雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

The Storm

2021-11-30 | 音楽
久しぶりにブログ連投

今日はノルウェーのピアニスト ベルント・モーエンのトリオ作で『Storm


 
  1. A Sense of Urgency
  2. Majestic
  3. The Search for Absolution
  4. Relentless
  5. In retropect
  6. Leisurely
  7. The Storm Intro
  8. The Storm
  9. Ode
  10. Floating
  11. Passing By, Not Too Fast, Not Too Slow
  12. Sakral
Bernt Moen (p)
Fredrik Sahlander (b)
Jan Inge Nilsen (ds)

モーエンはメタルバンドの経験を経て、作曲家、キーボード・プレーヤーとして活躍中
アグデル大学のリズム音楽コースでピアノを教えているそうです

ワタシは初めて聴いたのですが、従来ファンクやフュージョンの要素も取り入れた自在なスタイルらしいのですが、本作はグランドピアノだけを演奏し、楽曲的には少しアップテンポではあるもののジャズらしい演奏になっています

楽曲はすべてモーエン作
アップテンポで情熱的なオープナーはいわゆる北欧ジャズとの乖離に驚かされます
4曲目はドラムが中心で、エレベとの相性抜群
5曲目のスローは「月光」にも似てロマンティック
7曲目のピアノソロから8曲目の緊迫感のあるタイトル曲
9、10曲目はピアノソロをスローでガツンと聴かせます
11曲目は柔らかいフォーキーな雰囲気を醸し出す
ラストは教会で流れるような神聖な曲で締める

という感じでしょうか
ストーリー性もあってとても聴き応えのある1枚です



明日から師走
イベントも色々あります

風邪を早く治さねば



Countdown

2021-11-29 | 音楽
今年も終わりが見えてきて、ようやくワタシもコロナワクチン2回目接種し終えた、と思ったら、副反応で体中が傷んで(筋肉痛?)、しかもコロナ以外の免疫が落ちたのか、再び風邪をひく始末

友人と紅葉狩りに行こうと思っていたのにドタキャンです
ごめんなさい

さっさと風邪は治してしまって、遊びに行きたい

さて最近ヴィブラフォン奏者で良い演者さんが増えてきたなぁと思っていたところに、いい作品が出ました
パリ生まれのヴァイブ奏者サイモン・ムリエの『Countdown


 
  1. Countdown (John Coltrane)
  2. Work (Thelonious Monk)
  3. I Concentrate On You (Cole Porter)
  4. Goodbye Pork Pie Hat (Charles Mingus)
  5. Nature Boy (Eden Ahbez)
  6. Turn Out The Stars (Bill Evans)
  7. The Song Is You (Jerome Kern)
  8. Beijo Partido (Toninho Horta)
  9. Hot House (Tadd Dameron)
  10. Ask Me Now (Thelonious Monk)
Simon Moullier (vib)
Luca Alemanno (b)
Jongkuk Kim (ds)

コルトレーン、モンク、ミンガスといった往年のジャズマンのカヴァー集
ムリエのヴィブラフォンの音色は個人的にはちょっと明るめでいてでもクールな感じ
選んだ楽曲にもよるんでしょうけど、カッコいいんですよね
ピアノだと少しスモーキーになりそうな楽曲ですが、ヴァイブとなるとピリッとした味付けになるのが素晴らしい
またルカ ・アレマンノの渋味が強いベースと相性抜群
デビュー作だった前作『Spirit Song』でもこのトリオだったそうで、これは前作も追う必要があります
おそらく韓国系のキムの小気味の良いトリオはまだまだ伸びしろあると思います


