圧高いと思います
やはりそれをうまく支えているのはロッシー
穏やかでスネアは抜群の安定感
ラストのタイトル曲は「透明」というには少し薄暗く、いい意味で期待を外してくれます



お、オリックスが優勝しましたね
おめでとう!
いやー、ホークスも敵わなかったもんな
近鉄百貨店でセールですね!


Aubergine / Patlıcan

2022-10-29 | 音楽
今日は自分のお買い物
たまにはね!
いい感じのカーディガンを買いました
絶対いい感じ

さて今日はトルコのギタリスト、オンデル・フォカンの『Aubergine / Patlıcan

 
  1. Karnıyarık 
  2. Patlıcan Beğendi
  3. Melanzane Alla Parmagiana
  4. Musakka
  5. Patlıcanlı Kebap
  6. Soslu Patlıcan Kızartması
Önder Focan (g, bouzouki)
Enver Muhamedi (b)
Burak Cihangirli (ds)
Uraz Kıvaner (key, p)
Şenova Ülker (tp, flh)
Anıl Şallıel (ts)
Burak Dursun (tb)

トルコのギタリストにも手が伸びたとは
ジャズを聴いていると世界中をめぐるたびのようでとても楽しい
本作でもベースのエンヴァー・ムハメディはコソボ出身、他のメンバーはトルコ出身
中東色豊かな3, 4曲目もありますが、思ったよりは現代ビバップです

面白いのはジャケットやタイトルのようにナスをフィーチャーしていること
テーマがナス、ってすごくないですか?
フォカン曰く
「ナスはそれ自体は味もないが、料理において他の素材を引き立てる。
これは音楽の低音に似ており、他の楽器の意味を高め、貢献する」
要は縁の下の力持ちをちゃんと見てくれ、ってことらしく、普段目立たないけども重要な役割を果たしている低音楽器の類を指しているようです

分かるけど、でもナス・・・

本作だとベースやトロンボーンとか該当するのかな
ムハメディのベースソロから始まる1曲目は低音が抜群に効果的
トロンボーンのバラク・ドゥルスンはソロもだいぶ時間割いてるし、トロンボーンゆえの柔らかさを強く感じます
フォカンはリーダーですが、全てに出張るわけもなく、各楽器の出番をしっかり準備していて、それゆえ多彩な味を感じることができます

ちなみに各楽曲はナスを用いた料理の名前
1曲目はナスとひき肉を用いた料理



3曲目はイタリアンのパルメジャーノ、その他はトルコやギリシャ、中東で食べられている家庭料理の名前らしいです
とことんナスです



ワタシ、ナスが大好きです
天ぷらでは上位にランキングされます

ちょっとこの楽曲たちのレシピもネットで動画付きでアップされているので
やってみようかな・・・

しれっと今年のアルバムランキングにも入ってきそうです
良い作品です


Violet

2022-10-27 | 音楽
寒い🍧
まあもうすぐ11月ですもんね

日本シリーズ
オリックスが吉田のサヨナラHRで2勝2敗2引き分けのタイに持ち込みました
いいなぁ、両チームのファンは盛り上がってるでしょうね
来季はホークスが出てこないとつまらない

さて今日はロンドン発マルチプレイヤー ロボハンズことアンディー・バクスターの『Violet』をご紹介


 
  1. Nightshade
  2. String Feelings
  3. Wildflower
  4. Future Engineering
  5. La Em Cima
  6. Violet
  7. Floral And Botanical Explorations
  8. Whole
  9. Flux
  10. Sumimassen
  11. Mistakes
  12. Introjection
Andy Baxter AKA Robohands (ds, g, b, perc, ts, synth, cl, p)
Deanna Wilhelm (flh, tp)
Jo Hunter (ts)
Aleh Ferreira (vo)
Ken Long (el-p, synth)
Francesca Uberti (p)

マルチプレイヤー・・・
何でも一人でやっちゃうんですよね
サポートメンバーはいるものの基本は自分ひとり
楽器できる人って他の楽器も演奏できるって人多いですよね
羨ましい

さて本作ですが、12曲収録されていますが30分程度
1枚サクッと聴けて、その楽曲は相当気持ちいいです
ジャズ、ヒップホップ、ポスト・ロックなどがミックスされて、ずばりUKジャズシーンの先端を歩んでいます
アルバムの前半部は比較的アップテンポ、後半にかけてスローになっていきます
全体的にchillっていますが、3,5曲目のヴォーカル曲はパーカッションが効果的
アコギと軽めのドラムスが心地よいんですよ



家で何かしながら聴くにもよし、通勤途中に聴くもよし
ちょっと拾い物的に見つけたのですが、コレいいな



Inviting

2022-10-19 | 音楽
明日はプロ野球ファンお楽しみのドラフト会議
1位指名の選手を公表した球団が9球団もあることで騒がれています
9人バラバラ
しかし残り3球団が何か起こしてくれるかもしれません
楽しみです