本作のリリース元のFSNTも前作の出来栄えを踏まえて、このトリオを採用したんでしょうね 



あまり今年は聴き込めていないけど、いい作品は出てますね




You Can't Take It With You

2021-11-13 | 音楽
めっきり寒くなってきてちょっと風邪気味です

緊急事態宣言が解除されて以来、やたら飲みに行ってたのもまずかったかな
人と会うのが楽しくてついつい・・・
人恋しい秋ですしね

今の時期にぴったりな作品に出会いました

サックス奏者のチェット・ドクサスのリーダー作で『You Can't Take It With You



1. You Cant Take It With You
2. Lodestar (For Lester Young)
3. Twelve Foot Blues
4. View From A Bird
5. Part Of A Memory
6. Soapbox
7. The Last Pier
8.Up There in the Woods
9.All the Roads
10.View From a Bird

Chet Doxas (sax)
Ethan Iverson (p)
Thomas Morgan (b)

実は初めて聴くチェット・ドクサスのリーダー作です
これまでにすでに8枚のリーダー作を発表していますが、トリオは本作が初めて
カナダ モントリオール出身で、カナダの音楽賞であるジュノー賞も受賞していた実力者で、現在はNYを拠点としているそうです
本作については、トリオのメンバーがイーサン・アイバーソン、トーマス・モーガンというワタシの好みの二人だったので聴いてみた次第です

これが非常にユニークでインスピレーションに富んだ創造性の高い作品に仕上がっています
カーラ・ブレイやスティーヴ・スワロウとの共演を通してかなり影響を受けていて、本作に収録された10曲についても、スワロウから月に1曲作ってみるようにアドバイスを受けて1年かけ作ったもの
ドラムレスの構成は、彼の楽曲・表現を枠に閉じ込めないアプローチになっていて、本作にあたっては素晴らしい選択だったと思います
簡略化されたトーンながら、そのアプローチは多角的
The Bad Plusを離脱後、かなり自由に探求を続けているアイバーソンのピアノと、もはやソロベーシストとして確固たる信念を感じるモーガンのベース、この二人の才能があってこその表現なのだと思います



個人的には今年はなかなかいい作品が少ないと感じることが多かったのですが、ここに来て素晴らしい作品を見つけることができています

恐らく本作は今年のベスト盤の一つに挙げることができそうです。



SYSTEM ONE

2021-11-09 | 音楽
気がつけばもう11月

街のイルミネーションも点灯しています

ワタシはと言えば、ずっと会えなかった人たちと会えるのが嬉しくて、やたら飲みに行っています

もちろん他にも使いたいものはあるので、なんとかケチケチ飲み会にすべく、大阪駅前ビルを徘徊しています
安くてウマい
魚でも美味しいの揃えてくれてたり、ワインを中心に目の前でサクッと揚げてくれる店もある

地元福岡のグルメスポットが屋台なのだとすれば、大阪はこの駅前ビルですね

さてなかなか進まない新譜の聴き込みですが、見つけました!

やっぱりここでもFSNT強し!

1973年、ドイツ生まれ、NYで確固たる地位を築き上げているギタリスト、セバスチャン・ノエルの最新譜『System One』。



  1. Uncanny Valley
  2. Transient Beings
  3. Kaonashi
  4. Northern Dispensary
  5. Cathedral of Junk
  6. Winter Boat
  7. Sata S40221
  8. Shubho
  9. Ghost on 46th
  10. SBSFN
Sebastian Noelle (g)
Matt Mitchell (p)
Chris Tordini (b)
Dan Weiss (d)

同年代のギタリストは円熟味を増すと同時に、新たな可能性を貪欲に探っていて面白い。
大体リズムセクションの二人はよく知ってて、ピアノ・トリオのときよりもギターがチュイーンってくるタイプじゃないとはいえ、ピアノよりもギターを支えに行くのがよくわかります

曲想はやや低温度ではあるものの、フリー気味に立ち上げてくるところなどは相応の熱量が発生されています



今新譜ではギターソロを聴く機会が多いのですが、ソロではとても無理な表現がここにはある感じです

さてまたガラッと寒くなった気がしますので風邪には気をつけましょうね