今日はゆっくり座って聴いてください
リチャード・アンダーソン、ペル・モレホイ、ホルヘ・ロッシーのトリオで『Inviting


 
  1. You Are My Everything
  2. Uganda Blues
  3. Invitation
  4. Eyes So Beautiful As Yours
  5. Homage to the Giants
  6. Like Someone In Love
  7. Trance Blues
  8. From a Daydream
  9. Conception
  10. Cyclic Episode
  11. My Melancholy Baby
  12. Moon River
Richard Andersson (b)
Per Møllehøj (g)
Jorge Rossy (ds)

アンダーソンとモレホイはデンマークで活躍中らしいです
今回はじめて知った次第です
ロッシーは言わずもがなメルドートリオのドラマーです
本作ロッシー絡みで手にしたのですが、まぁ素晴らしいですよ

全体的には古典的なジャズなんですが、これが古臭くない
コンテンポラリーやヒップホップとの融合などが全盛の昨今においては
潔いほど新しくはないのですが、これが多分一周回るとこうなる、という感じでしょうか
これはアンダーソンのベースが中心になっているからだと思います
厚みがあって緩やかな低音
この低音を中心にしてロッシーのスネア、シンバルへの軽いアクションが流れを下支えします
一番上に乗るモレホイは、エレキでありながらもアコースティックギターのように自然にミュートがかかっていて出張ることがありません

ラストの定番ソングが、「しがみ倒したガム」のようになることなく、新たな味をもたらすのを聴いていただければこの作品の素晴らしさがよくお分かりいただけると思います




引っ越しの際にソファーを捨ててしまったのでまだ味わえてませんが、ソファーでゆっくり座って聴きたいです



Director's Cut

2022-10-18 | 音楽
金木犀の香りが漂っています
秋のこの時期の香りだからこそ、どこか哀しく、どこか切ない記憶を呼び出します
ネットを見ていてもやはり金木犀には特別な記憶を呼び起こす作用があるようで
思わず同意してしまうコメントが散見されます

個人的には今オススメしたい一枚を
スウェーデンの指揮者・作曲家でピアニストのペーター・ノーダールで『Director's Cut


 
  1. Soho Night
  2. The Art of Flying
  3. At the Movies
  4. Cuban Twist
  5. Plaintive Rumba
  6. Sketches Of Cuba
  7. Hymn 3/4
  8. Il Postino
  9. This Guy's In Love With You
  10. St Germain
Patrik Boman (b)
Peter Nordahl (p)
Ronnie Gardiner (ds)

今年のリリースで入手した作品ですが、2002年にリリースされた作品のようです
ノーダールはスウェーデン ストックホルムで生まれ、ほぼ独学でピアノをマスターしたそうです
主要オーケストラともつながりがあり、本作でもトリオのバックにブラスを加えた楽曲も見受けられます

北欧色の強い作品かと思いきや、出だしからアボリジニの楽器ディジュリドゥが登場してきます
中盤は南米系の楽曲を並べて、ゆるさの心地良さを味わえます
その昔、ジャズはダンスミュージックとして拡がったことを思い起こさせてくれる
ルンバやワルツなどちょっと体が動きます
ワタシは踊れませんけど
随所にブラスが散りばめられ、フルートやトロンボーンが効果的にメロディーをとっているのも好ましい




心和ませてくれる作品です
再発してくれてよかったです


Life

2022-10-17 | 音楽
先日アホみたいに食べたツケがまわり
睡眠も食事もままならなくなったのですが
なんとか落ち着いた月曜です

食欲の秋も大概にしとけ、って話なんですが
こないだ食べた水なす
相当な旨さでした
性懲りもなくまた食べに行こうと思います

今日はイタリアの気鋭のヴァイブ奏者マルコ・パカッソーニのトリオ作『Life

 
  1. Time vibes
  2. Life
  3. Marimbass
  4. Valse a trois
  5. Un lento bolero
  6. Italian creativity
  7. Anita
  8. Train trip
  9. Conversation #1
  10. Conversation #2
Marco Pacassoni (vib, mar)
John Patitucci (b)
Antonio Sanchez (ds)

本作で初めて知ったパカッソーニ
イタリアのロッシーニ音楽院とボストンのバークリー音楽院を卒業しています
アドリア海に面したファーノという街の出身
勝手に陽気な人柄と思ってしまいます

まず本作で目が行くのはアントニオ・サンチェスとジョン・パティトゥッチの二人の巧者
この二人を差し置き、リーダーとなったパッカソーニとは一体?となりますね
ヴァイブいえばとてもクリアで爽やかな音色が売りです
すこしエッジが際立つと硬質で冷たい印象を受ける場合もあるのですが、パッカソーニの音は少し丸めで柔らかい
とても具合の良い音を奏でます
フロントに出ているんですけどバックのベースとドラムとの距離感が良く悪目立ちすることなくトリオとしての一体感を感じます
ヴァイブトリオの構成の良さが存分に出ている3人だと思います
1〜8曲目まではパッカソーニのオリジナル、9, 10曲目は即興です
オリジナル曲の柔らかみや穏やかさ、即興曲には緊張感も加わって
素晴らしい1枚に仕上がっています




これはですね、まだ未聴の作品もありますが
今年の一枚に加えたい

良い作品です